吉祥寺の友達と映画「ミナリ」を観てきました!
この映画は韓国からの移民がアメリカのアーカンソーの大地で、人里から離れて暮らし、日々家族の絆を確かめ合うという映画なのですが、自然も絡むし簡単じゃありません。
そして、アカデミー賞の最有力候補になっています。
時はレーガン大統領の頃だから、1980年代のアメリカのことです。
妻がみた新居は「トレーラーハウス」。
「ミナリ」とは食べれられるあの野草、「セリ」のことだというのも映画で始めて知りました( *´艸`)
私がこの映画でなかなか感想が定まらなかったのには理由があります。
私の祖父母が移民で日系1世としてアメリカに渡ったということを、どこかで重ねて観てしまったからだと思います。
大地を一から開拓して、そこに農場を築き、家族を満足に食べさせることは容易ではなかったと母たちからは何度も聞いていました。
水源を探し出すことからスタートし、ハリケーンなどの自然からも畑を守り、地元の教会にも通って繋がりも大切にしなければなりません。
(そしてその間にはスペイン風邪というパンデミックも経験したそうです)
↑ https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210315001600882より引用させていただきました
映画ではそんな中で2人の子供を育てるだけでも大変なのに、下の男の子は心臓の病気を持っています。
父親はウォーキングデッドやバーニングで有名な「スティーブン・ユァン」が演じ、母親は元伝統舞踊のダンサーだった「ハン・イェリ」が演じています。
夫婦の絶妙な距離感を上手に演じていました。
↑ いきなりこんな大地に住めと言われたら…どうするだろう
双方がどちらも「子供のこと」を考えているのに、相手の生き方を肯定することが出来ないぐらい正反対の方向へ気持ちが動いています。
そこに祖母も加わってくるのですが、その祖母はなんとも破天荒な性格で子供たちには「おばあちゃんらしくない!」と否定されてしまいます。
そんな祖母がキーパーソンでもあって、家族の未来に大きな影響を与えていきます。
戦争を経験しているポールが、唯一家族に関わる他人なのですが、その経験ゆえにひたすら神のご加護を意識しながら生きている様も、当時のアメリカの背景を現わしていました。
どんな家族にも、どんな暮らしでも、明日という日はやってくるのです。
そして生きるということは、地にしっかり根を張る「セリ(ミナリ)」のようでないといけないというような意味が込められた題名だということが分かります。
セリは、2度目の旬が最もおいしいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味も込められているようです。
私のおばあちゃんも、養母や父のためにカリフォルニアの大地を耕し、私の世代までも楽に暮らせることを考えてくれていたに違いありません。
第二次世界大戦さえなければ、私は産まれていなかったかもしれませんが、不思議な感覚に陥ってしまった映画でした。
映画が終わったのが7時を過ぎていたので、8時に閉まってしまうお店だと食べれませんでしたが、なんと三鷹市は9時まで開いているのです。
三鷹駅の南と北で閉まる時間が違うという現状が起こっています。
北は武蔵野市のためまん延防止措置の対象になっていますが、南側は三鷹市のため対象外なのです。
そこで一駅電車に乗って三鷹でパスタをいただきました。
時間的にも充分間に合いました。
↑ ガラス張りの入口は店内もよく見えます!
お店は「麦と卵」というお店で駅の南口の真ん前です。
オーダーしたのは、私が「生モッツァレラチーズと農家のベーコン茄子のトマトソース」(1,180円)で友人が「たらこ、ぷりぷり海老、きのこのスパゲッティ」(1,180円)にしました(#^^#)
友人とシェアして、両方の味を楽しみました。
↑ 2種類の味を楽しんできました。美味しかった~♪
両方の味が正反対の感じだったので余計に2種類楽しめた感じがしました。
ここは友人も「ハズレはないんだよ…」と言っていましたが、どちらもとっても美味しかったです!
↑ 取り分けてから撮ったので汚くてすみません(*´▽`*)
ここで、「麦と卵」について
電話:042-229-9808
アクセス:JR三鷹駅徒歩1分
営業時間:11:00~21:00(ランチL.O.16:00 ディナーL.O.20:30)
※アルコールの提供は20:00までとなります。
※コロナウイルス感染拡大防止対策に伴う緊急事態宣言のため営業時間を変更しております。
定休日:基本的に無休
席数:36席
駐車場:無
映画「ミナリ」は韓国系移民の話だったけど、アメリカで生きる外国人の苦労を感じました。
そこは日系でも、中国系でも変わらないのかもしれません。
そこで自分たちのアイデンティティーを確立するのは、簡単ではないはずです。
家族の、特に夫婦の考え方の違いが子供に与える影響について、とても考えさせられる映画でした。