誰もが何度かは目にしていると思うのがこの「ラガディ・アン&アンディ」シリーズの人形や小物だと思います。
その歴史はとても古くて、1915年に商標登録されています。
作家・イラストレーターのジョニー・グルエル(1880-1938)原作絵本のシリーズに登場するキャラクターで毛糸の赤い髪の毛と三角の鼻が特徴です。
↑ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000049437.htmlより引用させていただきました
娘がダンスを習っていたダンススクールの友達の家にはこのシリーズが沢山並んでいました。
お母さんが大好きだったのですね…。
ウッデイな家具との相性が抜群で、可愛いリビングだなといつも思っていました。
↑ ウッディな家具の子供部屋にこそ置いておきたい感じですね!
原作者のグルエルは病弱な娘のマルセラに消えかけていた古い人形の顔に鼻をつけ、ハート型のキャンディを胸に縫い付けてプレゼントしました。
それをたいそう気に入ったマルセラはいつも一緒に遊ぶようになります。
グルエルはその人形を"Raggedy Ann"と名付け、Ann(アン)のことを物語風にいつも読み聞かせのように語ってマルセラと遊んでいました。
ラガディ・Raggedyとは「ボロボロの…」という意味です。
共に遊び、マルセラが成長して行く中で、グルエルは「他の子供たちにもこの子を知って欲しい」という想いに駆られます。
そこでデザイン画を描き、商標登録をしたのが1915年のことだったのです。
もともと心臓弁膜症を患っていたマルセラは天然痘の予防接種から感染症を引き起こして13歳で亡くなります。
グルエルの手元にはAnn人形だけが残りました。
ここで挿絵を施して、「ラガディ・アン」の絵本が出来上がります。
「ラガディ・アン・ストーリーズ」という絵本が世の中に出たのは1918年のことでしたが、この絵本には愛娘マルセラも登場しています。
↑ https://www.sweetheart-web.net/recommend.php?itemid=3415&catid=4
より引用させていただきました
これがまたたく間に全米にセンセーションを巻き起こしたのです。
このストーリーがヒットしたことで彼の元に1通の手紙が届きます。
その女性はおばあさんから引き継がれていた人形がこの「アン」にそっくりだと写真を同封してきました。
その子は「アンディ」と名付けられ、「アンとアンディ」という姉弟の物語が出来あがります。
↑ https://www.treasure-f.com/shop/13/topics/413641/より引用させていただきました
特徴的な顔立ちはやっぱりこの鼻にありますね!
これ以降はアンとアンディという姉弟のストーリーとして展開されていくことになります。
シリーズ化されて人形も様々なアメリカのドールメーカーが製作を担って今に至っています。
ちょっと悲しいけれど、そんな物語がこのシリーズの中にはあったのです。
初代の人形にはハート型のものが人形の心臓の中に埋め込まれていたといいます。
アンとアンディはこうして世界中の子供たちに愛されていきます。
ところが、1つ怖い話もあるんです!
「アナベル」というホラー映画を観た方も多いと思いますが、この「アナベル」の題材となったのがこのアン人形だったのです。
実在するアナベル人形はこのアンとアンディシリーズの人形でした。
ですから映画のようなあんな怖い顔はしていません!
実話ではこの人形を持った家族がどんなことを経験してきたのでしょう。
- 人形が勝手に動く
- 人形に首を絞められる夢をみる
- 人形に近づくと胸に痛みを感じる
霊媒師によるとこのアン人形には「アナベル」という少女の霊が宿っているとのことでした。
↑ https://www.buzzfeed.com/jp/crystalro/creepy-facts-about-real-annabelle-doll-1より引用させていただきました
この人形はガラスケースに納められ、オカルト博物館に納められることになりました。
(ちなみにこの「オカルト博物館」は、「オカルトミュージアム」と呼ばれ、悪魔研究家&霊媒師のウォーレン夫妻がオーナーということです。)
私はこの博物館へは絶対に行きません!!!(笑)
でも映画と違って本当に可愛いラガディ・アンのお人形です…(^^;)
そのガラスケースの前には「絶対に触れるな!」という注意書きがあるそうです。
ある日、そのガラスケースを叩いた男性がいたのですが、その男性は帰りに事故死しています。
この部屋自体が何度もお祓いされているというのですから、なんとも強い悪霊が取り憑いてしまっているのですね…。
めっちゃ怖いです(;´Д`)
良い話ばかりの人形ではありませんが、このお人形の雰囲気はとてもアメリカっぽくて私は素晴らしいなと思っています。
↑ アンティークな感じの部屋には明るい人形が欲しくなる…
インテリアとしてもとても素敵だし、ノートや小物も凄く可愛い!
どこかでアンとアンディを見かけたら、ちょっとこういう物語も込みで思い出して欲しいと思います。
「家にあるよ!」という方もこれからもずっとずっと可愛がってあげて欲しいですね!