日本では引っ越しすると、ご近所に手土産を持って訪問し、「よろしくお願いいたします」というスタンスでご挨拶をすることが多いですね!
「引っ越し蕎麦」というのも風習として根付いている地方も多いですが、最近はあまり見なくなりました。
アメリカではどうなんでしょう…。
昔、養母が生前に面白いことを言ったので、聞いたことがありました。
私「2軒先に越して来た人が、お菓子を持って訪ねてきたよ!」
母「オー!日本は変わってるわ!」
私「え!蕎麦じゃなかったけど、普通じゃない?」
母「私たちの方から行くのがアメリカでは普通なんだけど…」
それがどういう意味なのか?
母は亡くなりましたがその時の会話を思い出しつつ調べてみました。
↑ サンフランシスコの家並み…可愛らしい!住んでみたい…
そこで分かったのは「引っ越し」に対するマインドが正反対だったということです!
- 日本では「引っ越してきました!よろしくお願いしますm(__)m」の気持ちで越してきた側が挨拶に行く
- アメリカでは「ようこそいらっしゃいました!何でも聞いてね(#^^#)」という歓迎の気持ちで先住の方の方から挨拶に来る
という違いです。
これはちょっと面白いし、アメリカの考え方も一理あるなぁと思いませんか?
↑ 「ようこそ!」の気持ちがとっても嬉しい(#^^#)
アメリカでは「ウェルカムバスケット」や「ウェルカムBOX」のような形で、引っ越してすぐ使えるようなものが入っていたりするそうです。
- 簡単にチンして食べれるような食材や缶詰
- ラップやキッチンペーパーなどの日用品
- 段ボールを束ねるためのヒモ
- お庭に丁度いいお花の種
- ご近所の知っておきたいお店、教会や医院などの手作りMAP
- ゴミの収集やボランティア活動の案内
などがコンパクトに詰め合わさっていることもあるようです。
最近では、簡単に段ボールに家のストックであるものを詰めて下さっているようなものも多いみたいです。
「Welcome to the neighborhood!」
「If you need anything, please let me know.」
ようこそご近所へ!もしお困りのことがあったら言ってね!
なんて優しいお言葉なんだと思いますね(#^^#)
引っ越して来た側にとっては本当に心強いし、心がほっこりしちゃいますよね!
↑ 秋深し、隣は何をする人ぞ…
これには先住の方々にもメリットがあるんです。
「どういう人が引っ越して来たのか?」ということがすぐに分かることは、銃社会であるアメリカではとっても大事なことなんですね!
家族構成、宗教、人付き合いが苦手そうか…などを短時間で知ることが出来るからです。
相手を知る前にある程度は自分の方から自己紹介をするので、普通の人だったら自分のこともある程度はお話するでしょう。
- 「子供2人が小学生なんです」
- 「私は病気があるので、毎週は教会に行くことができません」
- 「母と2人暮らしなんです」
そんな情報をご近所さんは知りたいと思っています。
「危険な人じゃない」という安心感も大切なことだと思います。
時には、
- 「子供の歳が近いから、スクールバスで会えますね!」
- 「週末はバーベキューをすることが多いので是非来てくださいね!」
- 「〇〇病院へ行くことがあったら主人が医師をしてるのでご紹介しますよ!」
などなど、素敵な情報やお誘いがあるかもしれません。
アメリカでも大都会の方では、どんどんこの習慣が無くなってしまっています。
そこは日本でも同じ現象が起きていると思います。
核家族やシングル世帯が、近隣と関わらなくても生きていけちゃう世の中がどんどん進行していると考えれば当然なのかもしれないけど、ちょっと寂しい感じもしますね。
↑ 芝生+家+ポスト+花々 アメリカのお家のイメージです!
最後にそんな風に歓迎されたら日本人の場合、「お返しはどうしよう」と思ってしまいますよね!
「Thank you!」カードをポストに入れて置くだけも良いですが、そこにチョコレートやクッキーなどのお菓子を添えると印象が良さそうです。
だけど手作りのものをいただいたときは、市販のものにした方が良さそうです。
「あなたのより上手でしょ?」と思われないためです!(笑)
日本より危険な隣人も、確率的には多いアメリカならではかもしれませんね!
逆に女性がアメリカで隣人をお迎えする時は、出来るだけご主人や恋人とかと一緒に行かれる方が安心ですね!
(映画の観すぎかもしれませんが…(笑))