ほぼ最近は、休みは映画とランチという感じで過ごしています。
今日は豊島園のユナイテッドシネマで観てきました。
今回の映画は「MOTHERマザー」。
長澤まさみ演じるの毒親が及ぼした息子の末路のような話で、とっても重くて悲しくなる話でした。
実話をベースにしているところもまた、重たさをより深刻にしています。
2014年に埼玉県川口市で、当時17歳の青年が祖父母を刺殺して現金を奪うという事件が実際に起こっています。
裁判で彼は懲役15年の判決を受けたにも関わらず、それをやらせたとされる母親は執行猶予付きの判決で済んでいる。
その母親役を長澤まさみさんが熱演、息子役はオーディションで選ばれた奥平大兼。
(子供時代は郡司翔くんが好演。)
内縁の夫に阿部サダヲという配役もまた凄まじく、その辺だけでも話題作になりそうな作品だと思います。
母親(秋子:長澤まさみ)は働こうともせず、ゲームセンターで知り合った男(遼:阿部サダヲ)を追って名古屋へ消える。
小学生の息子(周平)は一週間も孤独の中で、電気もガスも止められた家でカップラーメンをカリカリかじる。
小学生と言っても、学校にも行かせてもらっていません。
それでも周平は母のお金の工面にも利用され、男に殴られても母親に殴られても、とにかく母親を守り抜く。
子供がお腹に出来て、男に捨てられてもずっと母親の側を離れない。
実質的に面倒をみているのは息子の方ではないか!と思わせるような有様。
妹が出来ると、その面倒を見ながらもずっと母親のために働いたり、盗んだりを繰り返している。
もちろん母・息子が共依存の関係は少しも救われません。
そこに児童相談所や福祉団体が介入したとしても、母親に深く踏み込むことは出来ません。
現在でも、幼い命が奪われていることを考えれば、その介入のやり方にも大きな問題があるように思います。
外の世界と関わりを持たないことが、子供にとってどれほど恐ろしい影響を与えるのか!
- 「人は変われるのか?」
- 「人は生まれながらにして善なのか?」
- 「いや、悪なのか?」
どこまでが関係の修復で、どこまでが命を守る選択なのか?
そういう大きな課題を感じずにはいられない映画です。
少しですが、「万引き家族」を思わせる部分もありました。
もちろんキャスト陣は凄い迫力で演技も良かったです。
何かが足りないとしたら、息子周平の置かれている現実がかなりブツ切れで、継続的な苦痛をあまり感じられなかったことです。
6ヶ月後・5年後というテロップに頼ってしまっていて、その間に何が起こっているんだろうという想像力に頼っているので、リアル感に欠けて見えるかもしれません。
- 事件としてドキュメンタリー的に観るのか、
- 人間ドラマとして観るのか、
- 単に映画のストーリーとして観るのか、
で大分印象が違いますが、現実に起こった事件が題材ということだけは確かです。
まだ、上映は始まったばかりなので、是非観てほしい作品でした。
ランチはユナイテッドシネマのすぐ脇、駅から徒歩2分のところにあるイタリアンで、「エノガストロニミア・タッポスト・チャオラ」というお店です。
↑ 入口もそんなに大き目ではない、こじんまりとしたお店です
↑ ハムなどのテイクアウトも可能で、それだけでも受け付けてくれます
こちらはピザがとっても美味しいお店です。
今日は本日のパスタランチをいただきました。
↑ ランチはサラダも付いています
↑ パスタランチの「タコミンチのジェノベーゼクリーム」
「タコミンチのジェノベーゼクリーム」を選びました。
細かく切ってあるタコの歯ざわりと、クリームの絶妙なマッチングが最高でした。
サラダと食後のドリンクもついて1,045円(税込)はお得だと思いました。
↑ コーヒーがまたとっても美味しかったです!
「エノガストロニミア タッポスト」について
住所:練馬区練馬4-15-18
電話:050-3466-5653
営業時間:平日ランチ 11:30~15:00
平日ディナー 17:30~22:30(Loは22:00)
土日休は通し営業ですが、14:00~17:30はカフェタイム
定休日:木曜日
席数:15席
こんな駅近で映画館近くにお手軽なイタリアンがあれば、ランチからの映画も可能になりますね。
混みあっていても、電話で席が空いたら教えてくれます。
ちゃんと「映画は何時からですか?」と聞いてくださいます!
この日も映画とランチで最高のお休みでした!(#^^#)
↓ 前回の映画とランチの記事はこちら