Web Analytics

なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

 本サイトはプロモーションが含まれています

フィリピンのコロナ対策は世界一厳しいと言われています!

フィリピンのドゥテルテ大統領のコロナに対する政策は、もの凄く厳しい事で有名です。

 

それにも関わらず、フィリピンは東南アジアの中でインドネシアに続いて感染者が多いことでも有名です。

あまりにも厳しいロックダウンを行ったことで貧困層が拡大し、仕事がないばかりか、食べるものにも困窮しているというのです。

 

フィリピンのコロナ対策はどれほど厳しいものだったのか…

 

外出を一切禁ずる年齢は、

  • 21歳未満
  • 61歳以上

の2つの年齢層で、それ以外の年齢でも午後10時~午前5時は一切の外出を禁止とました。

 

買い物も、家族の1人のみに認められるというものでした。

 

学校、企業、公共交通機関も全て閉鎖されました。

 

違反者には「発砲」を許可したという、命がけのロックダウンでした。

 

その中で一番痛手を受けたのが、小型乗り合いバスの「ジープニー」の運転手です。

外観はもの凄く派手で、中ではその混みあい具合もフィリピン名物のようになっていたジープニー」

 

https://cebu-oh.com/mt/basic/assets_c/2016/09/jeepney-thumb-600xauto-44.jpg

https://cebu-oh.com/blg/basic/detail/000023.html#nohead より引用させていただきました

↑ 派手な車体で有名なマニラ名物「ジープニー」

 

ロックダウンで全てのジープ二―が、一時は街から消え去りました。

 

マニラでは約5万5,000台のジープニーがありましたが、再開できたのはわずか6,000台です。

収容人数は50%に抑えられ、人と人との間には仕切りを作らなければなりません。

当然運転手や客も消毒とマスクが義務付けられています。

 

f:id:narutabi:20200727154031j:plain

↑ マニラの街中で普通に沢山走っていたジープニー!

 

そんな中で政府の補助金はとっくに打ち切られており、人々は困窮の中で必死で生活しています。

運転手の中では物乞いをする者も多く、市民がフェイスブックを通して運転手たちを支援するための募金活動を募っているほどです。

 

移動制限が若干緩和されると、たちまち感染者数は増加に転じてしまいました。

 

そこで政府は再び、厳しいロックダウン措置を7月15日まで行ったというのです。

 

こうなると、市民の生活はとんでもないことになります。

 

特にセブ島のスラム街に住む人々の中でも墓地に住む、「墓地スラム」と呼ばれる人々には国からの現金給付さえも得られず、生きることさえ困難な状況に陥っています。

 

f:id:narutabi:20200727154022j:plain

↑ 韓国客には大人気のセブ島の海!

 

そのスラムにも感染症は広がり、一種のクラスターとなっています。

 

衛生環境も悪く、トイレも無ければ水道や電気すら通っていません。

 

↓ 「墓地スラム」で暮らす子供たちです(コロナ前)

 

今では、ソーシャルワーカーの活動ですら制限があり、以前の様に食料などの供給を得ることが出来なくなっています。

 

日本からのボランティアも今はストップしています。

 

炊き出しすら現在はストップしていることもあり、子供たちは何を食べて生きているのか心配になってしまいます。

このような環境の中でクラスター感染が起きることは、当然と言えば当然だと思えてきます。

 

https://hayabusa.io/makuake/upload/project/10878/detail_10878_15900647802799.jpg?width=640&quality=95&format=jpg&ttl=31536000&force

https://www.makuake.com/project/savecebu/ より引用させていただきました

↑ コロナの影響でソーシャルワーカーの援助さえもストップ

 

このような現状を観ると、厳しいロックダウンがどのような現状を生みだしてしまうのかが見えてくるように思います。

 

経済とコロナ感染症の拡大

 

両方を見据えた政策が必要であることを、改めて考えさせられました。

仕事がない人が増え、心身ともに病んでしまう人が増えてしまうことも、コロナの感染拡大と同様に恐ろしい事です。

アメリカでは3,000人規模で接触者トレーサー(感染を追跡をする人)がいるということです。

「旅行をしましょう」とするならば、しっかりと感染者を特定・追跡するシステムも、もう少し確立した方が良いと思います。

フィリピンは極端な政策を打ち出した国ということになりますが、この政策から同じ島国である日本が学ぶこともまた多いのではないでしょうか!