ずっと辛いニュースが続いて、未来が明るくならない現在のコロナ報道に一筋の光が射しました!
ファイザーやモデルナ製のワクチンはご存知の通りmRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン)と呼ばれています。
このmRNAとは、細胞に特定のたんぱく質を創るための指針を伝えるメッセンジャーの役割をする遺伝物質です。
生ワクチンとは違うことはこれまでも多くの報道でご存知かと思います。
だからこそ、まるで「兵器」でもあるかのように、反対論者も多く、「未知のワクチンは打つものか」という人も多かったのです。
そのmRNAワクチンを利用したガンの治療薬が、マウスの実験で大きな成果を出したのです。
ファイザー社の開発チームであるドイツのビオンテックという会社がこの技術を使ったガン治療薬をガン細胞を持つマウスの黒色腫に使用したところ、20匹のマウスのうちの19匹からガン細胞が完全に消えたというのです。
↑ あのファイザー社って世界中にいろいろな開発チームがあるんですね…
mRNAワクチンにはガンと戦う免疫システムを支援するインターロイキンやインターフェロンアルファなど4種類の物質が含まれています。
これらのRNA治療薬の安全性は検証済みです…ってそりゃそうですね…( *´艸`)
私たち皆がコロナワクチンの2回接種まで、日本国民の半数が終えているのですから…。
安全じゃなければ、今回のコロナワクチンを世界が認めることはなかったはずです。
フランスの会社もここから少し踏み込んだ実験を行いました。
黒色腫だけに投与したはずでしたが、その腫瘍から離れたところにある肺ガンの細胞までもが抑制されたといのうです。
mRNAワクチンが体内を移動し、広い範囲でその効果を持続させたということになります。
この実験でマウスに副作用は見られず、体重の減少なども起こらなかったようです!
すでに人での試験が始まっており、乳がん患者など231人の患者に対して使用しています。
もちろん副作用は見られておらず、今後はどれほどの効能を発揮するかを確認して行く方針のようです。
一番の問題点は、mRNAは腫瘍に直に注入しなければならないので、比較的皮膚に近いガンにのみにしかこの治療法は用いることが出来ないということです。
↑ 3回目があるのかどうかって話を会社でもしています
面白いことに、アストラゼネカ社のワクチンで使用された技術によっても、良好なガンの治療効果が示されています。
免疫システムを活性化させて、腫瘍に浸透する「CD8+T細胞」でガン細胞を殺すというしくみなのですが、T細胞数が少ない患者にはあまり効果が見られないということは以前からわかっていました。
研究陣は「T細胞を増やす2回投与用のガン治療ワクチン」を開発したのですが、ここで役立ったのはアストラゼネカ社のベクターを用いたワクチンなんです。
ベクターの別名は「運び屋」。
コロナワクチンとは違うのは使用されたタンパク質です。
コロナではチンパンジーの風邪ウィルスであるアデノウイルスを運び屋としています。
そして使用されているタンパク質は「スパイクタンパク質」という物質ですが、ガン治療ワクチンの方は「MAGEタンパク質」を使っています。
このMAGEはガン細胞の表面に存在しているので、正常なタンパク質には作用しないのです。
そのため、副作用を誘発しないで、ガン細胞に的を絞って作用してくれるのです。
コロナワクチンの開発過程で生まれた様々な偶然や新たな発見が、ガンの治療に役立つならこれは朗報と言ってもいいのではないでしょうか?!
今年中に非小細胞肺がんの80人の患者に対しても試験を開始するようです。
↑ 切羽詰まって出来たワクチンが他の病気にも生かされたとしたら…
もしかすると、コロナがなければ開発できなかった治療薬かもしれませんね!
開発されてもずっと先のことだったかもしれません。
どんな変異株がやってきても、今のワクチン開発技術をもってすれば何とかなる!って思いたいですね…( *´艸`)…変異はそんなに甘くないらしいですが…(>_<)
そして、ガンをやっつけてくれる治療ワクチンが出来たら、多くの命が救えるかもしれません!
願わくば、今回のコロナで失った命の何倍もの命を救ってほしい!!
ようやく良いニュースが聞けたな!!と思ったので記事にしました。
今回のガンの治療ワクチンには期待できるかな??って信じたいです(#^^#)