「子供の日」は世界でも色々な国が制定しているのですが、5月5日というのは日本と韓国だけなんですって!
しかもそれぞれが5月5日にしたのも、偶然というから驚きですね!
1954年に国際連合が11月20日を「世界のこどもの日(Universal Children's Day)」として制定しました。
そして、加盟国に対して「子供の日」を制定するように勧告したそうです。
多くの国が11月20日をそのまま子供の日としたと言いますが、日本は元々「端午の節句」として男の子の成長を祈る日だったことから、この日を「子供の日」として制定されました。
↑ マゴイ?ヒゴイ?うーん今でもどれがどれだか悩みます(笑)
今の時代だったらなんで「3月3日」じゃないの?男女差別だ!なんてことにもなりかねませんね!
逆に男の子の日が無くなったということでもありますし、この辺もジェンダーレスの世の中で変わっていってしまうのでしょうか…。
韓国が「子供の日」を5月5日にした事情は全く違う理由からでした。
韓国の方定煥(バン・ジョンファン)という童話作家が提唱したことから5月5日が選ばれたようです。
元々は5月1日が「子供の日」とされていて、「東学(現在の天道教。開祖・崔濟愚)」という韓国の宗教が関わっていました。
その考え方の真髄には、
「大人が幼い人(オリニ)を押さえつけないようにしよう
30~40年、後れた昔の人が
30~40年、先駆ける人の足を引っ張らないようにしよう
古い人は新しい人のため
支え立ててその後ろに従ってこそ
明るい所に出て行けるのであり
新しくなり得るのであり
墓場を避けられるのである
―― 1930年 方定煥(http://www.ap-travel.com/blog/travel-topics/korea/ko_vol03.html「Travel Service」)より引用
という考え方がその基本になっています。
最初は国連の勧告によって世界に広がった「子供の日」ですが、それぞれの国の情勢に合わせてその制定日にも差があることは面白いですね!
そして、たまたまかもしれませんが、日本と韓国が同じ日に制定されたのも興味深いです。
ロシア、中国、アメリカは6月に、ブラジルでは10月、インドでは11月に制定されています。
↑ 世界各国の子供の日! 祝い方も様々なんです!!
国連が制定を勧告したより以前から、一番古くから子供の日を制定していたのが「トルコ」です。
トルコのこどもの日は4月23日です。
この日はもともとトルコで初めての国民議会が開かれたことを記念して、「国民主権の日」として祝われてきました。
その日をトルコの初代大統領のケマル・アタテュルクが「こどもの日」として提唱したのだそうです。
どの国であっても、子供は「未来を創る大切な命」であることに変わりはありませんね。
韓国東学にもあるとおり、
- 大人は子供を押さえつけないこと
- 大人は子供の足をひっぱらないこと
- 大人は子供の支えとはなるもその後ろに従うこと
- 大人は子供が明るい所に出て、新しくなることを妨げないこと
これって「育児・教育の基本」でもあるような気がします。
子供の眼って、本当に生き生きとしていると思いませんか?
↑ 未来を担う子供たち! すくすくと育ってほしいです…
個々の進路についてや考え方についても、私たち大人が子供の素質を矯正してはダメなんだって凄く考えさせられますね。
いつの日か孫が出来ても、
「おばあちゃん、うるさい!!」って言われない素直なおばあちゃんになろう!
と誓いながら今日のブログは締めくくります!(*´▽`*)