あるニュースを読んだ時、すごく身体が震えるような想いがしました。
日本ではほとんど聞くこともない「人身売買」が今なお普通に横行していることへの恐怖からです。
ルーマニアでは12〜13歳の女の子が人身売買目的でさらわれているのです。
恋人のフリをして近づき、グルーミング(手なづけ)されてイギリスに連れていかれ「売春婦」として働かされます。
無理やり薬を打たれて連れていかれる事案もあるようです。
BBCのジーン・マケンジーという記者は、イギリスとルーマニアを2年間往復しながら、繁盛するこの人身売買ビジネスについて取材してきたそうです。
↑ ルーマニアには素敵な街並みが多く存在します
現代のヨーロッパでこんなことが行われているのに、家に戻れる少女はわずかだということに驚きを感じてしまいます。
コロナ渦でイギリスが行った「ロックダウン」という国の方針が、ますます少女たちを「見えない存在」にしてしまったと言います。
摘発は相当大変なようです。
8人ぐらいの少女が同じ民家に住まわされ、日々10〜20人の男性の相手をさせられるという…いつの時代の話?というような現実が横行していることに驚いてしまいました。
売春宿1ヵ所だけで、年間100万ポンド超(約1億4000万円)の利益を上げているというのですから驚いてしまいます。
このような売春宿は普通の住居の隣にあったりします。
人身売買被害者への法的支援を行う慈善団体「救世軍」への通報も、このコロナ渦で減っていると言います。
どんどん見えない部分で人身売買は横行し、犯罪は水面下で広がってしまっているということでしょう。
女性をさらってネットで売る闇の犯罪組織「ブラック・デス」という組織もあります。
イギリスの20歳の女性モデルが撮影で訪問したミラノで7月11日、指定されたアパートの部屋を訪れたところ、2人の男に襲われ車のトランクに押し込まれてアルプスの山小屋で監禁されたという事件も起こっています。
この女性は救出された後にこう語っています。
「黒い手袋をした人物が背後から私の口をふさぎ、黒い目出し帽を被った別の人物に右腕に注射を打たれ、意識を失いました。」
↑ どこに犯罪者がいるのか…ハッキリ見えないから怖いのです
そこでやっぱり考えてしまうのが、「治安」という部分で、海外旅行スタートは慎重にした方が良いということです。
コロナ渦で見えなくなっている犯罪が世界では数多く存在することを意識しておきたいものですね!
特に「若い女性の一人旅」などは、コロナが終息しても2〜3年は避けた方がいいのでは?とすら思ってしまいます。
薬などを使われてしまったら、「行方不明者」としては扱われますが、現地の警察はどこまで動いてくれるかわかったものじゃありませんね。
簡単に国境を越えられる点もヨーロッパは島国の日本とは違います。
コロナが終息したらすぐにでも海外へ行きたい!!
その想いは私もしっかりと持っています。
ですが、暫くは「一人旅」は控えようと思っています。
性を搾取しようというような犯罪に巻き込まれることは年齢的にもあり得ませんが、どんな犯罪が水面下で行われているのかを知り得る術はありません。
- 2人以上で行動する
- ちゃんとしたホテルに宿泊する
- 大荷物を持った移動はできるだけ避ける
- 多くの現金を持ち歩かない
- パスポートは極力持ち歩かない
- ひと気が無い所へは近づかない
犯罪者にスキを与えないことが一番大事になってくると思います。
日本のパスポートは世界一の価値がありますので、多くの犯罪者に狙われていると思っておいた方が良さそうです。
↓ その理由を記した記事はこちら
コロナ渦では日本でも「無差別」というような悪質な犯罪が増えています。
ようやく世界に目が向けられるようになっても、「安全面」については本当に自己管理に委ねられてしまうでしょう。
「自分で自分を守る」
特に若い女性がヨーロッパを旅する時は、このニュースを思い出して欲しいと思い、書いてしまいました(>_<)