「旅の恥はかき捨てということわざ」があるけど、昔は何となく「やっちゃえ!」的な意味合いに思っていました。
つまり、
- いつもは着ない水着やムームーでも知り合いもいないし着ちゃえ!
- いつもは食べないような高級料理にマナーも知らないけど行っちゃえ!
- いつもは行かないようなクラブのような場所で飲んで踊っちゃえ!
みたいな「ノリ」のことを言うのかなと思っていました。
実際に20歳ぐらいの時に友人と3人で始めて行ったハワイで、この言葉を使いまくっていました。
上記の「いつもは…シリーズ」はその時の私たちがやっていたことです。
しかし、このことわざが生まれたのはまだ海外旅行などに庶民は行けない時代のことです。
風習や習慣を知らない地方に旅した人が、時に地元では考えられないような失敗をしでかします。
そんな旅人に対し、
「あなたは、ここの風習を知っているわけではないのだから、全然気にすることはないんですよ(#^^#)」
と言ってあげる日本人の相手を思いやる優しさから生まれたことわざだったのです。
言い換えれば、
「あなたはこの地方のことを知らずにやってしまったことに恥じる必要なんてありませんよ。」
ということなんですね。
↑ 間違ったっていいんです!知らなかったことですからね!(^_-)-☆
大幅には違ってはいないかもしれませんが、旅人の「やっちゃえ!」ではなく、迎える側の「いいんですよ!」という感じなんですね。
韓国でもエスカレーターが逆なので、左側で立っていたら後ろから押されたことがありました。
この場合は、「いいんですよ!」という想いは伝わって来ず、「どいて!」という感じだったのですが、このことわざはこういう時こそ使えるのかなと思いました。
日本と反対だったため、急いでいる人が左側だということを知らなかったことによる失敗に対し、「excuse」という意味合いに近いわけですね。
こんな風に海外にいけば、知らずに失敗することは沢山あります。
そんな時怒られちゃうこともありますが、笑顔で許して下さる人もいるので私たちもそういう「許す精神」で外国人を迎えなくちゃいけないと思います。
年々海外の人が増えている日本で、外国人と共生していくために必要なことわざなんじゃない?
と思ったので書いちゃいました!
昔フランスで、電車の切符の買い方を間違えて多額の罰金を取られたことを思い出しました。
乗った電車と違う切符を買ってしまったんだと思います。
もの凄く怒られたことは確かですが、何を言っているのか正直全くわかりませんでした。
↑ 何を言われているのかもわからないことも沢山あります
知らなかったとはいえ「20フラン!」と冷たく言われたことで、それまでのフランスのイメージが一変したのを覚えています。
切符の場合は鉄道法にのっとっているので、「許して~」とは言えません。
でも時として国全体に悪いイメージを持たれてしまうこともあると思うとちょっとしたことなら「いいんですよ!」の精神はとっても大切なことに思えてきます。
「いいんですよ!旅の恥はいっくらかいても大丈夫ですよ!」
旅先では言って欲しいし、国内では言ってあげたいなと思います(#^^#)