ちょっと最初を観ちゃったからずっと観てしまったという感じのスタートでした。
タクシー運転手のウ・テク(イ・ソンミン)は普通に人の良いお父さんで、最愛の娘と息子、そして妻の4人家族でした。
軽い気持ちで観始めたのが間違いで、これはかなり怖い!恐ろしい!悲惨!な内容のドラマでした。
友人の保証人みたいになってしまい、お金を失ったテクは、更に娘の進学のお金を息子が使ってしまったことで本当に金欠でした。
そんなある朝、縁起の良い夢をみたテクはその日は良い一日になるという予感を持っていました。
ところが、彼が乗せてしまったのは「何人も殺した殺人鬼」だったのです。
殺人鬼は逃げるためにソウルの自宅を空にして木浦まで逃げようとしていた殺人鬼を乗せてしまったのでした。
↑ 運の悪い日 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
2倍の金額を出すと言われて、一度は断ったものの乗せることにしたのでした。
殺人鬼の名前はクム・ヒョクス(ユ・ヨンソク)と言い、彼はタクシーの中で、昔話を始めたりするのですがその内容が恐ろしくて、テクは何度も感情を抑えられなくなります。
ところが感情的になると、そこは相手は殺人鬼です…。
普通の会話が「怖さ」を醸し出してきます。
↑ 運の悪い日 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
途中で寄ったドライブインでもちょっと揉めたキャンピングカーの男を殺してしまいます。
その事にも気づいてしまうテクでしたが、もはや何もすることが出来ません。
タクシーがSOSを出すライトを点滅させても、それがバレてしまったりするので本当にずっと息を殺して見入ってしまいました。
そこで巻き添えになってしまった被害者も増えていき、テクは最後の最後まで死闘を繰り広げます。
命をなんとか繋げることが出来たテクでしたが、愛する娘も、そして妻も失った彼は「復讐」しか考えられなくなっていたことは心情を考えれば明らかでした。
自分の息子をヒョクスに殺されたことで警察があてにならないことから、1人で犯人を追っている母親ファン・スンギュを演じている大ベテランのイ・ジョンウンさんの演技も素晴らしかったです。
↑ 運の悪い日 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
というか…、この主演の3人の演技の凄さがなければ成り立たなかったドラマだったと思います。
そして3年が過ぎたという設定で、ある真実が浮かびあがってきます。
彼は逃亡している訳ではなく、普通に医者としての人生を送っていました。
ヒョクスには共犯者とも言える人間(同じような顔)が存在しているのか?と最初は思いましたが、実は同一人物だったんですね…。
その人物は妻のお腹に赤ちゃんもいて、医者として幸せな生活をしていました。
テクは1人で犯人を追い詰めて行くことを決めますが、危険はどんどん残された家族(息子と嫁になる人)の元にも迫っています。
これ以上はかなりのネタバレになるので言えませんが、本当にドキドキ・ハラハラがずっと続くドラマでした。
↑ 運の悪い日 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
休憩させてくれーーー!と思うほど、常に緊迫したシーンが連続します…。
このサイコパスな殺人鬼を演じていたユ・ヨンソクさんって凄すぎます。
ニッコリ笑うと可愛いイケメンなのに、本当に怖いったらありゃしない!!(笑)
改めて、他人を乗せて同じ空間で進むタクシー運転手という職業についても考えさせられました。
韓国語の表題では「運の良い日」となっているという記事をみたのですが、「ヤバイ」という意味がある韓国語を使っているようで、「ヤバイ日」ということであればどっちにも取れますね!
↑ 異国でタクシーに乗るのってちょっと怖いけど、運転手さんもきっと怖いのだとわかります。
だけどこんなにもタクシードライバーにとって最悪な日はなかなか無いと思います。
- 誰かを殺す人でも我が子が生まれることを楽しみにしているのか…
- あの運転手に拘った理由は何だったのだろうか…
- 「どこまでもお人よしみたいな人」を試すような行為をする理由は?
こういった種類の韓ドラを数多く観ていれば、警察官や刑事になれそう…って思ったりします。
私ですら、犯人の動向を予測して観るようになっています(笑)
いやぁ…これは軽く観るドラマではありませんでした。
本当に濃厚で怖さの塊のようなドラマでしたが、3人の演技の素晴らしさには本当に驚かされました。
どこの国にもサイコパスは存在するということを考えて、本当にお花畑のような生活をしていてはいけないな!ってちょっと気が引き締まった思いがしました。