娘と「花束みたいな恋をした」を観てきました。
同じ映画を映画館で2度観ることはほとんどありませんが、ここは息子も出てるし、ストーリー的にも気になる箇所が多かったので娘に付き合って観てきました。
↓ 一度目の鑑賞の記事はこちら
この映画は気になるセリフのオンパレードです!
特に気になったセリフをいくつか…
- 「女の子に花の名前を聞いたら、その花を見る度にその女の子を思い出すんだって!」
- 「押井守を認知していることは広く一般常識であるべきです!」「はい!世界水準です」
- 「君はワンオクは聴かないの?」「あーハイ!ワンオク聴けます」
- 「偉い人かもしれないけど、そいつは今井夏子のピクニックを読んでも何にも感じない奴なんだよ!」
- 「じゃあ、もう結婚しよ!」
1.「女の子に花の名前を聞いたら、その花を見る度にその女の子を思い出すんだって!」
これは主人公の絹が麦に言うセリフです。
写真を見て「マ…」としか言いませんがその花は「マーガレット」。
花言葉は「真実の友情・心に秘めた愛」です。
別れ行く2人は友情だったらずっと続いていたのか…秘めた愛情だったらどう展開していったのか…いろいろ想像できるセリフです。
↑ マーガレットの花言葉は「真実の友情」
2.「押井守を認知していることは広く一般常識であるべきです!」「はい!世界水準です」
これは2人が始めて「価値観の一致」をみたセリフです。
↑ https://magmix.jp/post/46390より引用させていただきました
サブカルチャーの神とも言うべきご本人が出てくることがとっても意味深いシーンです。
ここから展開する「趣味や価値観の一致」が大きいが故にその後の「すれ違い」が痛く重くのしかかってきます。
3.「君はワンオクは聴かないの?」「あーハイ!ワンオク聴けます」
これは広告業界にいる絹の父親の質問に麦が答えるシーンです。
最近の若者ならワンオク(ONE OK ROCK)が好きなはずだという、一般的な先入観で世の中を回している業界人の父(岩松了)に対する麦の答えはめちゃ正直です。
↑ ONE OK ROCKの皆様も凄い人気だと思いますが…
本当に好きなら「ハイ!聴きます」ですよね!
それが「ハイ!聴けます」という具合に大して好きじゃないけど「まぁ、聴けるよ」と答えているのです。
4.「偉い人かもしれないけど、そいつは今井夏子のピクニックを読んでも何にも感じない奴なんだよ!」
このセリフは2回出てきます。
一度目は絹が「圧迫面接」に堪えて帰ってきた時に麦が吐くセリフです。
ところがこれは就職して怒鳴られることに慣れてしまった麦に対して絹も同じことを言うのです。
今村夏子さんは太宰治賞、三島由紀夫賞、そして2019年には芥川賞を受賞している素晴らしい作家さんで、若い方に限らずファンは多いと思います。
「ピクニック」は「こちらあみ子」という短編集に入っています。
5.「じゃあ、もう結婚しよ!」
これは喧嘩したあとに麦が絹に言うセリフです。
じゃあ…(仕方ないから)結婚する?!
「それってプロポーズ???なんか思ってたのと違った…」
「あ、今の忘れて…」
このセリフは最後の別れ話の時にもう一度蒸し返されるシチュエーションです。
「じゃあ」って…うーん…でも結局妥協して結婚する人も少なくない現代社会の中で「じゃあ」は心の声なのかもしれません。
本当に多くの言葉(セリフ)が心を揺さぶったり、突き刺さったり、素通りしたりします。
それが坂元裕二の脚本なんですね!
一組のカップルの出会いから別れの話と言えば確かにそうなんですが、そこに至る過程はだれにでも多少覚えのある、甘さや苦さや辛さが詰まっています。
別れてからも2人は約3ヶ月の間一緒に暮らします。
そこで喧嘩が起こらなかったのは、「もう関係の無い人」になってしまったからなんですね。
関わっていきたいから人とは「喧嘩」もするんです。
どうなっても良ければ「楽しく終わろう!」とするという悲しいけど優しい人間の心の動きなんですね…( *´艸`)
娘と映画に行く前に、伊勢丹の7階にある「おらがそば」と言うお蕎麦屋さんに寄りました。
↑ やっぱり信州のお蕎麦は最高ですね!!
2人して「鴨南蛮そば」をいただきました。
とっても良いお出汁の加減で美味しくいただきました。
最近は疲れが溜まっていたので、さっぱりしたものが食べたくなります。
↑ お汁が最高です!甘みもあります。
↑ プリップリの厚みのある鴨肉!(^^)/
新宿伊勢丹「おらがそば」について
住所:新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店7階
電話:03-3358-1050
アクセス:メトロ副都心線・丸の内線「新宿三丁目」駅 徒歩1分
JR他各線「新宿」駅 徒歩5分
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:15)
※緊急事態宣言の間は20:00閉店となっています
定休日:伊勢丹の定休日に準じる
席数:44席
駐車場:伊勢丹の駐車場あり
カード:可
娘は思いっきりお兄ちゃんが出てくるたびに笑っていました( *´艸`)
ストーリーの内容については、「冷めてくるなんて当たり前すぎてあまり響いてこなかった。」
「そこからどうやって2人の時間を楽しいものにしていくかが勝負だと思うけどね!」
という大人な?冷めた??感想でした。(笑)
母の方が乙女じゃん!!!(爆)