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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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Netflixで韓国映画「ロ・ギワン」を観た!北朝鮮から脱北出来ても…

旅行前に新たな韓ドラを観ると途中で主人も観たくなっちゃうので、幾つか映画を観る時間にしました。

 

その中でソン・ジュンギ主演の「ロ・ギワン」を観たので書きたいと思います。

韓国の申東曄文学賞を受賞した話題作です。

 

ロ・ギワンが北朝鮮出身でしたが、喧嘩の仲裁をしたことで祖国から中国へと渡り、そこで母を事故で亡くしてしまいます。

 

その後すぐにロ・ギワン(ソン・ジュンギ)はベルギーのブリュッセルまで逃げることが出来ました。

それは叔父さんがお母さんの死体を病院に売って得たお金で偽造パスポートを入手してくれたから出来たことだったのです。

 

彼の人生は「ベルギーでの難民申請」にかかっていました。

 

認められてもそれは翌年のことなので、なんとかそれまで生きていかなければなりません!

偶然に出会ったマリ(チェ・ソンウン)と出会います。

 

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↑ https://hitocinema.mainichi.jp/article/q-ecr3csqより引用させていただきました

 

出会いはコインランドリーで寝入ってしまったギワンから、母親の形見である母の写真が入った財布を盗んだことから始まります。

本当は何より大切なのは「難民申請に通ること」なのに、マリの人生に関わることで本当に一進一退の日々の連続となってしまいます。

マリは父親を憎んでいました。

母親の安楽死を実行したのが父だったからですが、そこにも父なりの葛藤があったのです。

マリの父親によって、仕事にありつけるギワンでしたが、その職場のヘッドや同僚も難民申請についての裁判では「敵側」になる証言しかしなかったのです。

 

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↑ https://www.koari.net/attention/182355/より引用させていただきました

職場で出会った女性ソンジュ(イ・サンヒ)…信頼できる人だったのに…

 

それでも強制送還を免れ、ベルギーで生きることを目標に頑張ったギワン。

 

ところがマリが関わっていたマフィアは、彼女の「シューティング」の腕でお金を儲けることしか考えていませんでした。

 

二人は互いを必要とし、それは深い愛情に変わって行きます。

 

最後に二人はどうなるのか…本当に祈るような思いで最後まで観ましたが、後半は比較的安心して観ることが出来ました。

この映画で一番感じたのは、トキメキ☆成均館スキャンダル」や「「ヴィンチェンツォ」で観て来たソン・ジュンギの大きく雰囲気が変わった演技でした。

 

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↑ https://www.koari.net/attention/182355/より引用させていただきました

最初は誰?と思うほどいつもと違う風貌のソン・ジュンギでした‥

 

苦労が滲み出てくるような目が別の俳優かと思わせてくれましたね!

華麗な衣装に身を包むだけで、そのイケメン度が数百倍もアップする俳優さんではありますが、こういう役もいいよね…と思いました。

 

もう1つの大きな問題がやはり脱北者という問題ですね!

 

そして私は脱北者にとって、近場の国だからといって逃げることが困難であることは、映画「ビヨンド・ユートピアで知ることが出来ました。

 

↓ その時の記事はこちら

www.narutabi.com

 

中国だったから遺体を売買することが出来て、ベルギーまでの飛行機代をなんとか出来た訳ですが、現実は本当に恐ろしいと思いました。

ベルギーの難民申請を行う建物も出てきますが、私がベルギーを訪れた時の雰囲気とは全く違う街のように映っていました。

同じ国でも「観光」として見えているのはほんの小さなその国の一面なのかもしれませんね!

 

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↑ https://hitocinema.mainichi.jp/films-info/lohkiwan/photo/11より引用させていただきました

ベルギーでもマフィアってあるのね…(^^;)

 

脱北しても中国では北朝鮮に送還されるので安心して暮らせやしない。

 

ラオスも、ベトナムも、カンボジアも同じなのです。

あの近辺ではタイへ行くことが唯一の生きる道なのです。

ギワンとマリの会話の中で、

 

  • マリ「どうしてここに傷が?」
  • ギワン「母と逃げる時、洋服の袖にいつも剃刀の刃を忍ばせていたんだ」
  • マリ「なんで?」
  • ギワン「見つかって送還されるならこれで手首を切って死のうと決めていた」

 

というシーンがあります。

送還されれば「酷い暴行」が待っていて、苦しみながら死を迎える…

静かに死を迎えることもできない。

それだったら「自分で死を選ぶ」ということなんですね…。

こんな恐ろしい問題も、「国による洗脳」が溶けない限り、どこで暮らしても苦しさから免れることは出来ません。

亡くなったお母さんも事故現場で命が途絶える間際にギワンに言います。

 

「あなたはなんとしてでも生きて!」

 

どこに生まれたかによって、人生はこんなにも違うのです。

 

↑ ブリュッセルの色々な側面を観ることが出来ました。

 

「人権の問題」というのは今の社会では本当は声高に言ってもいいはずですが、なかなかジャーナリズムも動けない国があるんですよね!

 

「幸せになってはいけない人」なんていないと思います。

 

まずは、反米とか反日とかの意味のない教育をやめるところから始めることが大事だなと感じました。

各国の教科書を比べてみると、凄い違いがあるのだろう…としみじみ感じます。

脱北、強制送還、難民受け入れ、安楽死、マフィア…などなど…

「ロ・ギワン」は社会問題がいっぱい詰め込まれた映画だったと思います。