アメリカではこのスズメバチのことを「Murder Hornets」と呼んで話題になっています。
本来は日本を中心にアジアに分布しているオオスズメバチが何でまたアメリカへ?と思うのですが、昨年末からアメリカの東海岸から西海岸までの全域やカナダなどで目撃が相次いでいるというのです。
実はこのオオスズメバチは日本でも毎年30人以上が刺されて亡くなっています。
女王蜂の大きさは約5cmで時速32kmの早さで飛ぶと言われているので、海は渡れないとしても、船などに潜り込めれば全米に広がるのはあっという間かもしれませんね。
その毒は毒蛇にも匹敵すると言われているので、刺されたらすぐに病院に駆け込みましょう!
アナフィラキシーショック(呼吸困難や意識障害、全身の腫れなどを引き起こす症状)を引き起こしてしまうことが一番危険だと言われる要因です。
↑ じずく型の目がスパイダーマンのようだと言うアメリカ人も…
針をもっているのはメスのスズメバチだけで、女王バチはそれほど攻撃性は高くありません。
女王バチが死んでしまうと、一家全滅となるのでそんなリスクは負わせないというのが女王を守る働きバチの気持ちなのでしょう。
その分働きバチはかなり攻撃的で危険です。
巣を守り、女王バチを守るために命を賭けてしっかり働きます(攻撃します)。
一番攻撃的になるのが、8月~10月と言われているので、アメリカの機関もハチが生息域を広げる前になんとかしなければと必至で巣を探そうとしています。
女王バチを生きたまま確保し、無線の追跡装置をつけて放すやり方で巣を探して壊滅をと考えているようですが、果たして成功するでしょうか。
ハチをおびき寄せるトラップにはオレンジジュースにみりんを入れたもので日本でも使用されているといいます。
アメリカだったらオレンジジュースの入手はたやすいものの、みりんはちょっと簡単には手に入らなそう…。
↑ 巣もこの六角形がなんとも気持ち悪くて凝視できません(>_<)
昔でもみりんは大きな日系スーパーでしか手に入らなかったことを思い出します。
「Murder Hornets」とは「殺人バチ」の意味ですが、アメリカが報道で使用している表現には「Asian giant hornets(アジアの大きな蜂)」というものが使われています。
アジアといえば「中国からのコロナ」というイメージが拭えないアメリカ人にとって「またかよ!」と思われているのだと思います。
実は、ウィキペディアでオオスズメバチの英訳は「Japanese giant hornet(日本の大きな蜂)」という表現になっています。
これをそのまま、マスコミが報道していないことが救いだなと思っています。
「日本の」となれば、アジアの中で中国と日本は長いことアメリカにとって大敵のような存在になってしまうような気がします。
そうでなくてもアジア人に対する風当りは世界でも大きな問題になっていますから、このオオスズメバチの問題は早々に解決してほしいなと祈るばかりです。
↑ タイムズスクエアに行ける日はいつになるのかなぁ~(>_<)
どんどんアメリカ旅行に行きにくくなるばかりか、危険レベルが上がったりしたら渡米のハードルはどうなってしまうのでしょうか…( *´艸`)
留学で住んでいた頃にも若干の差別は感じていましたが、今後のアメリカ人のアジア嫌いの感情は理解できるものの、正直もの凄く怖いと感じてしまいます。