「謙遜」という言葉がアメリカでもあるにはあります!(笑)
「humility」とか「modesty」と 言うのが近いのかもしれませんが、アメリカ人に対してはほとんど必要ないかな…って思いますね!
- 「なんで日本人は自分に自信がないのだろう」
- 「自分の良い所はどんどんアピールすべき」
などと思われちゃっています。
謙遜することが美徳であるのは、日本だけであると思って良いかもしれません。
特に就職などの面接で「謙遜」はタブーです!
- 「私はこれが出来るので凄いです!」
- 「私はこれに関しては誰にも負けません!」
と面接官に向け自分をアピールすることが普通です。
褒められたことに対して、「とんでもないです!」なんて否定すると、「ダメだ!この人は自信ないんだ!」となってしまいます。
取り敢えず「Thank you!」とお礼を言っておいた方が良さそうです。
「You’re deluded.」(あなたは思い違いをしている」というように、敢えて否定することは辞めた方が良いでしょう。
「That’s very nice of you.」(あなたは優しいですね!」位のマイルドな謙遜で充分かと思います。
↑ 現地に暮らすなら、やっぱり主張強めになっていくのでしょう…
私は日本人ですし、「謙遜」という感覚に慣れていますが、留学した時は本当に色々と考えさせられました。
「礼儀作法」という意味でも、本当にこれでいいの?と思うことが沢山あったのです。
- 授業中に飲食を平気でする。
- 先生に対しても下の名前で気軽に呼ぶ。
- ガムを嚙みながら授業を受ける。
- 机に座っちゃう。
などなど、もはや日本じゃあり得ないことが次々と目の前で起こっていました。
そんな中でも、「日本ってやっぱり素敵だな!」って思ったりもしました。
「謙遜」とは「謙虚な心」と繋がっているのですね!
長くアメリカに住んでいる日本人はどんどんアメリカナイズされて行き、「謙遜」をしなくなることもこの目で観てきました。
対等にやり取りしていかないと、生活しにくくなるのだろうと察しますが、ちょっと悲しい気持ちにもなりました。
↑ 謙遜=自信がない と捉えられる危険性もあるんです!
私が当時、授業を受けた先生は2人。
ジェイ先生とエイドリアン先生でしたが、ジェイ先生はとっても日本人を理解されていたので、もっと積極的に話すよう上手に促していました。
エイドリアン先生は真逆で、自分は机に座ってコーヒーを飲みながら教えていたし、名前を呼ぶときに指差しをされたりしました。
アメリカ人でも一人一人が大分違うんだなと感じましたね。
ジェイ先生からエイドリアン先生に担任が変わった時はかなりショックでした。
「謙遜」するから日本人が素敵ということではありません。
だけど、謙虚な心が言葉遣いや思いやりに繋がっているのは間違いないな!って思うようになりました。
私たちは心から「自分はダメだ…」と思って謙遜している訳ではないですよね。
「まぁ、そうかもしれないけど、敢えて自慢するほどのことじゃないから…」位の感覚ですね。
そういうオブラートに包まれているような感覚は、アメリカ人にはなかなか通じないのも事実です。
それでも私は日本人であり、「謙虚な心」をもって上手に「謙遜」出来る日本人のことを誇りに思います!
褒められたら「そうですね!ありがとう!」と言いながらも、心ではちゃんと「謙遜」出来る感覚を失わずに暮らせるのなら、アメリカでの生活も考えられそうです(#^^#)