パンデミックの前だったら中国人は世界中の観光地に1億5000万人が訪れ、2550億ドルものお金を落としていたと言います。
日本も例外じゃなく、コロナ以前は中国からの観光客が「TAX FREE」の免税店に並ぶ姿を沢山見てきました。
中国でとられている「ゼロコロナ対策」が続く限り、当分は世界の観光地には戻って来ないと思われます。
一番深刻なのはタイで、2019年に観光でタイを訪れた中国人は1,100万人に上ったが、翌年はその1割余りに減ってしまいました。
その後もコロナへの厳しい対策が報じられ、中国からの観光客も激減し、サムイ島などは中国語の看板が寂しく翻っています。
↑ https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210622/mcb2106220607003-n1.htmより引用させていただきました
タイは観光業600億ドルの収入を得ており、国内総生産(GDP)の12.5%前後を占める規模だったと言います。
どんなに楽観的に考えても中国人が世界の観光地に戻ってくるまでには早くて3年はかかるという予想も出ています。
↑ https://www.i-tech-corp.co.jp/news/2015-12-03/より引用させていただきました
自国ではどうすることも出来ない力によって、国が貧しくなってしまうというのもなんとももどかしいですね…(^^;)
国の資金源が他国の人に依存している現実を変えていかなければならない時が来ているようです。
つまり、私の好きな「旅行」に頼った政策はかなり「危険である」という共通の認識が世界中で気づかれ始めたということになります。
ここまで深刻になった理由の1つが中国人が世界中に落としてくれていた「お金」が大きかったということですね。
ベトナムでは観光業の95%が事業を閉鎖したり停止させています。
業務用の車やバスは安く売却せざるを得ない状況で、仕事を失った人が大勢いるのが現状です。
ローマのコロッセオなどでも、一番多かった中国からのお客さんがいなくなった今、本当に閑古鳥が鳴いている状態です。
↑ 今は本当に寂しいですね…
↑ https://globe.asahi.com/article/14508631より引用させていただきました
高級ブティックなどでも「中国語」を話せる従業員を4人も雇っていたのに、今では1人になっていてそれ以上増やすつもりはないとオーナーも話しています。
世界中の観光地で「中国人ロス」が大きく響いている現状ですが、その他の国の人々を呼び込むことが出来るかと言えばそちらも時間を要することが想像できます。
↑ https://globe.asahi.com/article/14508631より引用させていただきました
バリ島も今はこんな感じです…
代わりではないけれど、「私も行きたい」と思っているのですが、どこの国も簡単に出れないし入れないですからね…(^^;)
今は燃料サーチャージがもの凄く高くなっているとも聞きました…
パンデミックは観光業には致命傷になってしまう…
そして今回は中国人がいかに世界中の観光に貢献してくれていたか…ということが大きくクローズアップされたことになります。
確かに2019年までに行った海外旅行で中国人に会わなかった国は皆無でした。
どこに行っても原色を取り入れたファッションと集団行動をしているので凄く目立っていました。
ゼロコロナ政策で苦しんでいる国民も、一日も早く海外へ出たいと思っているんじゃないかと思います。
↑ 2年後にタイには観光客が戻ってきているのでしょうか…
中国からのお客様を当てにしていた観光産業はこれから相当険しい道のりを進んでいくことになりそうです。
観光業からシフトして生活していかなければならない地域(国)に住む人々にとっては、本当に大変な3年間でした。
コロナはなかなか「0」にはなりません…。
どのように「コロナ」と向き合っていくのか…ということなんだと思います。
私たちが世界に旅立つとき、どうかアジア人種に対する「ヘイトクライム」だけは無くなっていてほしいと思います。
もう1つ大切なことは「観光に頼らない国づくり」という部分も、世界中で考えていかなくてはいけないのかもしれません。
観光に頼らないって…旅が大好きな私はとっても悲しいことだと思ってしまいます。m(__)m