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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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「ひきこもり」の高齢化が深刻ですが、どんな状況がひきこもりなのか!

まず、「ひきこもり」はご存知のように私の性格上、私自身では全く無縁です(;´Д`)

 

ひきこもりは、氷河期世代の男性が圧倒的に多い」ということが、2015年に行われた調査で判明しました。

 

40歳~64歳までの国内の人の中で調査した結果、ひきこもりをされてる方の人数は61.3万人ということです。

 

15~39歳までの人は54.1万人なので、中高年の方が多いということがわかりますね。

ひきこもりの高齢化とも言えるこの現象は、以前若者のひきこもりの問題が浮上した頃の若者が中年になったことも原因のひとつのようです。

 

氷河期と呼ばれる時代の就職難からひきこもりになってしまった当時の若者も数多く含まれているようです。

 

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↑ 知らないだけで割と近くにある現実なのかもしれませんね

 

両方足すと100万人以上がひきこもっていることになります。

国民全体の100人に1人がひきこもっているということにもなります。

「ひきこもり」の定義にも色々ありますが、

 

  1. 部屋から出ない
  2. 家から出ない
  3. コンビニなどしか出ない
  4. 興味のある場所以外は出ない

 

とその程度にも違いがあるようです。

私のイメージは1.と2.の家や部屋から出ないというイメージでしたが、コンビニや趣味のお出かけのみという人も「ひきこもり」に入るとしたらかなり多いのはわかりますね!

 

男女の比率ですが、男性が76.6%となっていて、男性の方が女性より圧倒的に多いのです。

 

男女比率の背景にあるのは、日本が遅れている「男女平等」に起因していると思われるのです。

今の日本でも男性は女性よりも「社会参加をより求められる存在」であることに起因するのですね。

「いい大人の男性が社会で活躍しないとはナニゴトか!」というような風潮は昔からほとんど変わっていませんね。

昼間からブラブラしている男性に対する「世間の目」はかなり厳しく、昔からあまり変わっていないと言えましょう。

 

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↑ 社会から遮断されたような気持ちになってしまうのでしょうか…

 

そんな世間の目から、職を失った男性が隠れるためには「ひきこもり」しか手段がないのかもしれません。

 

そして半数近くの人が7年以上ひきこもっているという現状もあります。

一度ひきこもりをはじめてしまうと、なかなか抜け出せなくなる現状が見えてきます。

 

驚くのは、正社員で働いた経験がある人が73.9%もいるのです。

 

30代前半ではバリバリ働いていた人が中年以降にひきこもってしまうとなかなかその状況から抜け出せないという現状が見えてきます。

残念なことに学歴なども関係ないようです。

 

そして、ひきこもりのきっかけはやっぱり「退職」です。

 

そして退職の原因も、

 

  • ブラック企業だった」
  • 「人間関係がうまくいかない」
  • 「ストレスを強く感じた」
  • 「精神的に病気を患った」

 

などなど、本人の「心」に起因する理由も多いようです。

新しい仕事をすぐには見つけられない現状が、ひきこもりの人数を底上げしてしまったのでしょう。

 

社会全体に対し希望を失ってしまっている人も多く、その両親も年金をもらうような高齢者であることも大きな問題ですね!

 

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↑ 外の空気を吸いに家から出ることもとても大切なことなんですよね…

 

中には、80歳の親が、引きこもった50歳の子供のために必死で働いているという現状もあるようです。

「5080問題」とも言われ、今後の生活保護費を圧迫してしまうことになるので、国をあげて調査に乗り出したということでもあるようです。

 

日本の雇用問題については、AIの発達などで今後も厳しい状況が続くかもしれません。

 

必要とされる業種が変化したり、限られてきたりで、ホワイトカラーとブルーカラーという住み分けも変わってくるかもしれません。

これには住居問題も大きく関わっています!

 

ひきこもりが多いのは日本の他では韓国とイタリアです。

 

理由は成人しても「親と住む」という確率が高い国が日本と韓国とイタリアだからです。

(我が家も確かにそうですが…)

そうなると独立して出て行くのが当たり前の国と違い、簡単に引きこもれてしまうのです。

私が勝手に考えた策ですが、成人した子供が独立しやすいように、仕事が安定する30代前半までは安い賃料で住めるマンションなどを国が管理できたら大分違うように思います。

 

日本は「子供の世話」も「親の介護」も個人の家庭に任せきりな印象を持っています。

 

反面アメリカなどは、すぐに子供を独立させるために「若年層のホームレス」の問題もあるのです。

当然治安の悪化に繋がってしまっています。

その一長一短を考えると、自立を支援する国の方策も何かあればいいのでは?と思ってしまいます。

今は息子も娘夫婦も一緒に住んでいるだけなので、ひきこもりの子供がいる訳ではありませんが、自分たちに置きかえてみるととても深刻な問題だなぁ~と思います。(ToT)/~~~

老後は自分たち夫婦だけのことを考えて生きていける社会じゃないと、共倒れしちゃいますね…(>_<)