「Netflix」大好き主人がいつもの韓ドラの後に、このドラマ「火の粉」を観ていたのでついつい観てしまったのですが…これ怖すぎです(笑)
韓ドラでもよく出てくる表の顏と裏の顏が全く違う人間の恐怖を、日本の俳優さんで久々に観れた感じです。
↑ https://www.oricon.co.jp/news/2069392/photo/6/より引用させていただきました
裁判官を定年で退職した梶間(伊武雅刀)の家族は、奥さん(朝加真由美)と息子夫婦(大倉孝二と優香)に孫(庄野凛)というどこにでもある普通の家族でした。
裁判官人生最後の事件で梶間が「無罪判決」をした被疑者武内(ユースケ・サンタマリア)がお隣に越してきたことで悪夢がスタートします。
隣に偶然引っ越してくるなんてある訳ないじゃん…と心の中で叫びました( *´艸`)
彼の異常性に一番先に気づいたのが嫁の雪見でした。
息子とお母さんは、色々と手土産を持ってきて、細かいところまで気配りが出来る武内にすっかり騙されていったのです。
以前に妹一家を殺害された兄である池本(佐藤隆太)は、武内がわざと隣に引っ越してきてやがて一家を皆殺しにすることを雪見に忠告します。
↑ https://www.oricon.co.jp/news/2067829/full/より引用させていただきました
ベテラン俳優陣が勢ぞろいで、不安感は全くありませんでした。
家族のほころびがない家庭の方がめずらしいかもしれない昨今、梶間家も例外ではありませんでした。
そんな家族がそれぞれの思惑の中で、武内との付き合いを模索していきます。
だんだん彼の怪しさに気づく元裁判官の梶間でしたが、自分が謝った審判を下したことを知るのは大分時間が経ってからでした。
↑ https://ch.nicovideo.jp/fabloid/blomaga/ar1015896より引用させていただきました
そんな武内を愛してしまう女性がいます。
雪見のアルバイト関係の友人である琴音でした。
元夫との関係に悩んでおり、子育て中に優しくされた武内に気持ちが動いていきます。
母を失くし、天涯孤独となってしまった武内の目的は何なのでしょう…。
色々なプレゼントをして梶間家のみんなを取り込み、武内は家族になろうとしていたのです。
つまり、赤の他人が梶間家の一員になろうとしてたのです。
「親切にしているのに、その恩を仇で返すような人が許せない…」
ものすごく自分勝手な親切に応えてもらえなかったら殺してもいいのか…。
ぞっとするシーンも沢山出てきます。
- 表面に出てくる親切で優しい武内
- 裏面では無表情でゾッとするような邪悪さを持った武内
その両面をユースケ・サンタマリアさんが素晴らしい表情で演じ分けていらっしゃいました。
キーワードは、
- 手作りのバームクーヘン
- 派手な柄のネクタイ
- 重たいスーツケース
という感じです。
↑ バームクーヘンを怖いと感じたのは初でした(笑)
韓国俳優もそうですが、こういう表情を自由自在に操れる役者さんはそんなにいません。
素晴らしかったです。
愛する偽家族のためなら何でもしたい…。
武内は手段を選ばないので、恐ろしい方向へ進んでしまいます。
琴音もまた武内に愛されたい一心で、自らの人生を恐ろしい方向へ進ませていきます。
両者は同じようなことをしているのに、武内は琴音を攻めるのです。
「そんなことして欲しいなんて頼んだ覚えはない!勝手にやらないでくれ」
あなたがやっていることも同じことなのに…。
一番怖かったシーンはスーツケースの中身を確認しに梶間が武内の部屋に行くシーンです。
ドキドキしてとても怖いです。
日本のドラマもここまで攻めてきているのか…というのが感想でした。
土曜の夜11時40分枠だったから出来たのかもしれません。
↑ https://necodama.net/sparks-drama-review.htmlより引用させていただきました
あなたの家庭にもこんな風に「火の粉」が降ってきたら…
民放のドラマのゴールデンタイムではここまでは無理かもしれませんね…。
無難に終わらしたり、怖いところはオブラートに包むことが多い日本のドラマですが、ちょっと韓国ドラマを思わせる要素がこの「火の粉」にはありました。
日本のドラマじゃ物足りないと感じられている方には是非観ていただきたいと思いました。
- 優しくて人懐っこい笑顔
- 能面のように表情がない素の顔
演じ分けが出来る役者が日本にはどの位いるでしょうか…。
↑ https://www.jprime.jp/articles/-/7527?display=bより引用させていただきました
息子よ!こういう枠ならあなたには「モッテコイ」なんじゃないかな…。
犯人役が多いのだから、お人よしと両方を演じられるようにしておけば、将来はこんな怖い役のオファーも来るようになるかもしれない…。
うーん、そんな彼を観たいかどうかは別の問題かもしれません(^^;)