世界中のハチの数が恐ろしいほど減ってきてしまっているということはご存知でしょうか。
飼育されているハチも、野生のハチもどちらもが減ってしまっているのです。
このまま行くとハチもチョウも世界中で絶滅の危機に瀕していると言われています。
アメリカのミツバチのコロニー(ミツバチたちの生命共同体社会のこと)250万しかいなくなっています。
これは1940年代の半分以下です。
ハチは果物や野菜、ナッツなどの生産には欠かせない重要な役割を果たしています。
↑ ミツバチには感謝の気持ちを持ってしまいます
ハチによる受粉がなければ育たなかったり、育ちが悪かったりして市場に出てくる野菜や果物などはもの凄く高価になってしまいます。
昨年はアメリカの養蜂家が管理しているハチのコロニーが40%も減ってしまったといいます。
13年間の調査の中でも最大の損失だったのが昨年だったのです。
↑ 一つのコロニーに何匹ぐらいいるかはそのコロニーによってマチマチです
なんでこんなにも多くのハチが消失・死滅してしまったのか…
科学者は断定している訳ではありませんが、考えられるのは
- 病原体
- 害虫や動物
- ストレス
- 農薬
の4つに分類されると見ています。
1.病原体
ハチに伝染病のような病気があると、あっという間にコロニー全体が死滅してしまいます。
そこは養鶏場の鳥インフルエンザにも似ていますね…。
中にはダニによって感染してしまうウィルスもあるのだそうです。
女王バチが死んでしまうとそのコロニーは維持できなくなり、他のハチは死んでしまうか他のコロニーに吸収されます。
2.害虫や動物
クマが最近は多いと言いますが、クマもミツバチを捕食します。
スズメバチなどの肉食昆虫もミツバチを食べてしまうのです。
↑ スズメバチは表情もいかつくて怖いです(´;ω;`)
スズメやツバメなどの鳥もミツバチを食べますし、それは自然界ではずっと繰り返されたことですが、最近増えているクマやスズメバチなども原因の1つと言えそうです。
3.ストレス
ハチのストレスというのも変な感じがしますが、人間と同じように「仕事のストレス」を抱えやすいのがミツバチなんだそうです。
他のどの動物よりも人間に近いストレスの持ち方をするというのはビックリですね!
↑ ストレス…なんだか気の毒になってくる…
癒しや休憩などない環境の中で働きバチは花から花へ花粉や蜜を収集しに飛び回ります。
そのストレスが「危険を察知する能力」や「異なる花を嗅ぎ分ける能力」などを減退させ、危険な状態のまま働き続けています。
寿命も短くなるそうです。
4.農薬
農薬散布はハチだけじゃなく様々な生きものを殺してしまいます。
私達も農薬に晒された野菜や果物は出来れば避けたいですが、ハチは直ぐに命を落としてしまいます。
近所で養蜂している場所があるなら、その近隣での農薬散布も大きな問題となるでしょう。
↑ 農薬散布がどれほど自然界の生物を滅ぼしているか…(>_<)
受粉をしてくれるハチがいなければ、私たちの食卓にある色々な食べ物が高価になり手に入りにくくなります。
私達が大好きなベリー類、ナッツ類、チョコレート、リンゴ、梨、キャベツ、キュウリ、玉ねぎ、カボチャなどは大きくハチの受粉に依存している食べ物です。
↑ 美味しいベリーもミツバチのおかげなんですね!
特にアーモンドの受粉は完全にミツバチに依存しています。
世界でも有数の産地であるカリフォルニアは世界のアーモンドの80%を生産しています。
アーモンド入りのチョコレートがうんと高価になってしまったら…そう考えるとちょっと悲しくなります。
↑ アーモンドはそのままオツマミでもとても美味しいですね!
サラダ油などの植物由来の油類だって高価になったら揚げ物なんて出来ませんね…。
ハチの受粉による栽培は栄養価の高い食品が出来るので、自家受粉のものより平均62%異常も栄養価などの品質が高いのです。
私達は自然によって生かされていることを忘れたくないですね!
キャンプ場でもミツバチによく遭遇します。
最近は「ずっと元気でいてよ…」ってちょっと怖がるだけじゃない感情を持って接してしまいます(;´Д`)
逆にスズメバチなどはとっても怖くて憎たらしいですが…(´;ω;`)