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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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映画「SKIN」のショートVerには「あってはならないこと」が描かれてる

こちらはNetflixでの視聴になりますが、「教育」というものがどれほど人間の魂に影響を及ぼしていくかも「人種差別」と同じ位大切に描かれています。

 

ショートムービーなので21分という短編です。

当初は「SKIN/スキン」(長編)の上映期間中に特別上映を予定していましたが、世界的な「Black Lives Matter」運動の高まりで急遽無料配信となった映画です。

長編の「SKIN」とは全く別のストーリーなので、どちらを先に観ると良いとかもありません。

 

私が考えるに、「人種差別」は「教育」と無縁ではないと言うことです。

 

レイシストという言葉をご存知の方も多いかと思います。

簡単に言えば「人種差別主義者」ということです。

白人至上主義がその代表とも言え、歴史的にもたくさんの悲劇を生んできました。

 

世界を旅していても何度か遭遇しています。
  • アメリカにあった「 white only Not colored 」と書かれた洋服店
  • フランスの肌の色で階を分けたレストラン

 

などです。

当時はまだ20代だったこともあり、相当ショックを受けました。

洋服店に入っても制止され、レストランに入っても1階のみと言われるのです。

 

黄色人種」だからです。

 

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↑ どの色が一番だなんて言えませんよね! どの色も美しい(#^^#)

 

日本でもJリーグの試合会場で、「JAPANESE ONLY」という横断幕を掲げたサポーターグループが「無期限入場禁止」処分を受けたという事件もありました。

 

人間である以上、「Only」という言葉はあってはならないと思います。

 

肌の色だけでなく、性別・体形・容姿・LGBT・宗教・職業・考え方など全てにおいてです。

 

この映画は特に「肌の色」についての差別の恐ろしさを描いた映画ですが、キーワードは「子供の心」だと思います。

2人の子供たちが登場しますが、その子役の「心のケア」が最も気を遣うべき大事な問題だと思いました。

 

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↑ https://note.com/recozamurai/n/ndc68a56f4f91より引用させていただきました

 

短いとは言え、それほど衝撃的な映画になっています。

 

観終わった後のなんとも言えない「絶望感」と「虚無感」こそ、「もう一度考えてみようよ!」という主題に対する提言なのかな…と感じられました。

 

レイシスト」は一日にして成らず!!

 

つまり家族や周りの環境が、一人の子供が大人になるまでの精神や肉体の成長の全てに影響を及ぼしていて、差別もまた例外ではないということです。

 

「どうしようもない一部の家族と仲間たち」という括りでは決してありません。

 

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↑ アメリカのアフリカ系アメリカ人への警察の残虐行為で広がった「Black Lives Matter運動」

 

誰もが自分の人種に誇りを持っています。

そこに過去の「奴隷制度」などが絡んでくると、差別が当たり前の世界が出来上がってしまうのです。

前回の映画記事で「ウェスト・サイド・ストーリー」の記事を書きましたが、こちらもレイシストの若者たちの物語と言えるかもしれません。

 

↓ 「ウェスト・サイド・ストーリー」の記事はこちら

www.narutabi.com

 
「差別」からは「悲劇」しか生まれません。

 

現在の戦争もまた、「差別」と無縁ではないと思っています。

「考え方や方針が違う人」を排除しようという流れを武力でなんとかしようとしたら、それこそ戦争に発展してしまうでしょう。

「SKIN」の内容については触れませんが、残酷だから避けるというのではなく、子供に対しどう接していけばいいのかという視点で観ていただけたらとても良い映画だと思います。

自分の意見や考えをただ押し付ける教育が、どんなに恐ろしいのかが描かれています。

こういう映画は子供と一緒に観る映画では無いとも思いました。

 

  • 大人は子育てやこれからの言動について意識してほしい
  • 子供は教育現場でもこれらのことを学んでいってほしい

 

この映画の怖い所は、

 

  • 目には目を!
  • 歯には歯を!
  • 肌には肌を!

 

となっているところですが、機会があったら是非観てみてください。

 

駅のホームで若いお母さんが男の子を叱る時にこんな風に言っていました。

 

「ダメ、外人さんに近寄ったらダメ、怖いから…」

 

そこには2人の黒人男性が椅子に座っておられました。

大使館が多い所の駅だったので、そういう関係の方達かなと思いました。

スーツがとてもお似合いでした。

教育が子供の思考に影響を及ぼし続けていくという現実は、こういう所から始まっているのかもしれませんね…。