私は韓国に17回ぐらい行っていると思います。(ソウル・釜山・済州のみ)
ここ数年感じているのは、寂しくなっていくソウルの街なんです。
明洞は強引な客引きなどは無くなっていて有難いのですが、なんとなく人通りが以前とは全く違います。
弘大(ホンデ)などはまだまだ人が多いですが、今の梨大(イデ)周辺では空きテナントが目立つようになってしまっているようです。
ここ2回はその話を聞いていて、梨大には行っていません。
昔(といっても5年ぐらい前)は本当に可愛いカフェがいっぱいあって、ファッションとコスメの街で日本でいう所の原宿のような街でした。
コロナ渦で女子大もモート授業になり、外出しないことからオシャレに対する出費が減ったことも大きかったでしょう…。
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それより今、とっても深刻なのが、高齢者の貧困と言われています。
OECD(経済協力開発機構)の加盟国の中でも最悪な状況となっています。
儒教の国である韓国で、昔は子供をいっぱい産めば、その子供たちが親を養っていくことが普通でした。
ところが、韓国の成長とともに、国は「教育」に力を入れていきました。
そうすると、子供世代は自分たちの子供の「教育資金」にお金を使い、なんとか有名大学にわが子を入れることに必死になります。
より良い塾に入ることで、受験大学のランクを上げたい…そうなると塾代も膨大になっていきます。
とても親の面倒をみられる現状ではなくなってしまったのですね…。
韓国の年金制度が始まったのは1988年でした。
1942年頃に厚生年金の土台が出来て、国民年金も1961年にスタートした日本と比べても大きく遅れていました。
1988年にはスタートしたものの、まだまだ10人以上の雇用がある事業者のみで始まって、最終的に「国民全体」となったのは1999年だということなので、かなり最近に感じます。
これではまだまだ、国民年金のみでは生活ができない…という現状が続いています。
日本は、国民年金と厚生年金の2階建てですが、韓国では国民年金のみという部分も大きな問題です。
その額は557,000₩(日本円で59,700円)と言うから、日本の国民年金の女性の額の平均とほぼ一緒です。
ですが、これは比較的若い頃から大企業に務めていた人が平均を押し上げていると言われているので、実際には3~4万ぐらいしか貰えていない高齢者が半数以上いるのです。
↑ 【画像】クッパの無料配布を受けるために長い行列をつくる韓国の高齢者たち:朝日新聞GLOBE+より引用させていただきました
ソウルの物価は日本とほぼ変わらなくなっています。
ここ数年で、以前の日本より2割ぐらい安いというイメージはすっかりなくなってしまいました。
企業では退職金はあるものの、個人商店や飲食業などの方はそれもありません。(日本のような国民年金基金もありません)
子供世代に頼ることもできず、生活保護も日本以上に厳しい審査があるので簡単ではありません。
これでは暮らせないので、家賃が2〜3万の2畳ぐらいのアパートに住んだりしながら、「無料の配食(ボランティア)」に並んで生活を凌いでいる方も多くいます。
高齢者は仕事も減っていますので、
- 段ボールや空き缶などを12時間労働で拾ってもわずか500円にもならない
- 建築現場の募集にも並びますが、年齢で落とされてしまう
などかなり深刻な現状が続いているのです。
日本以上に少子化が進んでいるのも深刻で、高齢者を支えるしくみが日本以上に出来ていないのが現状のようです。
日本の高齢者の貧困率は20%前後でかなり深刻ですが、韓国は40%を超えています…。
↑ <準備できていない「老人共和国」韓国>高齢者の貧困・自殺率 OECD1位 | Joongang Ilbo | 中央日報より引用させていただきました
ここまで年金制度に遅れが出てしまったのには、韓国政府が何を優先したか…というところが大きいと思います。
「韓国を先進国へ」ということでインフラの整備、教育、企業を育てる…などの政策が優先されたことで年金制度は後回しにされてしまったのです。
韓国の高度成長を支えた年代が今の現状では、本当に辛いと思います。

↑ 「対岸の火事」とは言っていられないですね…
私たちも国が行おうとしている改革などにはちゃんと関心を持ち、しっかりとした運営がされているか…そんな視点で「見張る」ということも大事だな…と思いました。
日本としては、尖閣の問題などもある中で、冷静な外交を続けていくしかないと思います。
旅することがあったら、韓国のそういう一面もちょっとだけ頭の片隅に置いてみてください。
日本ももうすぐ高齢化社会の頂点を迎えるので、この辺りの法整備については様々な国の状況を知ることから始まるのかもしれません。

