インドってIT業界に素晴らしい人材が多いイメージがずっとありました。
映画なんかでも、大抵すごい業界のすごい部署には必ずと言っていいほど、インドの人材がキャスティングされていますよね!
その謎はインドの教育にあったんですね!
教育は中央政府と州政府が共同で行っていて、基本的には「5・3・2・2」制です。
小学校が5年、中学校が3年、中等学校が2年、上級中等学校が2年という組み合わせなので大分日本とは違うイメージですね。
勿論、その後は大学受験が控えています。
年数的には一緒ですが、スタートが5歳になった年というところが一年程早いのです。
義務教育は中学校までの8年間です。
上級中等学校が終わる時に、「全国共通テスト」が行われ、その結果によっては留年したり、いい大学へ道にも影響を及ぼします。
全国共通のテストなので、地方とかも関係ありませんので、みんな必死に頑張る構図が出来ているのだと思います。
数学に関してはそのスタートもめちゃくちゃ早いのです!
幼稚園にあたる4歳の頃から足し算や引き算、2の段と5の段の掛け算もスタートします。
小学校に入ったら、1年生で割り算を、2年生では3桁の掛け算も出来るようにするんだそうです。
↑ 授業への食いつきが何となく日本と違うような…
そりゃ、かないっこないですよ!( *´艸`)
数学が苦手だった私なんかは、まったく今でも2桁の掛け算なんて、しっかり書かないと解けません( *´艸`)
日本は掛け算といえば、9の段までですが、インドではダースの計算に便利だからと12の段まで掛け算を暗記しているのです。
日本は「ゆとり教育」によって3桁の掛け算すら無くなってしまったので、数学検定さえ受ける子供はそれほど多くはないでしょう。
↑ 教育の違いで将来の国の方向性すら変わるということですよね…
「統計」の分野もインドは早いうちから学び、かなり重視されているようです。
これがIT分野のスペシャリストが育つ理由のひとつでもありそうです。
「統計」を重要視するということは、マーケティングに強い人材が育つということでもあります。
私がPR業界にいたころは、このマーケティングには相当力を入れていました。
多くの企業がこの需要と供給の部分を、「マーケティング分析」に頼っていた時代でもありました。
小学校の高学年では、多くのデータを集め、それをパソコン上で棒グラフや円グラフに起こしてプレゼンをするという学習もします。
この頃から数学だと思って、「ビジネスの基本」を学んでしまうんですね!
インドには日本にはない計算法があり、これは「インド式計算法」と呼ばれています。
例えば、135×123=?という式があります。
これはインドでは、下図のように計算します。
2桁の掛け算が暗算で計算できることが条件になる計算法です。
いかがでしょうか?!
13×12=156 と5×3=15 を横に並べてしまい、あとは斜めに掛けて10の位に足すのです!
私には余計に難しく感じますが、こういうのって数学が得意な方にとっては当たり前の考え方なのかもしれませんね(>_<)
大学で理数系を選ぶ学生も、日本は40%台なのに対してインドは85%を超えています。
インドの人材が、IT業界に優秀な人材を送り出しているその大きな理由は、土台となる数学の教育がしっかりなされているからなんですね!
日本もちょっとこの計算方式を真似して、小学校1年生から取り入れてみたら、かなり未来は違ってくるように思います。
数学嫌いも減るような、抜本的な改革が必要なんじゃない??
なんて自分のことは棚にあげといて、言ってみたりする…(笑)
国の教育方針によって、こんなにも違いがハッキリしてくるという一例でした!