安部元首相が亡くなったニュースに先週末は日本中が震撼しました。
勿論世界中で報道され、犯人も捕まっていますが、私は銃を手作りしたところがとても怖いと思ってしまいました。
銃社会じゃない日本で、どうしてこんな事件が起こってしまうのか…
今後はSPの有り方も外国並みに考えていかなければならないのだと思います。
恐ろしいデータがあります。
3Dプリンターで銃を作ろうとした人って世界中にどれぐらいいると思われますか?
アメリカでは独自に銃の開発を進める集団「Defense Distributed」が、3Dプリンタで発砲可能な銃を製造し、その設計データをインターネットで公開したんだそうです。
これにより世界中の人が簡単にそのデータをダウンロードすることが可能になりました。
世界の100か国以上の国からのアクセスがあり、800,000件のダウンロードがあったと言います。
その中の数万件は日本でのダウンロードだと言うのです。
今や家庭用の3D プリンターも10万円を切るほど、お手軽に入手出来るようになっています。
そういう現状で簡単に銃の設計データをダウンロード出来てしまう現状がもの凄く恐ろしいです。
↑ この技術を初めてみた時は、本当に驚愕でした!
このような方法で製造された銃も『銃砲』にあたるのは確かなようです。
実弾を発射できる能力があれば、どんな手作り銃もそれを持っているだけで「銃刀法違反」になります。
そして作っただけで「武器等製造法」に違反したことになります。
途中まで作ってみただけでも、未遂とは言え処罰の対象となります。
つまり、設計図をダウンロードしただけでは罪にはならなくても、少しでも作ろうとして着手してしまったら立派な犯罪となるということです。
本当はアップロード出来てしまうことに大きな問題があると個人的には思います。
以前、コロナ渦で一番アメリカで売れたのは「銃」だったという記事を書いたことがあります。
↓ その時の記事はこちら
日本は誰もが銃を持つ国ではありません。
ですが、こっそり家で銃を作ってしまえる環境は整ってしまっています。
それほど怖いことはないと思ってしまいます。
これまではかなりの知識がないと銃の製造などは難しいことでしたが、3Dプリンターの登場で誰もが比較的簡単に作れるようになってしまったということです。
ネット上にそのような設計図をアップロードすることを是非とも禁止してほしいです。
今回の容疑者は自宅でたくさんの銃を作ったと供述しています。
山上容疑者は県警の調べに「銃は手作りで、今年の春頃に完成した。自分で部品を買い、銃や爆弾を家でたくさん作った」と供述しているという。自宅からは手製の銃数丁が押収されており、計画的に事件を起こした可能性がある
手製の銃・爆弾「家でたくさん作った」、男の自宅捜索中「新たに危険物」…現場騒然 : 読売新聞オンライン
より引用です
↑ https://mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/137000cより引用させていただきました
現場の混乱を考えると胸が痛いです。
同じマンションに住んでいる人が、夜な夜なせっせと銃を作っている可能性!
そんなことを考えたこともありませんでしたが、そういう可能性がゼロではないという恐怖を感じます。
「秋深き 隣は何をする人ぞ」
という松尾芭蕉の俳句がありますが、本当に嫌な意味でこの言葉を思い出しました。
- 普通にトントンと野菜を切る音、
- テレビを観て笑っている声、
- 子供の走り回るバタバタとした足音、
そんな平和な昭和の一コマはもう過去のものなのでしょうか…。
インターネットが便利になればなるほど、怖い情報もネット上に溢れてきます。
ただし、命を脅かすような情報については、世界中で厳しい取り締まりをして未然にこのような恐ろしい事件が減るようにしてほしいと思います。
3Dプリンターだけでなく、鉄パイプや火薬などを利用して1から銃を作る方法も公開されていたりするようです。
今後は日本でもSP(Security police)のあり方が議論されることになるのかもしれませんね!
↑ 日頃の訓練もとても大切なことなのだと思います。
SPという職業ももの凄くリアルに危険な職業だと思いますが、その必要性はよその国のことではなくなってしまっています。
銃の他にも、貨幣やピッキングの道具などを3Dプリンターで製造することも重罪です!
便利な道具が悪用される。
常にイタチごっこのような状態になってしまうのでしょう…
ニュースを見ていた娘の一言が心に突き刺さりました。
「こんな時代に子供を産んで、育てて、本当にその子はママや私のようにそこそこ幸せになれるのかな…」
こんな残念な事件が二度と起こらないことを心から祈ります。
安部元首相のご冥福をお祈り申し上げますm(__)m