ロンドンは霧の都と言われるほど、霧の発生が多い国として有名です。
ロンドンではは冬になると霧によって、白い世界が視界に広がると言われています。
大抵は朝のうちに消え去り、午後は晴天になったり天候が変わりやすいことでも有名なロンドンです。
運転するには、霧はとっても有難くない存在ですね。
↑ 霧のロンドンの街中、きっと午後には晴れてくる?
霧が発生する異なる2つの原因とその時代とは、
- 冬になると発生する白い霧
- ヴィクトリア朝時代の黒い霧
いずれも霧とはいうものの、両者にはかなりの違いがあります。
1.冬になると発生する白い霧
メキシコ湾流の暖かい風が寒い空気と重なり合うことで霧が発生していると思われます。
イギリスは1日の間でも、晴れたり曇ったり雨が降ったりと大忙しの天気だったりします。
↑ 霧の中のビッグベン
それほど、気象変動が激しい国ということなんですね。
「明日は晴れよ」とは断言できないので、天気予報も曖昧な表現のようです。
「明日は暖かくて湿っぽいでしょう」という感じなのだそうです。
基本的に台風は無いというところは良いことですね。
2.ヴィクトリア朝時代の黒い霧
ヴィクトリア朝時代は年代で言うと、1837年~1901年に渡りヴィクトリア女王がイギリスを統治していた時代のことです。
この頃のロンドンでは産業革命と蒸気機関車、そして当時動力として使用されていた石炭の影響で大量のスモッグが発生していました。
このことで最悪なことが起こってしまいました。
1952年には大気の影響で冬がもの凄く寒かったこともあり、人々は大量の石炭を使って暖房にしました。
ディーゼルバスや機関車、火力発電所などから発生した亜硫酸ガスと、この冬の石炭による暖房を大量に使用したことによって発生したガスが冷たい空気の層に閉じ込められました。
空気の層の中で強酸性の硫酸ガスを作ってしまったのです。
↑ 大気汚染は深刻な健康被害を引き起こしてしまいました
家や映画館にまでその硫酸ガスは入り込み人々の健康を害していきました。
数週間で12,000人もの人が亡くなってしまったのです。
このことで世界中にスモッグの怖さが広まり、イギリスでも「大気浄化法」などが制定されるなどの大改革を行いました。
産業革命の代償は大きかったんですね( *´艸`)
1番と2番では大きな違いがあります。
1番は自然現象であり、2番は人災です。
ロンドンのスモッグが引き起こした悲しい歴史が、現在でも大いに役に立っていて、各国の大気汚染に対する法律や規制に繋がりました。
霧のロンドンに浮かぶビッグベン、ロンドンアイ、テムズ川にバッキンガム宮殿。
観光するには1日では到底足りません。
季節的には結構、夏がお薦めです。
霧は少なく、日本より若干気温も低くて湿度も低いので過ごしやすいと思います。
ロンドンアイ!(観覧車)一度は体験したいですね!
今回のコロナの影響でこの夏は行けないだろうと思いますが、ロンドンは観光するにはとても魅力的な街です。
地下鉄も充実しているし、タクシーも可愛い。
真っ赤な2階建てバスも、是非乗ってみてほしいと思います。
霧がすっきり晴れて行くように、コロナも「スゥー」と消えてくれたら嬉しいですね(^^)/