メキシコでは「死者の日」(Día de muertos)というものが存在し、祝日となっています。
家族や友人が集い、故人を偲んで語り合う日とされているようです。
2日間も設定されていることには理由があります。
- 11月1日 子供の日
- 11月2日 大人の日
とされていて、それぞれ子供と大人の魂が戻ってくる日とされているのです。
↑ 骸骨メイクでロウソクとマリーゴールドを持って練り歩きます
日本のお盆と意味合いは似ているものの、明るく楽しくお祝いするお祭りのような日となっているのです。
墓地にも派手な装飾をしたり、骸骨の人形を飾ったり、夜間にはバンド演奏を行うなど本当のお祭りのような雰囲気になります。
仮装をしたり、カボチャを飾ったりもするので、前夜祭から観てみるとハロウィンのお祭りのようにも見えますね!
メキシコではマリーゴールドの花を「死者の花」と呼び、この日は街中でマリーゴールドの香りがするほど沢山飾られます。
↑ 街中にマリーゴールドの花が咲き誇ります
祭壇(オフレンダ)には、遺影や十字架の他に、骸骨や人形、パンやサトウキビ・柑橘類の果物が故人の好物と一緒に並べられます。
雰囲気は日本のひな祭りの7段飾りのような祭壇です。
何段目に何を飾るかも細かく決められています。(3段目には塩を飾り、5段目には故人が好きだった食べもの、7段目には遺影という感じで)
メキシコでは2,500年~3,000年前には先祖の骸骨を身近に置くという習慣がありました。
その当時から暫くの間は骸骨がトロフィーのように扱われ、家のリビングに並んでいる光景が普通だったと言います。
起源はこの習慣だと思われますが、メキシコに限らず、アメリカや世界各国に住むメキシコの人々がこの習慣を継続させてきました。
街中に現れる様々な骸骨のオブジェも目を惹くし、この時期に旅をしていればきっとあちこちでこのお祭りの雰囲気を味わえると思います(#^^#)
この日のパレードは「カラペラ」という骸骨の衣装を身にまとって練り歩くイベントも開催されます。
↑ https://mexinavi.com/2018/10/23/diademuerto/より引用させていただきました
その雰囲気は映画「リメンバー・ミー」さながらなので、私たちにとってはアニメの世界から抜けて出てきた「骸骨たち」というイメージだと思います。
↑ https://mexinavi.com/2018/10/23/diademuerto/より引用させていただきました
映画「リメンバーミー」の一場面です
派手にお祭りを楽しむことで、故人は楽しい気持ちで天国へ戻って行くとされています。
リメンバーミーを観た方は、その祭壇の雰囲気や、決して暗くないお祭りのような雰囲気も記憶に残っていると思います。
骸骨の砂糖菓子も売られ、バービー人形までその年の「死者の日」に合わせて発売されます。
↑ 骸骨の砂糖菓子!なんか可愛いですよね~(#^^#)
↑ https://news.livedoor.com/article/image_detail/19130897/?img_id=26990078
より引用させていただきました
バービー人形まで骸骨メイク!!!びっくりです(笑)
国をあげてこの日は特別な一日となるんですね!
たまたまこんな時に旅をしていたら、きっと特別なものを沢山観ることが出来そうです!
メキシコのコロナ感染者のピークは10月9日で、一日で5,793人でした。
同国の累計感染者数は90万人を超えており、死者も9万人に迫っています。
こんな状況下でメキシコでは、学校は閉鎖、会社も一部の業種で閉鎖、在宅での仕事を要請しています。
そろそろお店にもお目見えした骸骨が「ソーシャルディスタンス」の一助になっているというケースも報道られています。
↑ https://news.goo.ne.jp/picture/world/afpbb-3311806.htmlより引用させていただきました
しかし、大々的なパレードなどは自粛ムードにならざるを得ません。
家族をコロナで亡くなった方への気持ちを考えると、この大切な死者の魂を迎える行事は「家庭内」においてもしっかりと行い、故人を偲ぶ最良の2日間になるであろうことは想像に難くないですよね!
日本でももうすぐハロウィンですが、どうか穏やかに事件や事故など起こらない一日であって欲しいと思います。
今年のハロウィンは土曜日で、私は友人と2度目の舞台観劇で渋谷に行きます。
実はちょっとハロウィンの日の渋谷が怖いんです!(笑)