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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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領土なき国家「マルタ騎士団」という国が存在することに驚いた!

領土が無くても国として認められているところがあるなんてあまりにもびっくりでした。

 

正式な国名はエルサレム、ロードス及びマルタにおける聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会といい、通称を「マルタ騎士団と言います。

 

https://maltamalta.com/wp-content/uploads/2020/07/Map-around-the-Mediterranean-1024x761.jpg

↑ https://maltamalta.com/3860/より引用させていただきました

ロードスもマルタも共に地中海の中の島です。

 

中世ヨーロッパの3大騎士団のひとつでもあります。

 

3大騎士団とはテンプル騎士団ドイツ騎士団、そしてマルタ騎士団の3つです。

正式名はカトリック騎士修道会の名称のようです。

かつては領土を有していたことから現在でも「主権実体」として認められているのです。

歴史は古く、国家が誕生したのは900年前のことで、現在でも110ヵ国と外交関係を持っています。

 

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↑ 騎士団のイメージってこんな感じでしょうか…

 

その活動は「国際慈善団体」として世界120ヵ国で慈善活動を行っています。

 

国旗、国章の他に、紋章や団章もあり、「赤と白」という点が日本と一緒です。

設立は1100年頃のエルサレム

 

名称からもわかるように、病院を持ち、病気になった巡礼者の保護を行っていました。

 

イスラム勢力との戦いが激しくなると、医療よりも実際の戦いが増えていきます。

1522年には本拠地をマルタ島に移し、軍事集団としてマルタ包囲戦、レパントの海戦などの戦いにおいて歴史的に重要な役割を果たしました。

 

1798年ナポレオン・ボナパルトマルタ島を侵攻します。

 

追われたマルタ騎士団は、オーストリア領のトリエステに逃れました。

マルタ騎士団はその後も領土奪還を国際社会に訴えてきましたが受け入れられず、領土のないまま1822年にヴェローナ会議においてその「国家主権」を有していると認められ現在に至っています。

 

1834年にはその拠点をローマに移し、軍事的任務からは離れて、国際慈善活動に注力するようになります。

 

https://maltamalta.com/wp-content/uploads/2020/07/People-walking-in-line-with-the-Maltese-Cross-flag-1024x761.jpg

↑ https://maltamalta.com/3860/より引用させていただきました

 

上の写真の右側の旗が国旗、左が紋章です!

今現在で外交関係を密にしているのはパレスチナで、特命全権大使レベルの外交を行っています。

その他の主要国は、スペイン・イタリア・ロシアで共にカトリック教徒や正教会の信徒が多い国となっています。

 

マルタ騎士団の騎士には3階級があって、最初は第三階級から始まり、その功績によって上がっていくしくみなのだそうです。

 

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↑ マルタ島の騎士団の記念碑です

 

マルタ騎士団員の中には、ベルギーの国王アルベール1世やスペイン王のファン・カルロス1世など各国の国王やあの有名な芸術家ミケランジェロもそうだったようです。

 

世界は広いしまだまだ知らないことだらけですが、領土を持たない国家もあるとは本当に知りませんでした。

 

騎士(ナイト)というと戦いのイメージが濃いのに、慈善団体だというところも不思議な感じです。

この国を頭の中でイメージした時、なんとなく「トランプ」が出てきました。

アメリカ大統領のトランプ氏ではなくて、カードのトランプです。

あの「JACK」のイメージがとっても騎士団のイメージとしっくり来るなぁという勝手なイメージです(笑)

 

マルタに留学すると必ずこの「マルタ騎士団」のことが授業で出てくるそうです。

 

イスラム勢力からヨーロッパを守りぬいた英雄として「マルタ騎士団」は今でも称賛されているのです。

パスポートやコインの発行もしているので、ちゃんと国家でもあるんですよね!

国民=騎士

なんだかカッコイイです!(#^^#)