私には一生忘れることが出来ない「夢」があります。(希望の夢ではなく寝ている時の夢です)
実は私はあまり「夢」を見る方ではないのです。(爆睡型の人間です(笑))
1990年の7月頃のことです。
私はニューヨークに留学中で、友人と大きなダブルベットで寝ていました。
20代後半のことです。
ちなみにその友人とはその後もよく海外旅行に行ったりしています。
朝、起きてしばらくボォーっとするくらい頭が空っぽのボケボケの状態で友人に夢の話をしたことを覚えています。
その日は学校も休みで、一日中夢が頭から離れず、インターネットが簡単に見れなかった時代だったので調べることも出来なかったのです。
その夢とは…少々長くなりますがご勘弁下さい。
私は7歳位の少女です。(私の目線で全てを見ています)
髪の色はウェーブがかった金髪ロングで大きな大きな片面が鏡で出来た部屋にいます。
手には男の子の人形を持って走り回っています。
「アンディ」と呼んでいました。
↑ 自分でも驚くような美少女でした!(願望か…??)
メイドさんのような女性が2〜3人いて、私は英語で叱られます。
「お嬢様、もうすぐお父様がお帰りになるので、早く着替えて下さいな!送って下さったお洋服に着替えておかなければ、私が叱られます…」
「もうフランスを出られているんですよ!港に付くのはあと2時間ぐらいだと思います…早く…」
洋服が入るような厚みが15cm位の箱に入ったワンピースを指さします。
ブルーでサテンのリボンがウェストに来るような、いかにも可愛らしいワンピースです。
メイドさんに追いつかれ、無理矢理着替えをさせられ、髪を整えてもらいながら私は手元のアンディに話しかけます。
「お父様、やだ!!」
その時です!
その人形の顏がガラッと変わるのです!
↑ 普通に綺麗な顔立ちの人形だったのに…
まるで、チャッキーのように凄い形相に変わった人形がしゃべるのです。
「おまえは、必ず戻って来る!!ミシシッピを下って必ずこのルイジアナに!!!アハハハハハ」
私は咄嗟に人形を鏡に沿って作られたテーブルに放り投げます。
外に飛び出て何故か「いつものところに行けば…」と思うのです。
↑ 石やコンクリートのような四角い建物がいっぱい…
いつものところとは、、、
岸壁でした。遠くに船が見えます。
↑ 岸壁からみえる海はとっても広かった‥
そこに2人の男の子が遊んでいました。
すぐに2人は私に気づき、手招きをします。
石畳にチョークで書いたような数字と四角…きっと何かのゲームなんだと思います。
しばらくはその2人とそのゲームを楽しんでいますが、背後から車の停車する音が聞こえます。
クラシックカーのようなその車を横目に私は反対側へ走ります。
何故か心の中で「お父さんに会いたくない!」と思っているのです。
路面電車の線路のような銅色の線が入った石畳をずっと走ると広場に到着します。
真ん中に噴水のある小さな広場で、左側の入口近くに「TABACO」の看板が見えます。
↑ 小さな噴水…たしかチョロチョロと水が出ていました
タバコ屋さんだと思います。
バイオリンを弾いて歌っているおじいさんがいます。
↑ 知り合いなのか、全く違和感を感じませんでした
ジャズのような心地よい音色です。
円形の広場で、袋小路になっているので噴水を一周するように走ります。
また、あの人形の声が聴こえてきます!
「おまえは、必ず戻って来る!ここにおまえは必ず戻って来るんだ!アハハハハハ」
私はそこで目が覚めました。
どう思われますか?
ニューヨークから戻ってアメリカの地図を入手し、位置関係を調べてみました。
その時私は背筋がゾゾっとしたのです。
元々旅行好きではありましたが、アメリカの州の位置関係なんて西海岸と東海岸ぐらいしか知らなかったからです。
↑ https://www.ryugaku.or.jp/usa/usa_city.htmlより引用させていただきました
確かにミシシッピ州の下にルイジアナ州があります。
- あの岸壁は…。
- お父さんがフランスから帰って来る。
- バイオリンのジャズっぽい音色…。
ハッとしたのを覚えています。
- あの町はニューオーリンズの港町ではなかったのか!!
- そして岸壁から見えていた海はメキシコ湾ではなかったのか!
かつてニューオーリンズの辺りはフランス領だったことも知りました。
「TABACO」というのはスペイン語かもしれませんが、なんとニューオーリンズはスペイン領だったこともあるんです…。
そして当時は路面電車が走っていました。(今もあるようですが、一時廃止された時期があったようです)
↑ 現在の路面電車です
観光地としても有名な「フレンチクォーター」という地域がありますが、私はこの当時は全く知りませんでした。
7歳位の女の子が走る距離ですから、もの凄く小さな範囲の夢ではあります。
↑ フレンチクォーターの統治時代からある街並みも素晴らしいですね…
だけど、もし私の夢の中で見たこの町が昔々の実際の町であったとしたら…何で私はそんな夢を観たのでしょう…。
しかもなんでニューヨークで観たのでしょう。
その翌週にはオーランドに行く予定になっていましたので、ハプニングがあってニューオーリンズに飛行機が降り立つなんてことにならなかっただけでも良かったです!
↑ 走り続けた石畳…忘れられない足の感触…
何故か今でも私は「ニューオーリンズ」に行くことを無意識に避けています。
「必ず来る!!」と言われたことがもの凄く気になるので、敢えて避けているのです。
どうしても夢にしては鮮明に覚えていて、色もしっかりとついていました。
実はこの夢に続きがあったのですが、機会があったらまた書きたいと思います。
続きと言えるのかはわかりません。大人の女性になっていましたから…。
もしかしたら…あの少女は前世の私だったのかもしれませんね!(◎_◎;)