スウェーデンのコロナ対策が成功か失敗かは、第2波がこないとわからない
スウェーデンは独自のコロナ対応をしており、隣国のデンマークやノルウェー、フィンランドとは大きく違う対策を行ってきました。
街では自由に人々はカフェやバーに集い、大学や高校はオンライン授業に切り替えたものの、小中学生は普通に登校しています。
↑ https://www.cnn.co.jp/world/35153121.html CNNニュースから引用
美容院やレストランも普通に営業していて、行動制限は全くないのです。
それ故に、人口10万人の内の死者は22人と隣国のノルウェー・フィンランドの4人やデンマークの7人を大幅に超えています。
隣国はそれぞれ、ロックダウンや自粛を行っており、スウェーデンは単独でこの政策を取っているということなのです。
これは、「集団免疫戦略」と呼ばれるものなのでしょうか?
スウェーデン政府は「集団免疫戦略」を採用しているわけではないと明言しているものの、自由に行動させることで今後スウェーデンはどうなって行くのかが世界で注目されています。
未知のウィルス故に、直ちに「集団免疫戦略」が間違えであるとも言い切れないので、一度は厳格な措置をただちに取るよう求める請願書に署名したノーベル財団も周りの国々もそれ以上の批判はしないでいるようです。
集団免疫戦略とはどういうものなのでしょうか…
一定数の人がコロナにかかれば、免疫を持ちます。
その間にワクチンが出来れば、免疫を持っている人とワクチンとで第2波に備えられるという考えなんだと思います。
↑ https://www.cnn.co.jp/world/35153121.html CNNニュースから引用
これが出来る国は、ある程度の「医療体制の充実」が必要だと思います。
日本がやったらたちまち、治療を受けられない患者が溢れるような気がします。
スウェーデンでも「高齢者施設の集団感染」が起こりました。
その部分だけはもっと方策を行うべきだったと、スウェーデンのハレングレン社会相も話しているようです。
今スウェーデンの住民はどんな風に思っているのでしょうか。
国民の中から「自粛を要請してほしい」という意見も出ていないようですし、1つのやり方としてそれもありなのかもしれません。
スウェーデンは「個人」をとっても大切にしている国であり、大学は無料です。
また、何歳になっても大学に挑戦することが出来るので、40歳から医者を目指して医学部なんてことも出来る国です。
世帯収入に応じて最大毎月およそ18,000円の住居手当をもらうことができます。
ひと月15,000円以上の医療費はかかりませんし、20歳未満と85歳以上の医療費は無料です。
単純にマネするには、日本は医療体制があまりにも整っておらず、患者数に対応できなくなることが目に見えています。
だからと言って、自粛が長引くこともまた大きな問題であると思います。
何が正解なのかわかりませんが、日本は他国のマネを上手にすることは得意なのではないかと思います。
それぞれの良いとこをうまく組み合わせるのであれば、
- ロックダウンし、
- 発生した場合は追跡をし、
- 解除後はルールを決めて自由にする
そんな風に第2波が来た場合に備え、準備すべきなのではないでしょうか。
そうしないと、どんどんオリンピックが非現実的になってしまいます。
マイナンバーカードですら13%しか持っていないわけですから、すぐに韓国のようには出来ないとしても準備はできると思います。
個々の銀行口座を登録しておけば、給付金の配布も速やかで、DVによる別居家族にも対応できます。
「こんな時に変われなければ、いつ変わるの?」って思っちゃいますね!
何をやるにも時間がかかりすぎて、給付金も7月過ぎるの??って思えてきましたね。
スウェーデンの人々はカフェでどんなことを話しているのか気になります。
実はコロナの話をしている人は少数だったりするのかもしれません。
↓ 世界一幸せな国、隣国「フィンランド」についての記事はこちら
自粛させるのであれば、必ず速やかな支援が必要です。
そこだけは、どんなにお金持ちな政治家さんも想像力を働かせて、最優先してほしいですね。