洋服のお値段も本当にピンキリで流行などもあるので、年間で言えばかなりの数の洋服を廃棄していることになります。
捨てられた洋服の末路っていったいどうなっているのでしょうか…?!
洋服がいらなくなった時、どのようにされていますか?
- 古着屋さんに持ち込む
- オークションで売る
- 知り合いにあげる
- 普通にゴミに出す
のどれかが多いかと思います!
我が家でも古着屋さんに持ち込んだり、子供たちはメルカリなどで売ったりもあるようです。
これは誰も欲しくないだろうな…ぐらいに着古したものは普通ゴミに捨てています。
これらの洋服は一体どんな末路を辿るのでしょうか…('◇')ゞ
これら売れ残って廃棄されることが決まった洋服の墓場の1つが「チリ」のアンデス山脈に沿って南北およそ1000キロにわたって伸びる広大な砂漠に山積みになっている現実があります。
↑ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220218/k10013486591000.html?utm_int=news_contents_tokushu_002より引用させていただきました
チリの港では、世界各地から年間6万トンもの売れ残りの衣料品などが集まり、南米各地の業者が取り引きする衣服の再利用ビジネスの拠点へと発展していくはずでした。
しかし、通常30%ほどかかる衣料品の関税が免除されていることで、集まりすぎた衣類はここでも売れ残り、行き場を失ってしまいました。
なんと6割もの衣類が売れ残り、再利用できる限界を超えてしまったのです。
そして一部の処分に困った業者が違法に砂漠に運び込んでいるというのです。
私たち日本人も「関係ない」では済まされません!
環境省の調べでは、
- 日本人が一年間で買う衣料の平均は18着
- 日本人が一年で一度も着ることがなかった衣料の平均は25着
こうして捨てられた洋服の6割は日本がゴミとして処分していますが、
- 古着屋さんに持ち込まれた衣料
- 寄付に出した衣料
などが輸出されてパキスタンやインド、マレーシアなどに渡ります。
ここでも売れ残った衣料は別の国へ輸出され、チリや南アフリカの各国などに渡り、砂漠などに溜まってしまう結果を生みだしています。
日本から輸出される古着はなんと24万トンで、韓国の28万トン、アメリカの71万トン、イギリスの35万トン、ドイツの53万トンなどと並んでかなりの重量です。
この砂漠に積まれて山となっている衣類の何パーセントかが日本からと考えると、かなり悲しい感じがします。
私たちも考えないといけないのではないでしょうか…。
- これまでと同じように、「ファストファッション」の浸透に甘んじて衣服の大量生産と大量消費を繰り返していてはいけないのでは?
- 良いと思って寄付したり、古着屋に持ち込んでいたことがこんな末路に繋がってしまっていることを意識しないと…
- どんどん他の国へ輸出することで、結局は多大な迷惑をかけているという現実はどうする?
↑ だけど「オシャレ」は女性にとっては欠かせないものでもあって…
捨てられた衣服には、石油を原料とする化学繊維が使われています。
このため、捨てられてしまった衣類は分解されずに砂に埋もれて土壌汚染の原因にもなるし、燃やせば当然大気汚染に繋がってしまいます。
私たちに出来ることって何だろう…
- 「パッと買って流行が終わったらさっさと捨てる…」というよりはやっぱりしっかり長く着れるものを買おう!
- お掃除に使用したり、子供服にリフォームしたりして、自分で再利用を試みてみよう
- 子供服などは親戚とかで譲り合って、無駄な買い物を避けよう
そうすることで、衣料メーカーはモノが売れなくなって困ってしまうことに繋がるのかもしれませんが、長い目でみたら「長く愛用してもらえる衣類」を販売しよう!という発想に切り替えて貰えるのかもしれません。
↑ 買う時は応用できて、長く着れる服を意識したい…
当然お値段は高くなってしまうでしょう…(-_-;)
そして古着屋さん側の処分方法についてもやっぱり課題が残るような気がします。
自分達の国で始末できないものを他国に転売していく構図…ちょっと悲しくなりました。
↑ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220218/k10013486591000.html?utm_int=news_contents_tokushu_002より引用させていただきました
輸入によって山積みになっている衣類廃棄予備軍の倉庫です…
タンザニアやウガンダなどで作る「東アフリカ共同体」は2016年に、地域の産業を保護するため、外国からの古着の輸入を禁止することで合意しました。
これに「待った!!」をかけたのはアメリカです。
「輸出できなくなれば経済的な損失が大きいほか、アメリカで廃棄されればアメリカ国内の環境が損なわれる」
それは「ワガママ」というものでは??????
世界全体の問題であるので、今後は世界中の環境を考える省庁が話し合いをすすめていかないといけないことだと思います。
兎に角、「戦争をやっている場合ではない!!!」と思うのです( ノД`)
私たちの地球のことを考える時なのです!!