国際大会で採用されてきているコロナウイルス感染対策として注目されている「バブル方式」とはどんなものでしょう。
簡単に言うと、
「開催地を大きな泡で包むように囲い、選手やコーチ・関係者を隔離。外部の人達と接触を遮断する」方法です!
泡で囲むから「バブル」…なるほどだけど、バブルってパーンって弾けてなくなる印象が強いので、ちょっと安全面からいうと私のイメージとしては違うなぁ(笑)
検査に関して言えば、入国前のPCR検査、入国後のPCR検査、移動制限・行動制限も厳しくそして大会期間中にも定期的に検査を行います
そして「ホテルと練習会場・会場以外には原則移動できない」ことになります。
東京五輪もこの方式を採用して行われましたが、無観客に関しては各国が残念だとしていながらも概ね成功だったのでは?という意見が多かったようです。
今現在注目されているのが2022年2月から3月にかけて行われる冬季の北京オリンピック・パラリンピックです。
当然この「バブル方式」を採用することになっていますが、東京五輪よりかなり厳しいものとなっています。
1月15日に北京で初の「オミクロン株」の感染が確認されてから、益々厳しい措置がとられています。
感染を徹底して封じ込める「ゼロコロナ」政策を進めてきた中国ですから、この「オミクロン株」感染は相当痛手に感じているのではないでしょうか?!
しかしですよ…世界中がオミクロン株を抱えてしまった昨今、ゼロというのはかなり極端な気もします…(;^_^A
どんな対策がとられているのでしょうか…
- 観客は招待したグループに限定
- ワクチンは未接種の場合3週間の隔離(東京は義務化はせず対応接種の有無で変えない)
- 全大会関係者が毎日PCR検査(東京は選手と選手に接するスタッフのみ)
- 37.3度以上の熱がある場合は会場内に入れない(東京は37.5度)
- マスクは「N95」又は衣料用マスク(東京は不織布マスク)
この他にも地元の企業などにも影響が出るような対策がなされています。
スキー競技がある河北省張家口では、一般スキー客用のスキーリゾートが営業停止となってしまいました。
また各メディアにもかなり厳しい対策がとられます。
選手への接触は一切認めず、撮影エリアや通路までがかなり制限されています。
住民への対応もかなり厳しいもので、今月22日以降に北京に入る人には、事前のPCR検査に加えて、到着後、72時間以内に改めて検査を受けるよう新たに義務づけました。
東京がこれをやったら相当大変だったのでは?と思ってしまいました(;^_^A
↑ 「鳥の巣」と呼ばれた北京オリンピックのスタジアム
この最初のオミクロン株の発生源を「カナダから届いた郵便物を通じて感染した可能性が排除できない」と主張し、カナダ政府は「異常な考え方だ」と牽制。
そこまで言っちゃうの?本当にそう思ってるの?とちょっとビックリしました。
今では海外からの郵便物は「消毒」の対象になっています。
この「ゼロコロナ」対策には国内でも賛否両論があるところかもしれませんが、
- 感染者が一人でも出るとその地区をすぐに封鎖します
- 地区内全ての人を対象に大規模なPCR検査を行います
- スマホのアプリを通して国民一人ひとりの感染のリスクを判断する「健康コード」の利用を浸透させています。
- 首都北京などいくつかの都市に入る場合は3週間の隔離措置がとられるケースもあります。
↑ https://www.afpbb.com/articles/-/3334237より引用させていただきました
健康コードの管理方法も注目されています。
確かに中国の農村などでは医療条件が極端に悪く、病院も足りていない現状がその背景にはあるようです。
多くの国が外交的なボイコットも相次いだ今回の北京五輪ですが、最小限の感染で無事に終えることが出来ることを祈っています。
「ゼロコロナ」を頑張っている中国の対策が間違っているとは言えません。
そしてその問題と「ウイグル自治区」での人権問題とは別のことであるとも感じています。
人権問題の抗議と世界的スポーツの祭典を一緒に考えることはちょっと違うのでは?と思ってしまいます。
そこを混同してしまうと世界の分断が起こってしまいそうな危惧もありますね(^^;)
(もちろん、基本的人権を守ることはどこの国の人であっても絶対です!)
北京五輪まであとわずか、日本の選手も思いっきりスポーツに集中できる環境の中で頑張って欲しいですm(__)m