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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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2024年にインドネシアの首都はジャカルタから東カリマンタンへ移転!

インドネシアの首都と言えば、ずっと「ジャカルタ」ということで世界的にも認知されてきました。

 

ですが、2022年1月18日のインドネシアの国会で首都移転法案を可決しました。

 

新首都名として挙げられているのがカリマンタン「ヌサンタラ」だそうです。

https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/c/d/1/9/cd192f426173b46284ce65b85486956f_1.jpg

↑ https://www.tokyo-np.co.jp/article/27540より引用させていただきました

 

どうして世界的にも滅多にない「首都移転」に踏み切ったのでしょうか?!

その理由は、

 

  1. 交通渋滞の酷さ
  2. 人口の過密化
  3. 地下水の過剰採取による急速な地盤沈下
  4. 大気汚染

 

などが主となる理由のようです。

 

1.交通渋滞の酷さ

 

これは観光で訪れても感じるほど、渋滞が深刻になっています。

これまでも車のナンバーの奇数・偶数による規制や3人以上乗っていないと通行禁止などの方策を取ってきましたが、あまり渋滞解消には繋がらなかったようです。

 

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/EEB3/production/_122770116_gettyimages-1128821038.jpg.webp

↑ https://www.bbc.com/japanese/60049360より引用させていただきました

 

閣僚らが会議に出席する際には、開始時刻に間に合うよう警察が護送しなければならないほどなのだそうです。

そういう時は「テレワーク」じゃないですが、SNSを活用した会議が可能にならないのか?とちょっと疑問に思いました(^^;)

 

2.人口の過密化

 

ジャカルタ周辺には現在、3,000万人以上が集中しています。(ジャカルタ中止部の住人だけでも1,000万人を超えています)

暮らしている人の他に、近隣の都市からジャカルタへ仕事で人が集まってきます。

 

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/30/9173f38ecaf2f403f9c811729bc093aa/t/768/432/d/jakarta-super-169.jpg

↑ https://www.cnn.co.jp/world/35136459.htmlより引用させていただきました

 

当然人口が首都に偏ると、その他の理由にあがっている大気汚染や地盤沈下、交通渋滞などの問題が引き起こされます。

ちょっと日本でも東京の状況はそれに近いものがあるのでは?と思ってしまうので、どこの国でも首都に人口が集中する現状は同じ問題を引き起こしかねないのではないでしょうか。

 

3.地下水の過剰採取による急速な地盤沈下

 

これはちょっと恐ろしい感じがします。

上水道の整備が不十分であることから地下水利用が多く、地盤沈下が進んでいます。

加えて、地球温暖化の影響もあり、2050年にはジャカルタの3分の1が水面下に沈んでしまうとも言われています。

 

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/08/21/20190821se100m020035000q/9.jpg?1

↑ https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190903/se1/00m/020/039000cより引用させていただきました

 

洪水の頻度も年々増えてきています。

「世界で最も早く水没する首都」というレッテルも今回の首都移転の引き金になったのだと思います。

 

4.大気汚染

 

交通量が凄いので、車やバイクによる排気ガスの問題も深刻です。

 

↑ 車が通れない日の大通りもこの人だかり…空は煙って見えます

 

当然ゴミ処理の問題も大きく、それは今後移転が始まってからも様々な廃材なども出てくる可能性があって、解決に至ることは難しそうです。

引っ越しにはとかくゴミが出てしまいますからね…(^^;)

 

移転先の東カリマンタンボルネオ島にあり、現在でも熱帯雨林が生い茂っているのです。

 

ジャカルタからは1,200キロも離れています。

https://www.jiji.com/news/handmade/special/feature/v8/photos/2022/202203isij/202203isij-s-jpp033477722.jpg

↑ https://www.jiji.com/jc/v8?id=202203isij&p=202203isij-s-jpp033477722より引用させていただきました

移転先のジャングルを視察するジョコ大統領が左です。

 

オランウータンの生息地としても有名で、今後の移転で彼らの生態系が変わってしまうことも考えられます。

 

↑ オランウータンのジャングルにどんな影響が…

 

ジョコ大統領の脳裏には、2045年に建国100周年を迎えるので、その頃までには移転も完了していてアジアの5大経済大国の1つになっているだろうという青写真があるようです。

2024年までには政府機能を移転し、公務員50万人を移動させる予定だそうですが、2年でそれが可能なのか…ちょっと心配ですね。

 

それに総工費は少なくとも466兆ルピア(約3兆7000億円)に上り、これはインドネシアの国家予算の4分の1ほどに相当するそうです。

 

ボルネオ島にはインドネシアの他にマレーシアやブルネイの領土でもあるので、様々な問題を両国に相談しながら進めないといけないところも大変そうですね。(^^;)

 

↑ マレーシアもボルネオ島の半分近くを所有しています

↑ ボルネオ島全体からみるとわずかですが、小国ブルネイも…

 

コロナで海外の投資家の関心も薄れてしまっているので、資金面でも中国に頼るのかな?と言われているようです。

 

政治の中心を移すという遷都に成功している国はオーストラリアやブラジルなどですが、今後のインドネシアの首都移転は国民にどんな影響を与えるのか気になるところです。

私たちの住む東京も確かに人口密度も凄いし、何もかもが集中しているので有事にはとっても不安な部分もありますね…。

いざ、どこかに政治的機関を移すとなると、色々な問題が浮上してくるのだと思います。

文化庁は京都なのか…消費者庁は徳島なのか…まだ具体的な方針が発表されてはいませんが、水面下では一部移転については進んでいるのかもしれません。

なんだか他人事ではないような気がしてきました(^^;)