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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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中国のビックリ!子供の数をコントロールする政府が不思議でならない…

1980年スタートの「一人っ子政策」は本当に当時の私は若いながらもビックリしました。

 

その十数年後に長男を生んだ時、「でかしたね!」と隣のベットの中国人のママに言われて、ハッとしたのが昨日のことのように思い出せます。

その方のお子さんも男の子でした。

中国では親が出産保険に加入して子女が医療・教育のような社会福祉サービスを受けるためには政府のシステムに登録が必要なので、勝手に何人も生んでしまったらこれらのサービスを受けられないのです。

 

そればかりか、「一人っ子政策」の下で2人目の子供を生んだ場合は、「社会扶養費」という名目の罰金を支払わなければなりません。

 

↑ 一人しか産めない‥そんな現実を受け入れてきたんですね…

 

これが上海などの都市部だったら、平均年収を基準にされるので100万円位の罰金と言われていました。

とんでもない額ですし、自由に子供を産めないことでどこを見ても一人っ子…というなんだか信じられない世界観だったのですね…。

 

その後この政策がどのように変化していったのか…

 

  • 1980年 一人っ子政策
  • 2013年 片方の親が一人っ子の場合は2人もOK
  • 2016年 全面的に2人OK
  • 2021年 3人もOK

 

こんな風に変わっていったのには、理由があります。

2022年になると中国は昨年新生児数が1949年建国以来初めて1,000万人以下に落ちたのです。

昨年は956万人が生まれたのですが、2021年の1,062万人と比べるとかなり減ってしまいました。

これは生活費や教育費の高騰も原因のひとつであろうと言われています。

 

一人っ子政策が長かったせいで、男女のバランスも崩れてしまいました。

 

なんと男性が女性より3,500万人も多いという人口の不均衡が生じているのです。

 

https://cdn-business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00109/00029/z1.jpg?__scale=w:500,h:356&_sh=0c80803506

↑ https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00109/00029/?P=2より引用させていただきました

中国の男女別の人口比率ですが、特に若い世代で男性の方がかなり多くなっています…。

 

特に農村部ではそのせいで、男性が結婚できないというような現象が起きています。

そもそも農村部で育っていない女性が、農村の人と結婚したいと思うでしょうか…。

結婚相談所を作っても8割以上が男性で、「跡継ぎには男性がいい!」と望んだ結果が今こうして歪を生じさせています。

こうなると、男性側の負担金は増すばかりです。

結納金の他に車や住宅を用意しない限り、嫁に来る人はいないのが現状です。

 

政府はなんでこんなにも「生んでよい人数」をコントロールしようとするのか…とても不思議です。

 

世界的に考えても、生物学的に考えても自然に半々になるようになっているのでは?

 

男女の比率は大体が1:1になる。

 

これは動物の世界でもほぼ当てはまる現象です。

この原理のことを「フィッシャーの原理」と言うそうです。

 

イギリスの進化生物学者ロナルド・フィッシャーが1930年に出版した著書『自然選択の遺伝学的理論』で概略を紹介しています。

 

一人っ子政策は35年近く続いたので、性別を選びたくなる親の気持ちもわからなくはありませんね…。

「3人はOKよ!」と急に政策を変えたところで、今度は物価の高騰や教育費を考えるとそんなに急に増えることは考えられませんね!

 

日本は特にそういう人口を操作するような政策はありませんが、やっぱり人口は減り続けています。

未来予想をみて愕然としてしまいます。

私が生まれた1960年代の3分の1ぐらいしか生まれなくなるんですね…

 

https://www.mof.go.jp/zaisei/reference/images/ref01.png

↑ https://www.mof.go.jp/zaisei/reference/index.htmlより引用させていただきました

 

理由は様々ですが、

 

  1. 産みたくないから産まない
  2. 産みたくても産めない

 

のどちらかになります。

産みたくない人の理由としては、子供が嫌いだったり、夫婦で楽しく暮らしたい、キャリアを捨てたくないなどですね。

また産みたくても産めない人の理由としては、産めない身体であったり、未来が不安で産めなかったり、夫に期待できない場合だったりと様々だと思います。

 

↑ 産まれてくれてありがとう! きっとそう思えるはずなのですが…

 

子供たちに「産むことへの不安」を聞いてみると、

 

  • 一番が経済的に心配
  • 二番がこんな世界で幸せになれるのか
  • 三番がずっと心配が絶えない日々になる

 

ということでした。

やっぱり「不安」なんだろうなと思います。

 

私達の頃はどこかで「なんとかなるさ!」的な思考が働いていたような気がします。

 

最近のコロナや戦争や物価高ですっかり「不安」が「なんとかなるさ!」に勝ってしまったのだろうと思います。

日本では子供の数をコントロールせずとも、確実に減っているので、逆に「産んでくれたら特典を!」というような政策が必要かもしれませんね!

高齢者が増えていくのも止められないので、未来を支える子供たちは「日本の宝物」なんだと思います!

これ以上若い夫婦の「不安」のタネが増えないことを祈るばかりです。m(__)m