発症者の30%が死亡すると聞くとこれはかなり怖い!!!
医療の世界では名称が長いので英語の「Streptococcal Toxic Shock Syndrome」の頭文字をとって「STSS」と呼ばれているそうです。
傷やとびひから感染するというのが一番有力な感染経路ではありますが、喉などの粘膜からという場合もありますので風邪予防も効果的だと思われます。
↑ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 | 第一調剤薬局より引用させていただきました
通常のレンサ球菌は「風邪症状」に似た経過をたどり、皮膚の感染症やのどの痛み程度で治まるのが普通です。
稀に重篤な症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
これが「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれるもので、30%以上が亡くなっています。
専門家のYoutubeがありましたので貼ります!
進行が早いので、手足の腫れが見られ、あっという間に血管や神経などが壊死してしまいます。
こうなると各臓器にも障害が起き始め、3日で死に至るケースもあります。
特徴としては30歳以上の大人に起こるケースが大半なんだそうです。
病気の進行が早い要因としては、「急速な白血球の減少」を引き起こすために抵抗力が弱くなってしまうことも挙げられます。
また、ガンや糖尿病などの基礎疾患がある方の感染は劇症型に繋がりやすいとも言われています。
↑ まずは傷口の保護!喉にはマスクも有効!なんとかしたいですね…
こちらの患者が日本でも今年に入って急増しているのがとっても恐ろしいです。
日本だけではなく海外でも同じことが言えるので、世界中で増加傾向ということなんだと思います。
今年の特徴としては50歳代以上の方の感染がもの凄く増えていて、70歳代以上でグラフも急上昇しています。
↑ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の流行状況(東京都 2024年) | 東京都感染症情報センターより引用させていただきました
50代と60代では男性の方が多く、70代になると女性の感染が急上昇している点も特徴となっています。
通常の「A群溶血性レンサ球菌感染症」は子供の方が多いのに、劇症型になると50歳代以上がなりやすいという特徴もなんだか不思議ですね。(;´Д`)
まずは最初に見られる症状についてです。
- 発熱と悪寒
- 創部の激しい痛み
- 頻脈
- 頻呼吸
- 吐き気と嘔吐
- 四肢の疼痛と腫れ
ここで直ぐに医療機関に行かないと大変なことになります。
- 血圧の急降下(ショック)
- 皮下の壊死
- 多臓器不全
というような症状が24~48時間のうちに起こってしまいます。
↑ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/986101?display=1より引用させていただきました
相当な痛みがあるようです。
ここまで来てしまうとその死亡率の高さを見てもわかるようにかなり厳しい状況になっていると思われます。
「A群溶血性レンサ球菌感染症」が劇症型に移行しないようにしっかりと治すことも重要です。
また二つの気を付けなけれなならないことも指摘されています。
次の方々は特に注意してください。
マウスの研究で、これらの鎮痛剤が筋肉内の溶連菌を増殖させてしまうという例が報告されています。
常日頃から鎮痛剤に頼りがちな人はちょっと要注意ですね!
↑ 非ステロイド系の鎮痛薬を習慣にしない方が良さそうです…。
息子が小さい時に「アトピー性皮膚炎」があり、「とびひ」になることをとても警戒していました。
どうしてもかきむしってしまうことで、あちこちに湿疹が移ってしまうことがとても心配でした。
最近は自分自身も年齢とともに乾燥による痒みが生じ、お風呂上りなどはかゆみ止めを塗ることが増えました。
かき続けると出血したりして、溶連菌の入口を作ってしまうので、私たちの年齢になるとそれが一番怖そうです。
↑ どんなに小さな傷口でもしっかり消毒をして覆ってください!
また、ご家族などに小さいお子さんがいる方も感染には充分に気を付けてほしいと思います。
みたいな症状は絶対に放って置かないで、直ぐに医療機関を受診してください。
東京都だけで半年で感染者の報告数だけでも約150人にも上っています。
東京都だけでこれだけ…ということは国内全体だと何人になってしまうのか…(;´Д`)
まずは気づいて(もしかして?と考え)一刻も早く受診することが大事です!
今一番怖いなと思える感染症なので記事にさせていただきましたm(__)m