コロナがまだまだ世界中で猛威をふるっているのに、ここに来て全く違う久々のウィルスが出てしまった…。
インド南部で9月5日に感染による死者が確認された「二パウイルス」という感染症です!
このウィルスは今になって発見されたものではありません。
1999年にマレーシアで流行し、なんと致死率は40~70%でした。
今回インドで亡くなったのは12歳の少年で、最期は脳炎を起こしていました。
このウイルスは動物と人との両方で感染が見られ、大量の豚を殺処分した過去もあります。
宿主となる動物は複数いると思われていますが、主にオオコウモリとブタということです。
↑ http://square.umin.ac.jp/hdkkk/topics/nipa01.htmlより引用させていただきました
宿主のひとつとされているオオコウモリの標本です。
感染経路とされているのは、
- 感染したコウモリやブタ、またはその体液(尿、血液、唾液など)に直接触ること
- ウイルスで汚染されたものを食べること(果物やヤシの樹液などには、コウモリの排泄物や唾液が付いている可能性がある)
- 感染者との濃厚接触や、その体液(呼吸器からの飛沫や尿、血液など)に触れること
だと言います。
つくづく、豚とかコウモリって本当に媒介になりやすい動物なんですね…
感染症の潜伏期間は4日~2週間以内で、頭痛と発熱から始まります。
おまけに咳や喉の痛み、呼吸困難などの呼吸器症状も見られることもあるので、コロナウイルスとの見分けが難しいのです。
無症状の人がいることもコロナと一緒です。
PCR検査で分かることも一緒です。(加えて血液検査も必要なようです)
大きな問題点はこれらの症状が続いた後のことです。
その多くが脳炎を発症し。その症状には、眠気、失見当識、錯乱、発作などがあるそうです。
発症すると24~48時間以内に昏睡状態に陥るケースがあって、そうなると回復は難しくなります。
↑ https://voi.id/ja/teknologi/29200/readより引用させていただきました
それにしてもウイルスの形状ってみんな似てますね…
インドではすぐにこの亡くなった少年の行動を追いましたが、なんと260人もの接触者がいたのです。
このうちの70人が現在隔離されていますが、無症状の人もいるとなると相当恐ろしいことになるのではないでしょうか…(>_<)
1999年の流行はマレーシアとシンガポールで起こりました。
約300人近くが感染し、そのうちの100人以上が死亡したというのです。
そこで収まったのが今となっては奇跡じゃないかと思いますよね。
私たちの多くが、コロナウイルスについてはじめて武漢のニュースを聞いたとき、日本でもここまで蔓延するとは想像つかなかった訳ですから、今のウイルスの拡散範囲とスピードには驚かされます。
「世界が繋がってしまった」ことこそが、現代の問題点とも言えるかもしれませんね。
マレーシアとシンガポールで収まりを見せた後は、時々インドやバングラデシュで小さな流行が繰り返されていたと言います。
唯一の救いは感染力がコロナほど強くないことだそうです。
- ワクチンも無い
- 治療法も確立されていない
- 抗体が出来るかどうかも未確認
これらのことからWHOでも「世界にとって最大の脅威となるウイルス」とリストに挙げられています。
感染予防もコロナウイルスと全く一緒で、
- ソーシャルディスタンスを取ること
- マスクを着用すること
- 手指衛生を心掛けること
- 人が触るものを消毒すること
ということです。
↑ もう縁が切れないほど、日常になってしまったマスクと消毒・手袋
恐ろしいことに、このウイルスが日本に入って来ないとは言い切れませんね。
- マスクが取れる日はいったい何時になるのでしょう。
- 人間とウイルスの戦いはいったい何時まで続くのでしょう。
- 海外に行ける日は何時になるのでしょう。
致死率の高いウイルスは本当に恐ろしいです。
もう、重ねてくるのはウイルスにしろ、災害にしろお腹いっぱい・手いっぱいですね(>_<)