京都の人口がかなり減ってきているという事実をご存知でしょうか…。
2年連続で日本の人口減少においてワースト1!つまりワースト一位が京都なのです。
「なんで京都?」と考えた時に一番に気になったのが「観光の街・京都」という側面です。
2020年には、「京都市財政破綻の危機」というニュースが全国を駆け巡り話題になりました。
今回、この京都の人口減少の理由については次のようなことが挙げられます。
- コロナで観光に従事する人の仕事がなくなった
- 大学が多い町で実際に学校に通わないオンライン授業が増えた
- 就職しようにも受け皿になる企業が少ないため大阪などへ流出している
- 京都市内の地価高騰で簡単に住めなくなっている
- 高齢者比率が高いため死亡者が赤ちゃんの出生数を上回っている
これら多くの理由がたまたま重なった結果、京都に住むという理由がなくなってしまった人が増加したと考えられます。
1.コロナで観光に従事する人の仕事がなくなった
これは、コロナが収束し、観光産業が少しずつ戻ってくれば少しは改善されるかもしれません。
↑ これまでは「観光」に頼りすぎていた部分もありそうですね…
どうしても、少ない財源で多くの人を雇う余裕がないため、本当に微々たる増加率で推移しそうですね…。
2.大学が多い町で実際に学校に通わないオンライン授業が増えた
実際に下宿して学校に通う必要がなくなったため、学生たちは実家からオンラインで授業に参加できますね。
↑ https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2206/11/news044.htmlより引用させていただきました
2022年の大学世界ランキングでも33位だった「京都大学」も有名ですね!
なにも京都に住んでいなくても京都にあるおよそ38もの大学に通うはずだった学生が、京都に住まずに在籍しているとなると学生人口が減るのはごもっともな気がします。
海外からの留学生もコロナ前よりかなり激減しているので、長期に渡って京都の町に住んでくれる外国人も増える要素がないのが現状です。
3.就職しようにも受け皿になる企業が少ないため大阪などへ流出している
京都では多くの卒業生が大学を巣立っていきますが、その受け皿となる大企業、中小企業の数が圧倒的に他県や大阪に比べて少ないのです。
東京や大阪に流出する卒業生を京都に留まってもらうような企業が少ないというのはちょっと残念な感じがしますね…。
4.京都市内の地価高騰で簡単に住めなくなっている
やはり引っ越す条件として、土地も建物も購入しやすい価格であることが重要です。
ですが、今のところまだ京都市内の地価は高く、購入するとなると躊躇しちゃう金額になっています。
今後の地価は若干下がると予想されていますが、どうなるでしょうか…
5.高齢者比率が高いため死亡者が赤ちゃんの出生数を上回っている
京都に限らずどこも今は高齢化社会なのでその人口のコントロールは容易なことではありません。
↑ 昔の街並みも守るべき部分と進化させないといけない部分がありそうです…
特に高齢者が多かった京都は、家族で住んでくれる若者に期待ができない今、どんどん高齢者ばかりが増えていってしまいました。
当然死んでしまう高齢者の方が生まれてくる赤ちゃんより多いのが現状です。
どの問題も他の都市も多かれ少なかれ抱えている問題だと思います。
こんなに悪条件が重なってしまったのが、京都の敗因だったのかもしれません。
最近は市の人口を増やすことに成功している市区町村も顕著になってきています。
- 子育てに手厚い埼玉県の各市
- データセンターを誘致した千葉の印西市
これらの2つに成功の鍵があるとしたら…。
子育て支援と都市の特性を生かした成長戦略を上手に伸ばしていけた都市だけが人口増加に成功しています。
画一化された誘致の戦略はことごとく失敗しているといいます。
つまり、
- 子育てだけじゃない
- なにか目玉をつくればいいってもんじゃない
ということなんですね!
昔よく見た金で町おこしなんて全く意味がないということです。
その土地ならではの特性を生かした誘致じゃないと意味がないということだと思います。
例えば私が考えるに…
浦安市は「ディズニーに特化」してもいいと思います。
オーランドのように信号機も警察のマークもミッキーにしちゃう!
↑ https://tripnote.jp/america/celebrationより引用させていただきました
ディズニーがフロリダのオーランドに作った「夢の街・セレブレーション」です。
その位大胆な改革があってこそ魅力的な都市として若者に注目されるのでは?と思います。
若者が集まらない都市に未来はないとも思います。
その点多くの大学がある京都にはそれなりに未来があるように思うのです。
歴史ある町には多くの優秀な人材がいます!
- そこで起業の鍵となる資金を金利を安く貸して、若者が立ち上げた企業を増やしていくなんてどうでしょうか…。
- 歴史を守る「職人」を育てる町ということで海外からの留学生なども住みやすい環境を整えるのはどうでしょうか…。
- 芸に特化した大学を増やして、様々なコンテストや映画祭や舞台を誘致できるような土壌を作るのはどうでしょうか…。
なんとかすれば、きっと人口減少に歯止めがきくはず…。
今ならまだ間に合うような気がするのです。