休みの日に1人で韓国映画「はちどり」を渋谷のユーロスペースに観にいきました。
映画は1994年のソウルが舞台で、1人の少女が男女平等とは言えないその時代のソウルで理不尽と戦いながら成長していく姿を描いています。
主演ウニ役はパク・ジフ。設定は14歳。
家族は両親と兄、姉の5人家族。
兄にはソウル大を目指すように口うるさく言う両親ですが、2番目の女の子であるウニには誰も感心すら寄せていません。
ボーイフレンドや友人等の様々な裏切りが彼女の心を孤独にしていく中で、塾の講師ヨンジだけが彼女の心に寄り添ってくれました。
1994年10月21日、漢江に架けられた聖水大橋の中央部分が50mに渡って崩落しました。
ウニは姉の乗っているバスではないかと、父親に学校の公衆電話から必死になって連絡をとります。
しかし、その橋の崩落で犠牲になったのは…。
↑ 漢江に架かる盤浦大橋の月光レインボー噴水
(世界一長い橋です・聖水大橋ではありません)
この橋の崩落事故は実際に1994年に起こっています。
通行中の乗用車や市バスを含む数台が事故に巻き込まれ32名が死亡、17人が重軽傷を負いました。
映画には関係ありませんが、その翌年には日本でも大きくニュースで報じられた「三豊百貨店」の崩壊事故が起こっています。
この時の死者は502名にものぼっています。
この2つの事故により、韓国では災難管理法が制定されました。
手抜き工事による大きな事故が韓国の法律を変えた2年でした。
はちどりに話は戻しますが、その当時の韓国では男の子は有名大学に入ることが必然という風潮がありました。
受験に遅刻しそうな受験生を、バイクで会場まで送り届けるニュースは誰もがご存知かと思います。
仁川空港からソウルの中心部に行くバスは、沢山の高層マンション群が立ち並ぶ地域を通過します。
ウニが暮らしていたのもそんな高層マンションの一室でした。
ほとんどの家庭の子供たちが塾に通っています。
↑ 漢江から見たマンション群
両親の期待の大きさからか、弱い妹に手を出す兄デフン。
「平気で殴られてちゃダメ。ちゃんと抵抗しなさい。」
ヨンジ先生はウニと指切りで約束をしました。
私は韓国の家庭事情に詳しい訳ではありませんが、多くの韓国映画では家族でも彼氏でも「女性に対する暴力シーン」がよく出てきます。
日本より暴力的な事件が多いであろうことは想像がつきますが、もう少し韓国内でも問題になってよいレベルではないかと思うことがあります。
手抜き工事の次は、ちゃんと「暴力から女性を守れる法律の制定」が急務だと思っています。
もちろん韓国の男性の誰もがそういう人ではありませんし、優しい男性も沢山いますよね。(^_-)-☆
人種ではなく、個々の性格が大きいとは思いますが、日本以上に男性の方が有利な国であることは間違いないと思います。
娘にソウルの靴屋のおっちゃんが忠告してくれました。(日本語で)
「日本の男性の方が長い目で優しい。韓国の男は最初は優しいけどそこからは良くない! 好きな人が韓国にいるなら、ちゃんとそいつの家族を見てから付き合いなさいよ」
娘はキョトンとしていましたが、きっと訪韓14回目と言ったので「気を付けなさい!」と思っての忠告だったのだと思います。
(おっちゃんという呼び名は、自分でそう呼んでほしいと言っていたので…(笑))
映画の後は、円山町の「まーさんの家」で石垣牛のハンバーグをいただきました。
↑ 「まーさん」の入口右横の看板です
↑ 店内の様子
お店は私の他には二組で、空いていました。
「まーさん」とは沖縄方言で「美味しい」という意味です!(#^^#)
ちゃんとカウンターもソーシャルディスタンスを保てるようになっていました。
ここのハンバーグはとっても柔らかいので、スプーンで食べられます。
↑ 熱々の鉄板で来るハンバーグ!
↑ スプーンで食べれるって書いてあります!
中央部分はレアな感じなので、ステーキでもウェルダンがお好きな人は鉄板が熱いうちにジュージューと焼いてください。
レアでいただいても本当に美味しいですし、全く問題なしです。
↑ レア目が苦手な方はジュージュー焼いちゃってください
ソースはスパイシーな感じのソースですが、辛いとは感じませんでした。
石垣島のお塩や胡椒もテーブルにありますのでお好みで!(#^^#)
「まーさんの家」について
住所:渋谷区道玄坂2-23-11 B1F
電話:03-3496-1129
アクセス:「渋谷」駅徒歩7分、京王井之頭線「神泉」駅徒歩4分
(東急百貨店、東急文化村の入口の真ん前地下です)
営業時間:ランチ 11:30~15:00 ディナー 15:00~23:00(Lo22:30)
(コロナの影響もありますので、お問い合わせください)
定休日:年中無休(通常時)
映画とランチで過ごす休日は、友人たちと頻繁に会うこともままならない今では、私にとって唯一の楽しみです(#^^#)