コーヒーが温暖化の影響を受けヤバい状況にあることをご存知でしょうか?
コーヒーの栽培地が地球温暖化で減少していくと危惧されているのです。
今でも、コーヒーの栽培は可能な地域が限られています。
どの位減ってしまうかというと、
- アラビカ種のコーヒーで50%減
- ブラジル産のコーヒーで60%減
というのですからかなり深刻です!!
現状では徐々に減っているという感じですが、30年後には上記のような数字になってしまうとなると、今の様に気軽にコーヒーを楽しめなくなる日が来るのです。
これを「コーヒー2050年問題」と呼んでいるということなんです。
それなのに需要の方は、世界中で増加傾向にあると言います。
需要があるのに栽培が出来ない!
つまり私たちの手元に来るコーヒーの品質も下がり、量も減ってしまうことになりかねないのです。
↑ コーヒーのこと…深刻に考えたこともなかった‥
なんで温暖化が進むとコーヒーの栽培に影響が出るのでしょうか…。
- 降雨量の減少
- 寒暖差の減少
- 湿度の上昇
この3つの点で深刻な状況に繋がってしまうということなんです。
1.降雨量の減少
まずは雨季と乾季の差が無くなってしまうことが懸念されています。
加えて雨季の雨量が温暖化になるとぐっと減ってしまうのです。
コーヒーは雨季と乾季があってこそ、美味しさが引き出されるので一番大きな問題かもしれませんね。
↑ コーヒーの木って見たことありますか?
2.寒暖差の減少
特にアラビカ種は気温15〜24℃、寒暖差のある標高450〜2,300メートルが栽培条件になっています。
そうなると標高をもっと上げた所で栽培するか、カネフォラ種(ロブスタ)と呼ばれる別の種類の生産に切り替えて行くしかありません。
カネフォラ種の方が少糖類の含有量が少ないため、味にコクがなく香りも少なめです。
その上、カフェインの含有量は約2倍になってしまいます。
3.湿度の上昇
湿度が高いとコーヒーの木の天敵であるさび病の原因になってしまいます。
さび病とはカビの一種で、この病気は葉から葉へ伝染してしまいます。
つまり、葉から葉へ伝染し、農園全体に伝染し、隣の農園に伝染し、国全体に広がってしまうのです。
↑ https://lovegreen.net/pest/p48167/より引用させていただきました
ある程度農薬で抑えられるようですが、手間とお金がかかるので農園にとっては大きな痛手となります。
こんな感じでは農園を続けて行くのが困難で、コーヒーの栽培を辞めてしまう農園も増えてくるでしょう。
今後は2つの観点でこの問題に立ち向かっていくしかないと言われています。
- 温暖化を少しでも食い止めていくこと
- 温暖化に耐えうる品種の開発
現在でも、コーヒー豆のかすを産業廃棄物として処理されていてバイオ燃料に生まれ変わらせています。
その燃料でコーヒーを焙煎すれば無駄は減ります。
そういう努力を重ねて私たち1人1人の意識の持ち方で少しでも解決に導いていかなければ、確実に地球からコーヒーは消えていきます。
地球の資源を大切にし、エコな生活が本当に大事になってきていますね。
ゴミ問題も深刻化する一方なので、分別もしっかりしないといけませんね。
緑を増やすことも温暖化には有効です。
以前、アボカドの生産もヤバい!という記事も書きました。
↓ アボカドについての記事はこちら
私たちが当たり前に口にしているものが、どんどん希少化してしまい、簡単に手に入らない時代がすぐそこまで来ていると思うと落ち着かない気持ちになります。
30年後に私はもういないかもしれないけれど、子供たちや孫たちの時代にコーヒーがないなんて考えられません。
↑ この一杯が有るのと無いのとでは一日が全く違ってきます
温暖化に耐えうる品種の開発は私たち一般人には出来ないので、せめて地球の事を考えて生活することを続けていかないといけませんね。
朝の「一杯のコーヒー」に私はどんだけ救われているか…( *´艸`)