娘が「花束みたいな恋をして」の対抗馬として今は「ヤクザと家族」だってよ!
と言ったのでバレンタイン前日の先週の土曜日にそれを2人で観てきました。(笑)
監督は藤井道人で、時代背景は1999年~2019年という設定です。
にしても、、、その2つは比べられる感じの映画ではないような…(笑)
↓ 「花束みたいな恋をした」についての記事はこちら
「花束みたいな恋をした」はランキング上位になりましたね!(#^^#)
なんか、嬉しいです!(笑)
父親を薬物で亡くしたケン坊(綾野剛)は、ロクでもない生活の中で柴崎組の組長(舘ひろし)と出会います。
そこで交わされた「親子の契り」によって組員となるのですが、そこに不自然さは感じられませんでした。
あの状況で生きていってもまた、どう転んでもクサった生活しか出来ないようなマインドにどっぷり浸っていただろうと思わせる日常だったので、そこは規律の中で生きていた方が人間らしかったのかもしれないと思います。
↑ https://eiga.com/movie/93189/special/より引用させていただきました
そこの理由はどうであっても「恋愛」をしてしまった以上は、この「ヤクザ」という経歴は足かせにしかなりません。
同じ組の弟分が殺されたことによって、敵の組の組長が可愛がっていた男を殺してしまい(詳しくはアニキの罪を背負っただけ)、懲役13年の実刑になります。
その直前にケン坊が愛したホステスの女性由香(尾野真千子)を探して出所後に会いに行くと彼女には14歳にになる娘がいたのです。
そしてしっかりとお役所勤めをしていたのです。
自分の娘と愛する女性
↑ https://eiga.com/movie/93189/special/より引用させていただきました
13年の刑務所暮らしをしている間に「ヤクザ」の世界には大きな変革が起こっていました。
「もう義理と人情じゃ飯を食えない!」
ケン坊が父親の敵だと思って手を出さなかった薬の売買に手を染める組のアニキ達。
組員は次々と辞めてしまっていて、残ったのは古参の人間6人のみでした。
父の様に慕った組長も癌に冒され、余命もわずかでした。
愛する人のため「足を洗う」ことを選択したケン坊でしたが、その前に立ちはだかるのは、暴力団法の中の「5年ルール」という壁でした。
組から抜けても、5年間は銀行口座、生命保険、家のローンも組めないのです。
携帯電話すら買えないのです。
なんとか組を抜けた弟分から仕事を紹介してもらって、愛する家族と住もうとしたケン坊でしたが、「元ヤクザ」という身がバレてしまい、愛する家族を窮地に追いやってしまいます。
「なんで戻って来たの?あんたが戻ってさえ来なければ!」
本当にそのとおりかもしれません。
由香と娘は一夜にして家族の生活も一変してしまい、住んでいた官舎すら追い出されたのです。
暴力団対策法は1991年に制定され、翌3月1日から施行されました。
それによって暴力団員の不当な暴力から国民を広範囲に守ることが出来るようになりました。
この法律自体は本当に必要不可欠なものであると思いますが、この映画においてはそこにしか「家族」というものを持つことが出来なかった青年の背景を思うと心が痛みます。
綾野剛はその役の中に本当に生きているように感じました。
どんどん素晴らしい俳優さんになって来られて、今後も期待しちゃいますね(#^^#)
映画のあとは「ITALIAN TOMATO」でケーキを食べたいという娘とコーヒーブレイクをしてきました。
昔からあるよね!「イ・タ・ト・マ」(笑)
私は「アイスコーヒー」で充分です(#^^#)
娘の「ベリーベリータルト」は美味しそうだったので、ブルーベリーの所を一口いただきましたが酸っぱくて美味しかった(#^^#)
ITALIAN TOMATOについては店舗も多いし、ご存知の方も多いと思いますので、紹介は省きます(#^^#)
娘は言っていました。
「やっぱり職業を聞いた途端、彼氏候補じゃなくなるよね!」
しっかりしているのか、当たり前と言えるのか私にはよくわかりません。
ですが、そういう生い立ちで生きて来た人こそ、しっかりと未来を明るく生きて行く「強さ」を持ってほしいと思いました。
少なくとも「薬」や「殺人」が近くにあるような人生は避けたいものですね。
愛する人を守るためにも、自分が普通の人生を歩くことは大事なことです!
時には本物の家族より、「他人に家族を求める心」について、私は理解できますが…。