7月23日にWHO(世界保健機関)が記者会見をし、サル痘の感染の拡大が続いているとして「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
このウィルスの名前の由来と一番最初に感染した人はどこの人?ということですが、名前はそうです…あの猿なんですね!
1958年にカニクイザルで最初に発見されたことから名付けられました。
ですが、通常の状態でこのウイルスを持っている自然宿主はサルではなく、げっ歯類だと考えられています。
ネズミやリスなどのげっ歯類が保菌している場合、噛まれることで人間に感染します。
人への感染は1970年に現在のコンゴ民主共和国で最初に確認されています。
↑ 英語では、Monkeypoxって言うんですね…
感染した人は発疹が出ます。
その発疹、体液、唾液などが危ないので、シーツやタオル類の洗濯には気を遣わないとなりません。
これまでの調査でアフリカなどで確認された患者の多くは男性どうしでの性的な接触があったとしています。
特徴としては圧倒的に男性に多く、年齢も45歳以下が多いようです。
世界中で「天然痘」の予防接種が行われていた年代はかかりにくいと言われています。
つまり、40代後半より年上の方は子供の頃に天然痘の予防接種を受けているので感染者は少ないということのようです。
天然痘の予防接種を受けていれば、サル痘の感染を防ぐ効果は85%にも達するようです。
記憶は確かではありませんが、確かに私たちの世代は予防接種を受けていると思います。
サル痘にも2種類あると言われています。
です。
後者の方が重症化しやすいと言われていますが、現在ヨーロッパなどで発症しているのは西アフリカ型の方だそうです。
ナイジェリアからの帰国者が発症しているケースが多いようです。
アメリカやカナダ、イギリスなどではサル痘の感染対策として天然痘のワクチンの接種が始まっています。
↑ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220704/k10013701221000.htmlより引用させていただきました
日本では「天然痘」のワクチンは、ある程度の数量がテロに備えて備蓄されているようです。
厚生労働省は薬の安全性や有効性を調べる「特定臨床研究」として東京の国立国際医療研究センター病院で濃厚接触した患者の家族などを対象に接種できる体制を整えています。
コロナほど凄い勢いでで増えてしまうことは考えにくいようですし、多くの場合は軽症で自然に回復します。
まれに肺炎や敗血症などの合併症を引き起こすことがあり、年齢が低いほど重症化する可能性があるところが怖いところです。
コロナは「0」(ゼロ)からワクチンの開発に挑まなければならなかったのに対し、サル痘に対しては、「天然痘」を経験しているので、ワクチンも応用が利くのですね!
アジアでは日本に近い韓国やシンガポール、台湾でもそれぞれ1人ずつ感染者が確認されています。
世界では感染者は5,000人を超えてきているようです。
- 潜伏期間は、長めで7〜14日です。
- 症状は、発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛が5日間続いてから発疹が出る。(最近は発疹が先の場合もあるようです)
この発疹は顔面から始まって身体中に広がります。
↑ https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220621/med/00m/070/001000dより引用させていただきました
徐々に膨らんで水疱(水ぶくれ)になり、うみが出てかさぶたとなり発症から2~4週間で治癒します。(最近では性器や肛門の周辺など一部にとどまっているケースも出てきているようです)
何時もそうですが、一番最初に発見された頃とウィルスは進化するのか、どんどん型を変えてきたりしますよね…。
それも怖いです。
ゲイやバイセクシャルの男性が中心ではありますが、市中感染と思われる女性への感染も出てきています。
私が心配なのは、学校や職場などで「サル痘」感染が分かった時の周りの反応です。
イジメや偏見などの材料になってしまうことが最も恐ろしいことかも…と思います。
水際対策としては、「アフリカからの帰国者を2週間隔離する」などの方策を取っていただけたら…って個人的には思います。
「サル痘」という名前の変更も考えられているようですが、もはや名前なんてどうでもいいです!
コロナも増え続けている今、本当にウィルスはもうお腹いっぱいです(;´Д`)