これはずっと心のどこかで気になっていた事柄だったのです!
唱歌「故郷」の作詞をしたのは高野辰之さん、作曲をしたのは岡野貞一さんです。
歌詞はここでは引用も難しいので省かせていただきますが、歌をyoutubeより貼らせていただきました。
日本人の心には染みる曲だと思います…
作詞の高野氏と作曲の岡野氏の故郷は、それぞれ長野県中野市と鳥取県鳥取市ですが、作詞の高野氏の故郷が歌詞になっているとの説が濃厚なようです。
長野県中野市がその舞台だとすると、
- かの山は「熊坂山」や「大平山」
- かの川は「斑川」
であるとされています。
中野市がどこにあるのかも私は詳しく知りませんでした。
長野県北部に位置し、善光寺平の北東の志賀高原の入り口にある市です。
熊坂山は別名を「長範山」といい、平安の昔に盗賊「熊坂長範」が財宝を蓄えていた山がこの熊坂山だと伝えられています。
↑ http://www-origin.sankei.com/smp/west/photos/141002/wst1410020006-p2.htmlより引用させていただきました
熊坂長範はお金持ちから金品を奪い、それを「世直し」をするために貯めていたと言います。
美濃の国の長者屋敷で金売吉次一行を襲おうとしたとき、一行の中に牛若丸(源義経)が同行していて逆襲に合い、殺害されたという伝説のある山です。
今でも埋蔵金があるのかもしれないと言われていますが、雪深い山の中で埋蔵金を探す人っているのでしょうか…(;´Д`)
大平山は「おおひらやま」と読みます。
熊坂山の真横に位置しており、山々の景観はこの「故郷」の歌にぴったりだなと感じます。
斑川は想像よりも小さめの川でした。
↑ http://www-origin.sankei.com/smp/west/photos/141002/wst1410020006-p2.htmlより引用させていただきました
兎を追うというのはこの地方で行われていた「兎追い」の行事のことだと思われます。
高野氏作詞の歌はこの他にも、
- 朧月夜
- 春の小川
- 紅葉
- 春が来た
などがあり、故郷の自然を詞に込めたものばかりですね!
朧月夜の菜の花も山の麓の菜畑だったということなので、ここ一帯の景色こそが日本の故郷のイメージにぴったりだったということでもあるんだと思います。
↑ 「菜の花畑~に入日薄れ…見渡~す山の端♪」
この辺りを旅するのなら、春~初夏が良いと思います。
高社山の西麓にある「谷厳寺」は千本の桜が咲き誇り、傾斜地に風が吹き抜けると空が埋まるほどの桜吹雪で幻想的な風景が見られると言います。
そんな中を歩ける季節に行くのがやっぱり一番楽しそうですね!
また、初夏には紫陽花巡り(東山公園・谷厳寺・高野辰之記念館 )が楽しめ、「浜津ヶ池」の蓮も花を咲かせます。
高野氏も通ったとされる地元の「永田小学校」では「故郷」が第二校歌になっているようですが、なんで普通に「第一校歌」じゃないの?と思ってしまいました。
↑ 千曲川の流れを観ていると…時のたつのを忘れそう
私は一度、この「故郷」の曲を聴きながら、涙が出そうになったことがあります。
確か、2016年のことでしたが、諏訪湖の花火大会でこの曲が最後に流れたのです。(8月15日)
↑ 素晴らしい花火でした!「故郷」が流れていました。
その時の滝をイメージした花火とピッタリと合っていて、かなり感動ものでした!!
もしかしたら読者様の中にもその場にいらした方がいるかな??なんてちょっと期待しちゃいます(#^^#)
日本の唱歌って小さい頃は、当たり前のように学校で歌っていたけど、今の小学生は歌っているのでしょうか…。
娘に「あなたの時代はどうだった?」と聞いたら、「聴いたことあるけど、ママが歌ってたからかも…」と言われました。
「みんなで歌ったりしなかったのだろうか…」
記憶力の悪さは私ゆずりかもしれません…(;´Д`)