日本で「予防歯科」が叫ばれるようになってから、まだそれほど時が経っていません。
私たちが子供の頃は「虫歯」が痛くなってから歯医者さんに連れて行かれた、という状況が当たり前の年代です。
日本の歯科医が注目しているのがスウェーデンの「予防歯科」の分野です。
スウェーデンから学ぶことはまだまだ多いと言います。
スウェーデン政府は1970年代に「予防歯科」を国家をあげての一大プロジェクトとしてスタートさせました。
そのせいで、今現在も世界一「歯科疾患が少ない」国と言われています。
まず、スウェーデンは実際の口腔疾患とブラッシングとの関連性について大規模な調査を行いました。
そして、歯科医院での「予防歯科」を義務化したのです。
国民全員が定期的にプラークコントロールと歯科指導、治療を20歳未満であれば無料で受けることができるようになっています。
↑ 日本ほど痛いとか怖いとかというイメージは無いようですね!
ほとんどの人が習慣で大人になってからも歯科医院に通い、プラークコントロールと歯科指導を受けているのです。
日本で「予防歯科」が浸透してきたのはここ10年位のことです。
それでも継続して、歯科医院を受診して、予防歯科を意識している日本国民は20%台だといるのでまだまだ浸透しているとは言えませんね!
我が家の近くの歯科医院では、この「予防歯科」をとっても大切にしていて、治療が発端で行ってもそこからちゃんと通うように言われます。
スウェーデンとは違い、当然無料でそこまでの習慣を身につけてこなかったので、どうしてもだんだん足が遠のいてしまいます。
「歯にはとっても良い事」だとわかっていても、予約して通うということがとっても面倒になってきてしまうように思います。
↑ 本当は大事なことなのに、痛まないと行かない人も多いですね…
実際にスウェーデンと日本で70歳の人の歯の状況を知ると面白い結果が出ています。
スウェーデンの人は70歳で21本の歯が残っているのに対し、日本では16本だと言います。
そこには5本の差が出てきていますね。
3ヶ月に一度でも歯医者にいって「プラークコントロール」(歯のお掃除)をしてもらうだけで80歳になったときの歯の本数が違うというのですから、ちょっと考えた方が良さそうですね!
歯を失うのは決して老化現象ではありません。
虫歯や歯周病が原因で歯を失ってしまうのが現実で、それは防ぐことが出来るのです。
小さいときからの習慣がこの差を生んでいるとも言えて、やっぱりお腹の中に赤ちゃんを宿してからすぐにスウェーデンの両親は歯科医の指導を受け始めます。
歯に対する勉強期間が大幅に違うので、スウェーデンでは歯科医が身近で親しみやすい存在であるのに対し、日本では「怖い・痛い」といったイメージがどうしても先行してしまうようです。
↑ 気軽に相談できる場所であるはずの歯科医院ですが…
歯の衛生と同時に注目されているのがオーラルケアです。
デンタルリンスやデンタルフロスの使用も日本より圧倒的に多く、ブラッシングだけでは不十分であるという認識がスウェーデンでは高めです。
日本での若い世代の定期健診率も徐々にですが、上がってきていることはかなり喜ばしいことだと思います。
年齢を重ねるにつれて、「歯は大事!」という意識が強くなりました。
どんなに虫歯になっても、家の近くの歯科医院では「出来る限り歯を残す治療をしましょう」と言ってくださいます。
昔の方が簡単に抜いていたそうです。
最近ではほぼ毎日マスクをつけなくてはならない生活が続いていますね。
朝の歯磨きの後に私は「リステリンのクールミント・ゼロ」(ノンアルコール)を、夜の歯磨きの後には「クリニカのデンタルリンス」(ノンアルコール・低刺激)を使用しています。
この使い分けもずっと何年もそのようにしてきて、自分には一番しっくりくる組み合わせなんですよね~(笑)
外出先や職場で自分の口臭とかが気になるようでは、マスクも苦痛になりますよね。
使用しないよりはずっとスッキリと一日過ごせるように思います。
日本がスウェーデンのように国をあげて「歯を守ろう」としてくれる日が来たらいいのにな!って思います。
いつまでも美味しく食事を楽しみたい!
いつか出来るであろう??「孫」のためにもそうならないかな!!(^^)/