まじですかっ!!って驚いてしまった遺伝子レベルのニュースがあります。
ネアンデルタール人から由来する遺伝子コードの保有者がコロナに感染すると重症化するリスクが3倍にもなるというものです。
この遺伝子ゲノムのうち、3番染色体のある領域の遺伝子多様体(バリアント)が、重症化リスクを高めると言われています。
待って!!ネアンデルタール人ってどこに住んでたの?
↑ 重症化に歴史で学んだあのネアンデルタール人が関係あるなんて…
ヨーロッパやクロアチア、南アジアという説もあるようですが、我々人間の直接の祖先はこのネアンデルタール人とは言えないようです。
遺骨からミトコンドリアDNAの解析結果から見ると、現生人類の遺伝子ゲノムにほんの数パーセント混入しているだけということなんです。
しかし、この数パーセントがしっかり入っている人種に、コロナの重症化例が見られるのだそうです。
南アジア人の約50%、欧州人の約16%がこの遺伝子を持つと言われています。
この遺伝子を持つ人が新型コロナに感染した時は、人工呼吸器を必要とするリスクが通常の最大3倍になるんだそうです。
これを聞いて「なるほどなー!」と思える数字が見えてきます。
下の図は世界のどこにこの遺伝子を保有する人が多いのかを示しています。
↑ https://www.oist.jp/ja/news-center/press-releases/35499より引用させていただきました
南アジアと言えば、「インド」や「バングラデシュ」での感染者数や死亡者数も注目されています。
しかも衛生管理があまり良くない側面もあって、感染者も増え続けています。
↑ バングラデシュでは有名な「人力車」!
ヨーロッパ諸国でも重症になる確率は、日本や韓国よりずっと高いように思います。
日本・韓国やアフリカなどの人はこの遺伝子を持つ人はほとんど見られないのだそうです。
人類の歴史に詳しくはないですが、ネアンデルタール人と現代人の祖先が出会った約6万年前に、その交配によってこの遺伝子は祖先に渡っていったということもわかっています。
6万年前からの遺伝子が、今この現代のパンデミックに影響を与えているなんて、考えさせられます。
その遺伝子のいったいどこら辺が今回のコロナに影響を及ぼしているのかは、未だに判明しておりません。
こんなところにも治療薬のヒントが隠れているのかもしれませんね。
「日本、台湾、韓国などの人々に死者数が少ないのには何か理由があるのでは?」と思っていましたが、これも1つの大きな要因だったことは明かでしょう。
- マスクをしている
- 手洗い・うがいは欠かさない
- 靴で家に上がる文化がない
- ハグや握手の習慣がない
- 唾を飛ばし合うような言語ではない
- 政府の発令に対し真面目に対応する
上記のような日本人の特徴だけで片付けられない「何か」があると思っていましたが、その1つがこういうことだったのか…という感じです。
こうして考えると、歴史で習ったあの「ネアンデルタール人」ですが、絶滅したと言っても現代の人類に影響を与え続けていることになります。
↑ 頭蓋骨などからも色々な研究がなされているんですね…
つまり、現代人の中で生き続けていると言えるのかもしれません。
これまでも人類の起源については、深く広く研究されてきていると思います。
今回の研究によってわかったこの「コロナでの重症化に結び付く遺伝子の研究」は、きっとこれからも色々な遺伝子レベルと感染症の研究に役立っていくのだろうと思います。
人の体の中に入ったコロナウィルスが変異していく過程の中でも、もしかすると、このような遺伝子レベルの影響が生じているかもしれませんね。
世界に目を向けるとまだまだ終息には程遠いですね…"(-""-)"