私は日本って凄くおばあちゃんの出番が多い国だなって思います。
養母は日系3世、実母は山口県出身の日本人ということで、2人の育児に対する考え方には大きな違いがあったように感じています。
どちらも亡くなってしまって、私もいつおばあちゃんになってもおかしくない年齢になってしまいました。
次の「出産」「お産」というキーワードで3つの項目について書いてみたいと思います。
- 里帰り出産
- お産の入院
- お産の値段
1.里帰り出産
アメリカでは日本の「里帰り出産」と同じような意味を持つ言葉自体がありません。
日本では「産後は無理をしてはいけないからゆっくり身体を休めましょう!」
という文化がありますね。
そして産後は自分のお母さん(おばあちゃん)の手を借りて、自分は赤ちゃんの世話だけをし、家事はお母さんに任せたりします。
ですが、アメリカではお母さんに頼ることなくその役割はパートナーがやります。
夫婦で産後は支え合うのが普通のことです。
妻の妊娠中から検診には必ずと言っていいほど夫が付き添います。
これからの心構えを教えてくれるような教室は夫婦で通うことが当たり前で、「両親教室」というような呼び方をします。
オムツの替え方やミルクのあげ方なども夫婦で学び、妻だけがレクチャーを受ける日本とは大違いに思えます。
↑ こんな教室も「両親」で参加するのが当たり前なのですね!
2.お産の入院
日本では最低でも5〜6日位は入院しますね!
帝王切開の場合はもう少し長くなると思います。
アメリカでは自然分娩での出産だったら翌日には退院させられることが多いようです。
帝王切開でも平均で4日ぐらいの入院で帰ることになります。
ここでしっかりとご主人のサポートがないと、お母さんはヘトヘトですね…。
このことが直接の原因かはわかりませんが、アメリカでは出産に際して毎年約700人の母親が死亡しています。
逆に日本は世界でも最もお母さんの死亡率が低い国になっています。
全体数でみてもアメリカでは日本の約2倍強のお母さんが産後に亡くなっているのです。
3.お産の値段
日本の場合、約50万円の費用(東京が一番高くて約62万円)がかかりますが、市区町村の補助などで「出産育児一時金」として一児に対して約42万円の補助があります。
それに加え、お母さんが会社に勤めていた場合、出産のために会社を休んだ期間に応じて、公的機関から手当金を受け取ることができます。
出産以前の42日間、出産後の56日間が対象で過去1年間の給料を基準にして、その約3分の2を受け取ることが出来ます。
アメリカでは通常は自然分娩で約350万円くらい、帝王切開の場合は540万円以上です。
個人で入っている保険でその大半をまかなう場合が多いそうですが、新しい家族を迎えた時には、だいたい最低でも100万円を支払っているということです。
↓ 海外の歯科治療についての記事はこちら
いかがでしたでしょうか…(^^;)
海外で赤ちゃんを出産された方もいらっしゃると思いますが、私だったら迷わず里帰り出産を選んでしまいそうです。
母体のことを考え、赤ちゃんのことを考えるとどうしてもそういう選択になりそうです。
それでも先進国での出生率はどんどん減っているのが現状で、アメリカでは1.7人、日本においては1.4人です。
これは逆でもおかしくないのに、日本の出生率はかなり低いですね…(;´Д`)
(ちなみに韓国は0.8人というからビックリですが…)
↑ 子育ても楽しいけれど、金銭的にも大変ですね!!
こうして見てみると、それほど日本は海外と比べて「出産が難しい国」ではないように感じてしまいました。
子供というのは、出産というよりは育児の方でお金がかかっちゃうので「産めよ!育てよ!」という風にはならないのは当然ではありますね!
だって、今は物価ばかり上がって給料が上がらない世知辛い世の中ですものね…(-_-;)
↓ そこを嘆いた??記事はこちら