東南アジアと言っても一番戻ってきつつあるのは、シンガポールとフィリピンです。
当然規制が厳しい中国は今後も暫くは観光どころではないという感じですね!
この2国がどうして真っ先に戻ってきつつあるかというと…
両国は現在、ワクチン接種済みの旅行者にはすぐ結果が分かる抗原検査を到着前に義務付けているだけで入れるからです。
↑ 抗原検査だけならとっても楽ですね…
これとは対照的にタイでは複雑な規制手続きが多く、かつては世界でも有数の観光国だったのにその座を受け渡す感じになっています。
フィリピンのロムロ観光相は「真っ先に全ての面倒な手続きを撤廃した。旅行者は到着してすぐ自由に動けるので、とても喜んでくれている」と記者にも話しています。
どれ位の回復が見られるかというと、
- シンガポールは2019年の72%
- フィリピンのは2019年の65%
まで回復しており、タイの24%と比べるとかなりの伸びを見せています。
タイ旅行の一番のネックは到着時のPCR検査には1人2,000~2.500バーツ(日本円で7,500円〜9,300円)もかかることにあります。
観光の他に10,000円近い出費があることは、かなり行く気を削がれる要因になりますよね!
↑ https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032600344&g=intより引用させていただきました
タイでも少しずつ観光客が訪れ初めています。(今年2月のタイのビーチ)
回復しているシンガポールとフィリピンでもその旅行者の国籍に大きな違いが出てきています。
↑ シンガポールにも観光客が戻り始めているんですね!
当初は同じアジアからの旅行者もかなり多かった両国ですが、多くの国の観光客が未だに訪れることが出来ない現状があります。
- ロシア人とウクライナ人‥現在の状況では観光どころではありませんね!
- 中国人‥厳格な移動制限措置で国内に閉じ込められていますね
- 日本人‥手続き的にも出ることが難しく、まだまだ海外は無理という考えが定着しています
- 韓国人‥やっとオミクロン株が落ち着いたばかりですね
などの理由から2019年と比べるとこれらの国からの観光客はほぼいないに等しい状況になっています。
反面、今年に入ってどこの国の人々が東南アジア旅行を楽しんでいるかというと、
- 欧州からの旅行者が全旅行者の3分の1を占め、2019年の22%よりシェアが上がっています。
- 北米からの旅行者のシェアは2019年9%から21%とシェアを伸ばしています。
逆に他のアジアからの旅行者のシェアは2019年の57%から24%へとシェアが縮小しています。
顔ぶれが変わったものの、これからはアジアの旅行者(我々日本人を含む)も回復していくことは予想されるので、オミクロン株の後に新たな脅威株が現れない限りは、東南アジアでもこのまま少しずつ旅行者が戻ってくることが予想されています。
いま世界の不安要素は「コロナ」だけではありませんね!!
ロシアのウクライナへの侵攻、それに伴って中国や北朝鮮がどういう行動に出るのか‥という恐怖、温暖化による地球環境の変化、世界各地で報告されている大きな地震などなど‥。
戦争に伴う電力や物流の問題も結構厳しい状況ですし、ガソリンなどの物価の上昇も止まりません。
旅行よりなにより、地球には課題が沢山残っています。
あまりに長いパンデミックで、子供たちや若者の心のケアも大事になっていますね。
世界はこんなにも多くの辛い経験をしてきたので、すっかり元通りになるとは思えません。
ですが、やっぱり「旅」は私たちの心に特別なプラスの感情をもたらしてくれる大切なものだと思っています。
↑ フィリピンのビーチも本当に綺麗ですね!
まずは少しずつ近場の国内旅行から始めてみませんか?
見たことのない景色や味わったことのない食べ物で、きっと心がほんわか出来ると思うのです。
そして私たちが東南アジアにいける日も、そう遠くないことを祈るばかりですm(__)m