マクドナルドのロシアからの撤退は再三ニュースで放送されました。
1990年にモスクワでマクドナルドの1号店が出来てから、32年になりますがあっという間に全土850店舗にまで拡大していたのですね。
今月の16日から、マクドナルドはロシアから恒久的に撤退すると発表し、レストランの売却を開始しました。
撤退の理由としては
- ウクライナでの戦争による「人道危機」
- 「予想できない運営環境」
が決定打となったと説明しました。
人道危機という点はもの凄く報道もされていましたが、確かに今後の店舗経営にどんな危機が訪れるやもしれない現状で店舗展開をしていくのはかなり危険ですよね!(^^;)
↑ https://www.bbc.com/japanese/61475011より引用させていただきました
マクドナルドの1号店が出店されたことは、当時「冷戦下の緊張緩和に一役かった」と言われていました。
マクドナルドのロゴは「ゴールデンアーチ」の形をしています。
32年前はそこにはこのアーチのように希望もあったのだと言いますが、今後はその希望を持ち続けて行くことが出来ないとの判断だったようです。
ロシア国内の全店舗を現地の買い手に売却していき、店名やブランディング、メニューの撤去を含む「脱アーチ化」を進めていきます。
そしてマクドナルド側は全ての店舗の売却が完了するまでは、従業員6万2000人に給与を支払い続けることを約束しています。
また、従業員の「将来的に買い手となる可能性のある企業への雇用」を保証することも最優先事項だとしています。
これには最大14億ドル(約1800億円)の非現金費用の支出を計上することとなります。
撤退するのも本当に大変なことなんですね…(^^;)
ロシアだけでなく、ウクライナの108店舗も紛争のために現在も閉鎖されていて、同社では従業員全員に給料を全額支払い続けています。
↑ この人形もなんだか寂しく見えてきます
バーガーキングの方は、現地パートナーとの契約をするという形態を取っているため、営業停止を申し入れたが拒否されたということです。
フランチャイズ契約の難しさがあるようで、経営のやり方が違うことで片や撤退も出来なくなってしまっているということなんですね('◇')ゞ
バーガーキングは今後はロシアでのチェーン店の支援はやめ、ロシアでの投資や事業拡大の提案があっても拒否すると表明しました。
イギリスの小売りマークス・アンド・スペンサー(M&S)もバーガーキングと同じような理由でロシアでの営業を停止できずにいます。
経営の在り方でこんなにも行く末が違ってくるんだと改めて知りました…。
オープン当初のマクドナルドにはもの凄い行列ができ、数時間かけて中に入れる状態でした。
↑ https://www.bbc.com/japanese/61475011より引用させていただきました
その温かいアメリカらしい料理が、モスクワ市民に受け入れられ、冷戦の氷を溶かしていくようだったと言います。
なんて残念なことなんだろう…と思います。
食べ物が世界を繋いでいるという事実は否定できないと思います。
海外に行った時、やっぱり一番気になるところが、
- 「その国ならではのお料理」
- 「現地での日本食(チェーン店を含む)の展開」
だったりします。
地球の反対側で日本のラーメン店を見つけたり、江戸前寿司の看板などを見るとちょっと嬉しくなるんです!
「ココイチ」のカレーや「丸亀製麺」などでもなんだか嬉しくなりました。
「日本は嫌われていない」という部分なのかもしれません。
自業自得とは言え、世界の様々な業態の店舗がロシアから離れていきました。
↑ マクドナルドのポテトは好きです(*´▽`*)
孤立化がどんどん進んでいます。
完全撤退をしようとは、3月の時点では考えていない企業もあったことでしょう。
ですが、今の現状ではもうロシアは元通りになることはないであろう…という判断に基づいての最終決定がなされた結果なのだと思います。
まだ始まったばかりなので、今後もこの傾向はどんどん進んで行くでしょう。
一度撤退した企業はそう簡単には戻っては来ないでしょう。
そこで生活している国民はどのように感じているのでしょうか…。