あまり知られていないからこそ、もっともっと知ってほしい「MOCO ミュージアム」!
現代アートはよくわからないと言う方でもきっと満足しちゃうと思います。
↑ 階段の踊り場にはステンドグラスのようなバンクシーの傑作が!
個人のご夫婦が経営する美術館ということで、まるで普通のお宅にお邪魔するような感覚で入場できます。
作品はバンクシー、バスキア、キース・へリング、草間彌生、村上隆、ダニエル・アーシャムなどなど。
次に向かうゴッホ美術館の時間が限定でなかったら、もっと時間をかけて観て周りたいほどのラインナップと素晴らしさでした。
↑ キース・へリングは特徴的ですね
↑ 村上隆さんのヴィトンとのコラボ作品です
バンクシーは年齢も不詳なイギリスのストリートアーティストで、風刺のきいたストリートアートとダークなユーモアを交えたその作品群はステンシル技法で描かれたものが多いです。
↑ 防護服み身をつつんだポリスの顔がスマイル( ゚Д゚)
このミュージアムでは「これもそうなの??」と思われるような作品を沢山見ることができます。
今年の夏に東京都庁で展示された「バンクシーの絵かもしれない絵」を観に行ったときも思ったのですが、「このタッチは不思議な魅力があって真似なんて出来そうもない!」
と感じたので、都庁で見た絵も本物だったのかもしれません。
ネズミのしっぽがとてもリアルに描かれていて、心に残っています。
↑ これらもすべてバンクシーの作品です
実際にバンクシーはイギリスのブリストルからロンドンに移った際に、頻繁にドブネズミの絵を描いていたと言います。
バンクシーは可愛いネズミを描きたい訳ではなく、社会に害を及ぼすドブネズミを意図的に沢山描いているのではないかと思ったりします。
だからこそ世界中の壁などに残す絵にラット(ドブネズミ)を多く描いているのではないでしょうか。
そして特徴的な少女と風船の絵の数々も素敵です。
空を飛んでいくというのは、夢を持てるというイメージがあります。
ネズミも傘を持って空へと舞い上がり、少女も風船で舞い上がる。
↑ ガスマスクをして遊ぶ子供たちにも未来があるはず
バンクシーの社会的風刺画がこんなにも心を捉える理由を色々と考えながら、美術館を周っていました。
いずれにしてもストリートアートをストリートで見ることが出来ない現代では、保護を目的に取り外した東京都の措置も仕方のないことだと思うし、こういった美術館で見ることが出来るのは本当に有難いことですね。
↑ 猿の胸の言葉、そのひとつひとつに大きな意味があるのですね
私立の美術館なので、いつまでも公開し続けてくれるとも限りません。
本当に貴重だと思います。
草間彌生さんの作品は特別な小部屋になっています。
そこだけ色的には暗くなっていますが、草間さんのカボチャの作品などがとても映えるように設計されているなと思いました。
↑ 暗い方が映える草間彌生さんの作品
今回初めて観たダニエル・アーシャムの作品は言葉を失うほど圧倒されました。
確かにアメリカを感じる作風でしたが、モノクロの世界観がとても新鮮で、ファッションブランドとのコラボなども素晴らしいマッチングだと思います。
ダニエル・アーシャムが色覚異常がある方だと聞いて、この作品はだからこその素晴らしさを感じました。
オランダに行かれる方は是非一度、立ち寄ってほしい美術館だと思います。
入場料やチケットの取り方、アクセスなどは旅行記のページに記していますので是非そちらも見てください。
↓ こちらに旅行記があります
特にこの旅行で心に残った場所だったので、旅行記以外でも書いてみました。
写真もOKだったのでたくさん撮りました。
次回アムステルダムに旅行する機会があっても、何度でも行ってみたい美術館でした。