「未成年裁判」の監督ということで観てみよう!ってなりました。
二人の男女は共に家庭に恵まれることなく育ち出会ったことで、かつては恋人同志でした。
男の名前はヘジョ(ウ・ドファン)と言いますが本名ではありません。
夫婦の間に体外受精で生まれたヘジョは、手違いで違う父親の精子から生まれたことがわかり、家族が崩壊してしまいました。
母は自死し、父親はヘジョを愛せなかったのでしょう…一緒に暮らすものの話もしません。
そんな境遇で育ち、高校卒業とともに捨てられたような形で家を出て「便利屋」を営み、楽しいと思える仕事のみ引き受けて生きていました。
女の名前はチョ・ジェミ(イ・ユミ)と言い、孤児院で育ち、自分は暖かい家庭を築くことを夢見ていました。
境遇が似ている二人は付き合いますが、別れてしまいます。
ジェミは韓国伝統料理を世界に広めた宗家の一人息子のオ・フン(オ・ジョンセ)と結婚が決まっていました。
オ・フンの母親は宗家を守るためにも、世継ぎを求めていたので妊娠していると聞いて結婚を許したのでした。
↑ Mr.プランクトン 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
ところが、ジェミは病院で「早発閉経」と言われてしまいます。
つまり、お世継ぎを産むことは出来ない身体と言われるのです。
それと同じ日にヘジョも病院で「脳に複雑な腫瘍が点在していて、余命3ヶ月」と告げられたのです。
たまたまジェミが泣きわめいてしまった所を観てしまったヘジョ…
かつての恋人の現在を知ったヘジョは結婚式に乗り込んでジェミをさらってしまいます。
↑ Mr.プランクトン 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.com
より引用させていただきました
ジェミはヘジョが本当の父親を探す旅に付き合わされたのです。
本当に心からジェミを愛していたフンも必死で彼女を探します。
こうして気づけば3人で無人島に漂流…なーんてことも起こって最終的にはヘジョの病気もジェミとフンに知られてしまいます。
ここで注目したいのは、
- 頑なな態度のフンの母も少しずつ変わっていくところ
- 大空を見上げながら死ぬことが夢と言っていたヘジョの最後は?
- ヘジョを捨てられた子犬を拾ったかのように家に連れ帰り、育てた大家のポン・ジュリ(イエル)の寂しさ
- 手放されてしまった中古の靴を買ってもらって大事にするジェミの心理
- 「パシリ」と呼ばれるヘジョの便利屋に勤めるキム・ミンソク演じる青年
↑ Mr.プランクトン 海外ドラマ・国内ドラマ情報・キャスト - 映画.comより引用させていただきました
パシリ役のキム。ミンソクくんも可愛い(#^^#)
そして何より感じたのは、同じ環境下で育ったものたちの付き合い方の方がとっても自然であるということでした。
↑ 『Mr.プランクトン』3人の成長描く人生の旅路の画像一覧|Real Sound|リアルサウンド 映画部より引用させていただきました
見えない絆を感じてしまうのです。
宗家の息子がどんなにジェミを愛していても、やはり環境が違い過ぎる二人にはどこかぎこちなさを感じてしまいます。
互いの気持ちをわかりあえるのは、やっぱり同じような育ち方をした二人だから…という部分が大きかったように感じました。
↑ https://www.koari.net/entertainment/206749/より引用させていただきました
そしてそんな境遇にいても、助けてくれる人がいるだけ二人はラッキーだったということも言えそうです。
再会して再び愛し合えたという実感も持てたはずの二人が、ヘジョの病気によって常に不安定な状態にいることがもどかしくもなります。
突然襲う頭痛や吐き気、幻覚などが、本当に脳の病気であることを感じられて、父探しの旅も無謀なような気がしてきます。
「人生の最後は病院の白い天井を観て終わる人がほとんどなんだぜ」
その言葉にドキッとしました。
↑ 青空が見える病室ならまだいいのかもしれない‥
私も老いて病気などで病院に入り、ずっと天井の規則正しい模様などを眺めながら死んでいくのか…。
だったらちょっと無理をしても最愛の人と、夢にまで観た大空を見上げて死んでいけたらどんなに素晴らしいだろう…
それはとてもじゃないけど現実的な夢ではありませんね…。
ちょっとそんなことを考えてしまうドラマでした。