オーストラリアの中央・内陸部にあたる「クーバーペディ」という地下都市をご存知でしょうか?!
クーバーペディは人口3,500人の小都市です。
別名で「オーストラリアのへそ」とも呼ばれています!
南オーストラリア州の州都である「アデレード」から800kmほど内陸に入ったところにある都市ですが、800kmって東京だと広島まで行けちゃう距離なのでかなり遠いです。
↑ 広大だけど本当に何もないですよね…病院はどこまでいくのだろう?!
車で進むとどんどん緑が少なくなって行き、景色が一変します。
大地がむき出しになっているこのような土地はアウトバックと呼ばれており、砂漠を中心とする広大な人口希薄地帯のことを示します。
ちょうど4時間位車で進むと、「クーバーペディ」が見えてきます。
この何もない地下の要塞のような街に色々な国から人が集まってきたのには理由があります。
オパールの採掘です!
いつの世も、宝があるところに人は集まってくるようです。
↑ こんな風にオパールって見つけられるんですね!凄いですね
今からちょうど107年前の1915年、1人の少年がこの地でオパールを発見したことがスタートなんですが、その少年はオパールで豊かな人生がおくれたのか気になるところではありますね~( *´艸`)
この地で世界のオパールの95%が採掘されています。
こちらの気候は砂漠気候なので、昼夜の温度差が激しい地域にになっています。
そのため、採掘場の跡地に洞窟のような住居を造り、人々が生活をしているのです。
住居の他に、教会や博物館、ホテル、売店、郵便局、レストランなどもあります。
↑ 教会も雰囲気がありますね…こじんまりとしています
表面から見ると所々にキノコのような煙突が見えています。
これは浴室や炊事場の換気口になっています。
確かに換気をしなければ、大変なことになってしまいますね…( *´艸`)
↑ https://tripnote.jp/australia/hotel-comfort-inn-cooberpedy-experienceより引用させていただきました
こんな有名なモーテルも洞窟風なんですね!( *´艸`)
この一見火星のような土地は、マッドマックス・サンダードームやプリシラ、ピッチ・ブラックといった映画の撮影地にもなっています。
この地域は真夏には50℃を超える温度になりますが、この洞窟の室内はクーラーもいらないほどの涼しさだと言います。
電気もしっかり通っていますが、夜に電気を消すと真っ暗で、母親のお腹の中にいる胎児のような気分になれるそうです。
↑ https://tripnote.jp/australia/coober-pedyより引用させていただきました
オパールは水とケイ素でできたケイ酸鉱物という準鉱物に分類され、ダイヤやサファイアのように固い鉱物ではありません。
ケイ素という物質は通常、海に大量に存在しているものです。
こんな内陸の乾いた土地になんでケイ素が存在していたのでしょうか…。
古い歴史の中で、オーストラリアの内陸部には「内海」が存在する時代があったのです!
その後の地殻変動や気候の激変によって、内海は無くなって、ケイ素が地中に埋められた形になりました。
そのケイ素が長い時の流れの中で石化し、オパールになったという訳なんですね!
クーバーペディの地にあるオパールは自然が生み出した、奇跡の石だったということですね…。
現在のオパール産地が海であったという証拠に、採掘ではオパール化した多くの貝や海洋生物の化石が発見されています。
↑ https://kinkaimasu.jp/colorstone/column/october_birthstone_is_opal/より引用させていただきました
本当に神秘的なブルーですね!
オーストラリアまで旅行してもなかなか行くことは少ないとは思います。
しかし、ちょっと珍しいところに行きたいときは、クーバーペディの洞窟ホテルに泊まってみるのも楽しそうです。
ちょっと1人では流石に怖い感じもします(;´Д`)
お土産は自分用にオパールのアクセサリーで決まりですね!
7色に輝くオパールの深い魅力!
なかなか日本にいて「オパールを買おう!」とはならないかもしれませんから、貴重な思い出の一品になりそうです!
現地で見比べてじっくり選びたいですね(^^ゝ