実は私が完全に勘違いをしていたのかもしれないと思ったのが、この「初老」や「老女」という言葉です。
そもそも、誰の話??ってくらい図々しくも、未来の話のように通り過ぎてきた言葉です。
私のイメージを言わせていただくと、
- 「初老」= 60歳~というイメージ
- 「老女」= 70歳~というイメージ
だったのです!!
本来は、なんと「還暦」「古希」など、一定の年齢に達した人の長寿を祝うならわしの1つ言葉で始めての長寿を祝ったのが「初老」だったのだそうです。
そして驚くのはその年齢です!
- 「初老」= 40歳
- 「老女」= 令制では61~65歳でその後60~64歳に引き下げられた
というからビックリです!!
私は「初老」じゃなくて「老女」なの??
ガーーーーーーン(◎_◎;)ドーーーーーーーン(>_<)
だけど、だけどですよ!
全然今の時代にマッチしていないと思うのは私だけじゃなくて、これが通用していたのは終戦ぐらいまでだったのかなと思われているらしいのです。
↑ 今はやっぱり誰かにお世話にならないといけなくなったら「老」って感じじゃないですか?
あの太宰治さんが「風の便り」というお手紙の中で、
私は先日の手紙に於いて、自分の事を四十ちかい、四十ちかいと何度も言って、もはや初老のやや落ち附いた生活人のように形容していた筈でありましたが、はっきり申し上げると三十八歳、けれども私は初老どころか、昨今やっと文学のにおいを嗅かぎはじめた少年に過ぎなかったのだという事を、いやになるほど、はっきり知らされました。
太宰治 風の便りより引用させていただきました
このように記されています。
40近いってまだ若い!しかも38歳なんてうーん、まだまだ若い!!
キャンプ仲間のお2人は既に42とか43歳くらいだと思うので、「初老」を超えていることになりますが…それはない!!
まだまだめっちゃ若いし、子供のようです(◎_◎;)
そう考えると、今の私達の感覚はその頃と大きく変わってしまっていることに気づかされます。
ネットでのアンケートでは、やっぱり概ね私が最初にイメージに出した通り、「初老=60歳」という意見が多かったようです。
↑ 言い方は何であっても、動ける限りは動きたい…よね??
アンケートでは、年齢が増すほどより高い年齢と答える傾向だったようです。
「自分はまだまだ若い!」という叫びが背後に見え隠れしますね…(笑)
「人生100年」と言われるようになってくると、初老のイメージはやっぱり20歳は上がるということですね!
そう考えると、私が子供の頃は60歳のおばあちゃんというのは、もっともっと老けて見えたような気がします。
母の介護が本格的になってきたのも、もうすぐ80歳という年齢の頃でしたし、個人差はあるものの人生は本当に80年以上が普通になって来ているなと実感します。
国語辞典で「初老」を引いてみると「肉体的な盛りを過ぎ、そろそろからだの各部に気をつける必要が感じられるおよその時期」とあります。
はい!正に私にとっては最近のことなので、アンケートも私の認識も遠からずといったところでしょうか。
年金が足りなくなる理由のひとつに、「寿命が伸びた」ことも挙げられると思います。
日本の公的年金のしくみが出来たのが昭和17年ですので、終戦(昭和20年)より前のことです。
まだまだ「初老」が40歳だったころに作った年金ですから、歪みが出ても仕方ない気もします。
当時は人生はせいぜい50年~60年だと思われていたのだと思うと、今や人類は未知の世界に踏み込んでいますね(笑)
↑ 入力するだけだったら80過ぎても行けそうですが…
終戦当時だったら既に亡くなっていてもおかしくない年齢にキャンプに行く老女…。
「あははは(*´∀`)」ってなるような微妙な衝撃を受けたので記事にしちゃいました(笑)