このアニメは日本画家として活躍されている四宮義俊氏が監督と脚本を手がけて、フランスの制作会社が入って創られたものです。
創業330年の老舗花火工場・帯刀煙火店は森の中にありました。
街の再開発が決まっており、この花火工場は取り壊しの予定で立ち退きを迫られていました。
店主である父の榮太郎が失踪したあと、そこには息子二人が残されていました。
兄千太郎と幼馴染のカオルは複雑な思いで、その動向を観ている感じでしたが、弟敬太郎は違いました。
父が果たせなかった「シュハリ」という花火をあげるために一人4年間もそこに残り、家を要塞のようにして立てこもります。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(13) - 映画.comより引用させていただきました
千太郎は市役所に入り、カオルは都会の美術大学へと進んでいたのですが、強制撤去の2日前ということを千太郎から聞いたカオルは、花火店に戻ってくる。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(4) - 映画.comより引用させていただきました
敬太郎は父がいなくても伝説の花火「シュハリ」を一人で作ることに没頭していました。
「シュハリ」を作るとき、欠かせない顔料が「花緑青」だったのです。
アニメ自体の完成度というより、本当に画家が描いた美しい線と、メリハリはあるが淡い色調の絵面がとても美しかったです。
内容は若者の尖った部分、社会の流れに逆らうことも忘れた大人たちの情けなくも見える部分など、特徴的な描き方も新しい感じはありました。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像 - 映画.comより引用させていただきました
この何でもない古い家の描写がとても綺麗だと思いました。
でも、内容自体は私はそこまで入り込めませんでした。
3人が要塞のような花火店の中で、試行錯誤をしながら、花火の完成に間に合わせていくという部分が一番の見どころだったりします。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(3) - 映画.comより引用させていただきました
お酒に酔った千太郎がミニチュアを見下ろしながら、その世界が動き出すという描写がありますが、そこも映像としては面白いのですが、どこか入り込めない不思議な感じがしました。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(26) - 映画.comより引用させていただきました
映画館で絵画を鑑賞しているようなシーンがいくつもありました…。
ですが、立ち退きを強制執行しようとしている役所の人たちも、思わず見上げてしまう花火の美しさはしっかりと描かれていました。
映画館で画面いっぱいにその美しさを観ると、やっぱり日本の伝統である花火は絶やしてはいけない!
再開発より大事なものが、それらの地域にはいっぱいあるのではないのか??
メガソーラーとかも作ってる場合じゃないだろ??というような現実に呼び戻されます。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(15) - 映画.comより引用させていただきました
全体的に入り込めない理由が後から友人と話していてわかった気がします。
- シュハリ…それがいったい何なのかの説明不足
- 子供時代の親子関係や花火店での3人の関わり方が見えない
- 近所の人はその再開発をどのように受け止めているのかが一瞬しか見せない
- 兄弟の違いがどうして生まれたのか
などの部分への時間の割き方が足りないのではないか?ということです。
映画の時間が短いので、そこは仕方ないのかもしれませんが、感性だけで前後をつないでメインシーンを観るのはちょっと曖昧すぎて視点が定まらない感じがします。
ただただ、花火の美しさを魅せる映画だったのか…。
もっと根底にある、再開発の無常さや子供vs大人の視点の違い、成長して行く中での心境の変化なども見せて欲しかったように思います。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(30) - 映画.comより引用させていただきました
見る側の想像力が無いというだけで、自分のせいだったかもしれませんが…(^^;)
色合い、そしてアニメの作画の線、音楽、効果音などはとても良かっただけに、ちょっと残念でした。
↑ 花緑青が明ける日に : フォトギャラリー 画像(12) - 映画.comより引用させていただきました
ですが、四宮監督は新開誠監督の「君の名は」にも携わった監督でいらっしゃるので、これからの作品には期待大です。
この美しいアニメでどんなストーリーが展開していくのか…これからが楽しみです!

↑ 面白い構図ですが、右の二人は後部座席です…
チャッピーの感性は凄い!!(笑)
この日は食事からの映画でしたが、ご主人が家の近くまで送ってくださいました。
映画の話をしたり、旅行の話をしたり、本当に帰り道も楽しかったです(#^^#)
楽しくて有意義なお誕生日・3.11でした。







