よく外国人はポジティブで日本人はネガティブだと言われることがあります。
もちろん個々の資質や育った環境、考え方で全然違ってくるとは思います。
それでもそこに理由付けをするとしたら、
- 外国は陸続きの国が多く、日本は島国である
- 外国人は早くに子離れし、日本人はべったり近くで育てる
- 外国人は思ったことをすぐ口にするが、日本人は心に留める
- 外国人は休みが多く、日本人は勤勉である
この辺りが大きな違いかなと思います。
1.外国は陸続きの国が多く、日本は島国である
ヨーロッパなどは隣国と陸続きなので、休みは家族などで旅行すると隣の国へも気軽に行ったりすることが可能です。
アメリカでも国が広大なので、東海岸と西海岸はまるで外国のように雰囲気が違います。
これがどうして「ポジティブ思考」に繋がるかというと、言葉や雰囲気が違ってもなんとかコミュニケーションをとる親を小さい頃から身近に見て育ちます。
家と家が遠いこともあり、挨拶も声高にするし、ハグという文化もあるのでご近所さんでも身内みたいに接します。
パーティ文化もあるので、夫婦で家族で色々な人々と小さい頃から関わります。
「あうんの呼吸」というようなものはなく、言わなくちゃ通じない文化なんだと思います。
そうなるといちいち傷ついていたら、何もできなくなってしまうんじゃないでしょうか。
2.外国人は早くに子離れし、日本人はべったり近くで育てる
これは一長一短だと思っています。
外国では、生まれてすぐに子供部屋に子供を寝かせます。
↑ 子供部屋と親の部屋は隣同士で別々が多いです
現代では赤ちゃんが泣くとセンサーで呼ぶという仕組みで、ママは赤ちゃんを見にいったり、ミルクをあげたりします。(昔は鳴き声で判断していたといいます…)
日本では住居環境もあり、赤ちゃんの頃から一部屋を使うというのは現実的ではないので同じ部屋で幼児期まで一緒というのが多いですね。
幼児期、児童期になると「大人」のように扱います。
↑ 私もぬいぐるみと寝ていた時期が長かったな~(笑)
自分の事は出来るだけ早めに自分でやらせますし、「あなたはどう思う?」という具合に意見を聞くのです。
その分、学校に遅刻などは結構日常茶飯事なんではないかと思います。
日本ではお母さんが身の回りのことは、手出しをしてやってあげちゃうことが多いですよね。
子供は自分の意思や希望を伝えなくても、日常生活に困ることはありませんね。
3.外国人は思ったことをすぐ口にするが、日本人は心に留める
上記のように育つことで、子供は「自分の身は自分で守る」精神が養われていきます。
だから「攻撃」されたと思えば、思いっきり「反論」しますし、褒められたと思えば、思いっきり「感謝」の気持をハグやキスで表現します。
↑ 学校でも個性は大事に育てて欲しいところです
日本人は「場の空気を読む」ことがとっても上手だと思います。
子供の頃から「親の顔色」を伺いつつも静かに、穏やかに育っているからなんだと思います。
外国人は喜怒哀楽がはっきりしていて、心に溜め込むことをしません。
会社でも議論を思いっきり交わし、同僚と大げんかしてるかと思えば、次の瞬間はランチで大笑いし合っています。
4.外国人は休みが多く、日本人は勤勉である
外国人を雇ったことがある人事の方などは経験があると思いますが、外国人は「休日」をとっても大切に考えています。
休暇取得をちゃんと主張し、休みを自分の好きなことや休息に当てます。
日本人は周りが忙しくしているだけで、「休んでいいのだろうか…」と悩み、時に休日出勤までして休みを台無しにしてしまいます。
コロナ渦の今でこそ、テレワークという働き方が浸透してきましたが、外国人は立地的な問題もあって元々このスタイルを上手に組み込んでいました。
会社の席配置もしかりです。
↑ こんな風に離れていたらストレスは減りそう
日本は向かい合う形で机が並んでいますが、外国では窓際にプライベート空間のように1人1人が座る形も多いです。
これだと「人に気を遣う」関係が少しでも緩和されると思いませんか?
こんな環境の違いが「ポジティブ」と「ネガティブ」の分かれ道かなとも感じます。
ずっと守られてきた子供が、社会に放り投げられた途端に、あれもこれも一気に降りかかってくることを知ります。
そうすれば、どんどん内に籠ってしまい、言いたい事も言えずにストレスを溜めてしまうこともあると思います。
生まれながらに「ポジティブ」と「ネガティブ」に分かれている訳ではないので、8割方が日本の環境だと思うのです。
この記事を書こうと思ったのは、読者でブログ友達のガネしゃんさんの記事がきっかけでした。
↓ その記事はこちらです
だけど、日本の母たちが子供のことを「ネガティブかも」って心配する必要はないと思います。
「籠の鳥」のように育ててしまわなければ、絶対に色々な洗礼を受ける日々が訪れます。
その都度、人間は「乗り越えよう」とするんです。
私は意識して、次のようなことだけは守ろうとしてきました。
- 「子離れをしよう」
- 「きたないもの、怖いものもみせよう」
- 「意見を聞こう」
- 「~すべきである、とは言わない」
きたないもの、怖いものというのは
- 「葬式で死体を見せたくない」とか
- 「食べ物に虫がついた様子をみせたくない」とか
- 「親がけんかしているところをみせたくない」とか
を思わないようにしたのです。
- 人はこんな風に冷たくなって色も変わって死んでいくんだ。
- 食べ物ってこんな風に腐り、虫はこんなところに出てくるんだ
- 誰でも言い合いをしたり、けんかをするんだ
ということも割と小さいときから見せてきました。
ちゃんと親が迷った時は、子供に「どうしたらいいと思う?」と聞いたりしていました。
「ママは病院にいくべきだ!」
「ママはその人ともう話さない方がいいと思う」
と子供から叱られたりもしました。
かく言う私も元々はネガティブ人間でした!(信じてもらえない節があります…(笑))
何をやっても自信がありませんでした。
今は結構ポジティブな方だと言われますが、転換期があったのだと思います。
母が老いて、「自分が上になる」感覚というのでしょうか…
そこら辺から自分で責任を持って、色々片付けていかないといけなくなったからだと思います。
そして何より、「ネガティブ」から「ポジティブ」が生まれてくるのだと思っているのです。
自分で考え、自分で行動することがきっと「ポジティブ」の原点だと思っています。
今でも娘は時々叫んでます。「あーーーーやってもうた!!!!」(笑)
今でも息子はおとなしいですが時々「ふぅ、疲れた」と独り言のように言っています。
そんな時は「どんまい!」「お疲れ~!」としか言いません。( ゚Д゚)
そうやって次に同じ困難が舞い降りて来たときは、「まぁいっか!」とポジティブに考えてもらえれば充分だと思っています。